ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援—すぐに使えるワークシート用CD‐ROM付
クリエーター情報なし
エンパワメント研究所

 
  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
  ☆ プロフィール講演・セミナー等の依頼について ☆ RSS readerをご活用ください!

  ※ このBLOG『ぼ〜ざん工房』はリンク・フリーです。
    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  



http://www18.ocn.ne.jp/~h-scdd/PDF/100220.pdf

 私がコンサルテーションをしています。広島県発達障害者支援センターの実践発表会っが開催されます。(私は、シンポジウムでコーディネーターをします。)

 地域の中で、まずどんな所からはじめるのか、どうやってコラボレーションしていくのか。できないことをあげるのではなく、できる部分からスタートするコラボレーション。そんなんがイメージできると思います。もう1つは、コンサルテーションについても重要なキーワードになってくると思います。コンサルタントの役割とか。是非、ご参加ください。(水野)

日時:平成22年2月20日(土) 9:50~16:00(開場9:20)
会場:東広島市民文化センターアザレアホール
〒739-0043 東広島市西条西本町28-6
定員:250名

申込み締め切り2月10日(水)

開会(9:50~10:00)
「発達障害のある人の支援について国の施策から」日詰正文氏
(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課発達障害対策専門官)

実践報告1・2(11:20~12:20)
「授業を活用したコミュニケーション学習」横田みどり氏
(世羅町立せらにし小学校)

「成人支援施設における環境設定の取組み」森田亜紀子氏
(社会福祉法人翠庄会多機能型事業所かわせみの家)

実践報告3(13:20~13:50)

「相談支援事業におけるアセスメント機能」田中清美氏
(三原市障害者生活支援センタードリームキャッチャー)

シンポジウム(13:50~16:00)

「発達障害のある人に対する相互連携のあり方を考える」

<シンポジスト> 田中清美氏(ドリームキャッチャー)
         竹野政彦氏(広島県教育委員会事務局特別支援教育室)
         西村浩二氏(広島県発達障害者支援センター)

<助言者>    日詰正文氏(厚生労働省)

<コーディネーター>   水野敦之氏(それいゆ西部地域センター)

主催:広島県社会福祉法人つつじ広島県発達障害者支援センター
後援:広島県教育委員会 東広島市 東広島市教育委員会
特定非営利活動法人広島自閉症協会 広島発達障害親の会「明日葉」

申込み方法
下記の用紙に必要事項をご記入の上、FAXもしくは郵送にて送付してください。
お問合せ先:広島県発達障害者支援センター
〒739-0133 広島県東広島市八本松町米満461
担当(中井、西村)

FAX(082)427-0280/TEL(082)497-0131

詳しくは、こちら
http://www18.ocn.ne.jp/~h-scdd/PDF/100220.pdf

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自閉症支援において境界を明確にすることは重要です。

1つの1つの活動場所を明確にすることで、活動の意味も明確になります。

今日はちょっと踏み込んで支援者に意識してほしい1つの境界について。


≪支援者(教師)の道具、本人の道具、仲間の道具≫


机の上に、それらが境界なく無造作に置いてあったら、自立的に活動できるでしょうか?

本人の道具を置く場所、支援者の場所、

本人にとって自分のもの、他人のもの。


支援者のみなさん。

その辺の活動場所に無造作に仕事道具おいてませんか?

スタッフの準備スペースを、彼らと共有に、無造作な空間でやってませんか。


整理してみましょう。必要な時に以外に収納しておくのも良い支援です。

明確な境界、シンプルな環境。


では、そいぎんたぁ~。ただいまから京都です。



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梅永先生の新刊に『「自分で理解し自分で決定する」就労支援』という事例を書かせていただきました!

