定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

春がすぐそこなのに

2008年03月07日 | 定年後の徒然日記
三寒四温、時折の北風に身を震わせるのももう終わりかな。日毎に春を感じます。
あまり関係ないけど、庭のレモンとローズマリーの花です。




春がもうすぐそこなのに、家内の心は落ち込んでいる。
週二回通っているリハビリセンターは医療保険を使っているが、いつまでも医療保険は使えない。そろそろ介護保険によるサービスに切り替えないとならないそうだ。そうなると行く先は、通所リハビリ施設かデイサービス。で、それぞれの施設を家内と見学したのだが、デイサービスはかなりのご老人ばかり。雰囲気もまさしく老人ホームといった感。これはパスして、近くにある通所リハビリ施設の見学へ。ここは雰囲気も良し、明るくて理学療法士もそろっている。家内への対応も相手を思いやる気持ちが十分伝わってくる。うん…ここならいいかな…。でも家内は首を縦に振りません。

「リハビリしてもちっとも良くならない…」「わたし、このままベッドに寝たきりで死んじゃうのね」「通所リハビリなんて…私を老人ホームに押し込みたいんでしょ」「あなたはいいわね、楽しみがいっぱいあって…私なんかなんにも出来ないで馬鹿みたいに…」悲観的な事ばかり言うようになった。昨日は介護ヘルパーさんによるリハビリ運動をついにサボタージュ。ベッドから起きてこなかったそうだ。

気持はとても良く判るよ。もし僕が同じように脳障害をもってしまったら、きっと、もっと落ち込むかもしれないし、絶望的にもなるだろうね。でも、君は必ず治るんだよ。時間はかかるかもしれないけど、リハビリを続けることで筋肉も言葉も復活するんだ。でも、体を動かさないと筋肉の退化はあっというまらしいよ。ねえ、頑張ろうよ、もう少し歩こうよ。
気持はどんどんネガテイブに、言葉も少なくなって会話が続かない日が多くなってきた。なんだかとても心配だ。

毎晩八時にかかってくる娘からの電話、今日はどうだった?夕ご飯は何を食べたの?話はいつも同じでも安心出来るようだ。そして薬を飲んでベッドへ。眠りについた家内、蒲団の中にはジロー猫が添い寝している。可愛いやつだ。二人でどんな夢を見ているのだろうか。アイススケート、バレーボール、短距離走、トランポリン、何をやらせてもスポーツは抜群の女性だった。そして、亭主から見ても美しかった。華やいでいた頃を思い出しているのかな。なんとしても元気になってほしい。

もうすぐ桜の季節がやってくる。伊豆高原が賑やかになってくる。また以前のように、さくらの里を夫婦で散歩が出来る日が来るのだろうか。