『フレームワークを活用した自閉症支援』、自閉症教育・支援コンサルタントの水野です。
この3年間、療育の現場で集団の参加のプロセスを整理してきました。
よく療育機関、学校、保育所等において「集団に慣れる」という言葉を聞きます。
私は、特に自閉症支援に置いて「集団に慣れる」という文言をあまり使いません。
「人に気づく」とか「集団に気づく」という方が近い感じがするからです。
「慣れる」という文言は、「集団に入れれば解決する」という雰囲気を感じさせます。
しかし、実際は集団の中で社会的な段階や、社会的な規模が本人にあっていないと、混乱したり、逆に適応が難しい場合も生じます。
それよりも本人にあわせた社会的な機会を設定する中でスモールステップで、
周囲の人に気づいたり、許容できたり、
近くで同じ活動をしている人に気づいたり、許容できたり、
同じ物を共有で使っていることに気づいて、許容できたり、
協力する相手に気づいて合わせたり、
順番に気づいて従ったり、
様々な気づきを広げ、その範囲、規模を広げていけるのではと感じます。
慣れる発想は、集団参加がうまくいかなかった時に、問題が「本人が慣れなかった」と本人に問題を転嫁します。
気づきからはじめると、うまくいかなかった時に、気づきのステップ、社会的な機会の設定が早かったんだと判断できます。
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