仕事がしたい! 発達障害がある人の就労相談
梅永 雄二
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自閉症や発達障害者の支援において、スモールステップで進めた方がいい事、一挙にやった方がいい事があります。まだ実践の中での研究途中ですが、現在の私の見解でいくつかの例を書きます。


●スモールステップで進めた方が良いこと

・発達の連続性を重んじる(Abilities&Skills)

・表出コミュニケーションの(機能・形態・文脈・語彙)の広がり

・本人(自分のことや周囲のこと)の理解

・自己決定とそのための経験(例:現場実習→職業決定)

・etc

※ 本人の般化の困難さや関係理解の特性(気づき)に関するもの


●一挙にやった方がいいこと

・構造化の設定

・変更のシステム(スタートから一挙に)

・基本的な生活シナリオ

・引っ越し

・etc

※ 本人の長期記憶の特性(一度経験したことを忘れない)に配慮する部分

※ 継続的にルーティンとなっている部分


一般的に「スモールステップは大切」というイメージがありますが、それも内容によるということが必要です。般化と関係の理解、記憶の特性、変更に対する等に困難さに考慮する必要があります。


keyword: 自閉症 発達障害 支援 TEACCH 構造化 物理的構造化 スケジュール ワークシステム 視覚的構造化 ルーティン スモールステップ


梅永先生の新刊に『「自分で理解し自分で決定する」就労支援』という事例を書かせていただきました!今回のスモールステップの意味がわかるかも?是非。

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神奈川県で講演をさせていただきます。

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/13/1356/sienc/kiso2gaiyo.pdf

〔日時〕平成22年2月27日(土)
13:00~15:00(12:30 会場)
〔場所〕藤沢市労働会館 ホール
(藤沢市本町1-12-17)
●徒歩:小田急藤沢本町駅より10 分/JR藤沢駅北口より15 分
●バス:JR藤沢駅北口9 番乗り場より乗車 [系統: 藤39.藤15.藤12.藤09.藤07]
「南仲通り二丁目」下車。道路向かい側すぐ。 ※駐車場が少ないため、車での来場はご遠慮ください。

【問合せ先・申込先】神奈川県発達障害支援センター かながわA(エース)
(FAX)0465-81-3703
(メール)nakaya.1356.sienc@pref.kanagawa.jp
(ホームページ) http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/13/1356/sienc/index.html

 成人期を中心とした発達障害のある方への障害特性をふまえた生活及び就労支援の実際。青年・成人期の支援者の方には明日からのやるべき支援のヒント
を、児童期の支援をされている方には将来像を見据える為の道しるべとして、今何をしなくてはならないのかを知る手がかりに・・・。

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/13/1356/sienc/kiso2gaiyo.pdf

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世の中には、自閉症の方には曖昧な場面があります。

たとえば余暇の場面、活動が曖昧、終わりが曖昧、いろいろなことが曖昧です。

対人、コミュニケーションの場面、複雑で、いつ対人行動をし、どのように終わるのか、曖昧でわかりにくい。


反対にお仕事は具体的に活動がわかり、終わりも明確にしやすい。

(仕事はわかりやすくて好き楽しい、余暇は曖昧でわかりにくいということを、TEACCHの先生方から「WORK IS PLAY」「PLAY IS WORK」と教えていただきました。)


そこで、余暇や対人行動の場面をお仕事のように設定する。

「いつ」「どこで」「何を」「どのようなやりかたで」「どうなったら終わりか」「終わったら次に何があるか」の情報を伝える。

そのことで、

余暇では、何をなるのかがはっきりし、終わりがわかり、見通しをもってます。

また、対人関係では、今は対人関係の時間ではない、今は対人関係を行う時間ということが伝えられる。

エンゲージメントと非エンゲージメントの特性に対する支援につながる。


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小耳にはさんだ情報ですがね、アセスメントをしたり、特性を理解することに否定的な方がいらっしゃるようです。自閉症、発達障害の専門職の方で。。。。はぁ~です。

相手について知ってアプローチするって、そもそも人のコミュニケーションの基本なのでは????


特性を理解しないアプローチするってことは、

○ 一方的なアプローチ(コミュニケーション)

○ それぞれの個性、考えを尊重できていない

○ 無計画でぶっつけ本番のアプローチ(コミュニケーション)

○ 科学的ではない(専門的ではない)

○ 感情・心情の支援、かっこは良いが現実的でない

○ 問題点を本人にしてしまう(特性を理解できていない自分に問題点を整理できない)

etc


わが部署や私が関わってきた部署、コンサルテーション先では、特性支援シートというものがあります。また様々な計画も特性等をアセスメントして進めるシートがあり、ルーティンがあります。


関 連 記 事

● 何をアセスメントするか?

● アセスメント力


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支援者の重要なスキルにアセスメント力があります。

今回は、アセスメント、とくにインフォーマルなアセスメントを行う上での留意点を羅列します。

●目的を明確にする

□ アセスメントそのものが目的ではない
□ 一貫した本人理解は重要(チーム間の共通認識)
□ 一貫した視点での個別支援計画
□ TEACCHのトライアングルエフェクトを意識する(基礎能力→スキル、1つの場面での自立→様々な場面での自立)
etc


●アセスメントの実際(フレームワーク)

□ 一貫した視点、フレームワークでのアセスメントが重要
□ 基本は「合格・芽生え・ニーズ」と自閉症の特性でみる
□ 理解のアセスメントは非文脈で行う(基本は抽象的→具体的)
□ 表出コミュニケーションのアセスメントの基本は4つの要素(機能、形態、文脈、語彙およびその構成)
□ 理解と表出のコミュニケーションのアセスメントは別々にアセスメントする
□ 様々な文脈でアセスメントする(1場面でのアセスメントは情報がかたよる)
□ 本人アセスメント、環境アセスメント、環境と本人特性の相互作用の実態アセスメントの3つの視点でアセスメントする(これは、後日記事にします)
etc


●基本フレームワークシート

□ 特性・支援に関するシート
□ 自立支援に関するシート
□ 行動支援に関するシート
□ 本人の理解の仕方に関するシート
□ コミュニケーションに関するシート
□ 対人関係のアセスメント
etc


●アセスメント力の研修

□ 基本のフレームワークを知る
□ フレームワークで観察し書き出す
□ フィードバックをしてもらう
□ 精度を上げる
□ 個別支援計画に活かす
□ 人に説明する
etc


●その他

□ 継続的なアセスメントを意識する
□ フォーマルなアセスメントの視点は参考になります
□ 記録をとる
etc


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●自閉症支援の専門性は?

なかなか一言で説明できないものを無理にシンプルにまとめますと。

情報処理の特性をもつ自閉症の方の支援。だからこそ。

「情報力」ではないかなぁ~と私は考えています。

神業、ベテラン技ではない。「情報力」つまり。

・情報収集力

・情報提供力

・情報整理統合力


自閉症の方の直接・間接支援でも当てはまるし。

親やチームでの協動でもあてはまるし。

IEP・ITPや支援プロセスでも。。。。


詳しくまとめてみます。

● 自閉症の方の直接・間接支援

情報収集力:本人の特性をアセスメントする力

情報提供力:本人の欲しい、もしくは本人にとって有益な情報を、本人の理解にあわせた手段、形態、内容で提供する。

情報整理統合力:本人の周囲の(環境、刺激を含む)情報を整理統合し提供する。つまり、本人にとって重要な情報を整理し、本人に影響をあたえる情報を統制しする。


●親やチームでの協動

情報収集力:協働の上で必要な情報を収集したり、関係者の情報に耳をかたむけ。

情報提供力:協働者に自分のもっているチームにとって有益な情報を提供する。

情報整理統合力:それらを整理し、ファシリテートする力


●個別支援計画プロセス

情報収集力:本人及び環境等のアセスメントをする力。及びモニタリングする力。

情報提供力:プロセスの過程及びミーティング等で情報提供する力。支援計画を立てる力。

情報整理統合力:様々な情報をもとにファシリテートする力。全体をコーディネートする力。点の支援計画を面や立体的にするデザインする力。ネットワーク活用する力。


●わたくし望山が提供できる情報力の研修ポイントでは:

情報収集力:
  ・本人及び環境等のアセスメント力。
  ・モニタリング力。
  ・社会資源の情報収集力

情報提供力:
  ・利用者にあわせた情報を整理し提供する力。
  ・チーム間に自分の持っている情報を提供する力。
  ・支援計画を立て、視覚的なものに置き換える力。

情報整理統合力:
  ・利用者にあわせて、情報の整理、統合をおこなう力。
  ・環境整備の力。
  ・ファシリテーション力
  ・ネットワーク活用力。

※研修の方法も、情報をキャッチし、キャッチしたものを説明し、実践で活用し、実践を説明し、実践を整理し、とスモールステップで進める。


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自閉症支援コンサルタントの仕事の1つにトレーニングがあります。

職場やコンサルテーション先の仕事の半分がトレーナーとしての仕事です。

私は、研修の中で支援のフレームワークを紙面化して、

マニュアルを作ることが多いです。しかし、

マニュアルとフレームワーク:基本的な考え方で書いたように。

自閉症支援のノウハウを細かくマニュアル化することには賛成ではありません。

しかし、フレームワークの意味、プロセスの意味に関しては、紙面にしています。

マニュアルのメリット、デメリットを書きだしてみます。


マニュアルのメリットは、、、

・ 一貫した視点が持てる=共通理解できる
・ 具体化して伝えられる
・ わかりやすい視覚化で伝えられる
・ 使いにく等の理由で調整できる
・ 理解した部分、理解してない部分がチェックできる
・ 実践の中でフィードバックできる          etc


しかし、マニュアルのデメリットもある。

・ 柔軟的でなくなる=応用編に対応が難しい
・ 指示待ちスタッフをつくる
・ 微妙なニュアンスが伝わりにくい


結論です。

・ やっぱりOJT(現場で教える)が基本
・ マニュアルはあくまでもOJTの補助である
・ 一貫した支援には「細かいよりもマニュアル」よりもフレームワーク
・ マニュアルのメリット&デメリットをつかんだ上で活用する
・ マニュアルに支配されるのではなく、活用する


● 関連LOG
コーチング/スモールステップ思考



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私が自閉症の方にやらないように気をつけている2つの支援があります。

檻と空気の支援です!!

● 檻をつくる支援

1つは、視覚的な檻をつくらないということ。

自閉症の方は視覚的なものに影響をうけやすい。

こちらが檻を作ったつもりじゃなくても、

線で円を描くだけで、そこから出れなくなる方もいらっしゃいます。

目的を明確にした支援が大切です。目的は自立です。

視覚支援や構造化は、彼らを縛るためのアイデアではなく、

彼らの質の高い生活、自立的な生活をサポートするためのものです。


● 空気で伝える支援

自閉症の方は状況を判断して、

つまり空気を読んで理解することは得意ではありません。

支援の中で、必要な情報を伝えているつもりが、

本人にあわせた指示ではなかったり、そもそも指示がなく、

状況判断、つまり空気を読んで理解することを要求する支援になることがあります。

本人が自分で気づいて自分で活動に取り組めるような支援が必要です。


●まとめ

この過剰な檻の支援と空気で伝える支援は、両極端な支援ですが、

どちらも自立を阻害する支援です。


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 自閉症支援においてマニュアルは必要かということを考えます。

 一貫性をもたせる だれでも同じように、しかも発生率から考えても多くの支援者をつくらなくてはいけない時代、マニュアルは効果があるかもしれない

 しかし、自閉症の障害は スペクトラムなので、そもそも1つのマニュアルをすべての自閉症の方に応用することは無理があります。(実際、さもこの方法を使えば自閉症の方にはうまくいくみたいなマニュアル本やアイデアオンパレードのホームページには疑問を感じています。)


 そこで私の考えを整理します。

 マニュアル中心ではなく、基本的なフレームワークが必要(自分が管理している部署ではフレームワークのシートの書き方のガイドラインはあります)

 個々の特性にあった個別化した支援計画を中心に、どんな支援者でも同じような一貫した支援を助ける、支援マニュアル、サポートブックなどは必要になります。


 自閉症全般の支援マニュアルではなく。自閉症支援に必要なフレームワークと個別のマニュアルが大切だと考えます。

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様々な地域でベッタベタの明瞭化や過剰な刺激の統制(物理的構造化)がまだ存在します。

支援者の方は注目を助けるという理由、目的でそのような支援をされています。

しかし、明確な指示や整理統合、ルーティンが本人にあっていなければ注目できません、さらに支援者がイメージできなければ、さらにベッタベタの明瞭化と過剰な物理的構造化になっていまします。これは悪循環です。

私は、将来も企業でも構造化は活用できると思っています。しかし、悪循環によって支援がエスカレートした生徒さん達に対応できる将来の場所はかなり限定されてしまいます。


そこで、物理的構造化や明瞭化をする場合の考慮点を整理します。

【明瞭化:まず指示と整理統合】※視覚的明瞭化の説明はこちら

・まずナチュラルキュー視覚的指示、また整理統合を重視する。
 (明瞭化はその補助的な注目を助けるための支援です)

・何を、どのように明瞭にするのかを考えて支援する。
 (たとえば色を使えば明瞭化ではなくて、色のコントラストの違いを活用します※)

・そのものは明瞭になったけど、空間全体をみると反対に不明瞭になっていないか確認する。


【物理的構造化:まず境界や活動が明確か】※物理的構造化の説明はこちら

・刺激の統制だけではなく、境界の明確化、その場所での活動の指示を明確にする。

・最初からたくさんの物理的構造化ではなく、本人の特性から最低限だと思われる刺激の統制を設定し、必要に応じて調整します。

・調整するときに可動式の仕切りなどを活用することは有効です。

・本人が境界やその場所での活動(指示)に注目できる習慣ができれば少しずつ刺激の統制のレベルを少なくしていきます。(それも再構造化。)


【共通:形ではなく、目的を明確にアセスメントですすめる】

・本人の特性をアセスメントしたうえで計画を立てる

・継続的なアセスメントで調整(再構造化)しながら支援する。

・目的を明確にする。なぜその物理的構造化が必要か、なぜその明瞭化が必要かかです。


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2004年9月28日のブログ記事です。

「青年成人期の生活に必要なこと」

1.「終了」の理解
2.スケジュールをチェックすること
3.ワークシステムを理解すること
4.変更が理解できること
5.興味関心があること


もう5年以上たっているのに、やはり重要ですね。
少しプラスするならば、

1.「終了」+「fast,then~(これが終わったらこれ」

2.自分で準備し、はじめ、終わり、片づけ、次にいくルーティンをもつ
  (スケジュール、ワークシステム、そのほかの視覚手だてのルーティンをもつ)


4.変更、修正が教えられる

5.興味関心がある

6.自分や周囲の情報を知る方法をもつ

この部分がやはり基本になります。

これをベースにして、様々な成人期までに整理しなければならないことは幅広い。

・日常生活の動作
・日中活動、就労の機会
・余暇活動
・文化・地域活動
・権利擁護
・衛生、生理的な処理、臭の管理
・保健・医療の活用
・対人行動、コミュニケーション


もっともっとありますね。

1つ1つを成人期をイメージして、トップダウンの視点で、

実は幼児期から成人期に向けての支援ははじまっているとおもいます。

幼児期から成人期の支援をはじめるというのは、

幼児期から職業スキルを訓練するのではなく、

発達の連続性に考慮して、トップダウンの視点で計画的にすすめることが大切になります。

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自閉症の方は、様々な部分で注目、注意を向けることの困難をもちます。
私たちのサポーターの大きな仕事の1つが、この注目の困難さに対する支援です。

「注目しなくてはいけない部分に注目できるようにする工夫」

「注目しなくていい部分を注目しないような工夫」

基本的な支援の方向に関してシリーズ化して書き込んでいます。

● 注目を助ける支援のあれこれ【基本理解】

  ・注目の困難さとは、「注目できない」(だけ)ではありません…
  ・そこで支援工夫としては…

● 注目を助ける支援のあれこれ【アセスメント】
  ・注目の困難さの状態も、要因も、様々だからです…
  ・本当に多角的な視点でアセスメントすることが大事なのです…

● 注目を助ける支援のあれこれ【個別化】
  ・注目の支援を上げると、構造化の整理統合の見直し、明瞭化、指示…
  ・個別化なんです!そしてそのためのアセスメントです!

● 注目を助ける支援のあれこれ【3つの支援】
  ・私が考える注目の困難さへの対応・支援のシンプルな考え方は。3つです…

● 注目を助ける支援のあれこれ【構造化された支援】
  ・注目を助ける構造化は明瞭化だけではありません。

●シングルフォーカス(チャンネル)up
  ・注目の支援の時に基本となる大切な視点です。

関連記事
● 自然にある指示の活用
● 柔軟な活動を支えるもの・・・
● BOUZAN MEMO:構造化された指導(支援)とは
● 情報の3つの工夫~自閉症支援編~ 
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新幹線N700のトイレで見つけた視覚的明瞭化。

色は指示の要素もあります。

でもかなり明瞭化がはっきりしていて。

見てわかる。

間違えない。

指示が明確になる。


明瞭化は目的が大事。

目的を無視してベッタベタのカラーのオンパレードをやってしまうと。

指示がわかりにくくなるし、空間の中の刺激になる。

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