これが、ばあちゃんの最後のことばだった。
今日『東京タワー』を見ててふと思い出してしまいました。
ばあちゃんがなくなった時、私はボランティアバカ。
いや、ボランティア依存症で、
なんだかボランティアしながら、
なんとなく漠然とした夢を抱いては、
それができない理由を世の中に向けて
ほざいていた。
ばあちゃんがなくなる前、
あの日、本当に何でかわからないけど、
入院中の祖母の場所に向かった。
病気で弱り切ったからだったが、
その目は強く厳しかった。
ふらふらとしとった私は、
自慢げにボランティアでがんばっている話をした。
精一杯の強がりだった。
正直なさけなかった。
ばあちゃんの次の一言は大きかった。
「は・た・ら・か・ん・ば」
一字一字はっきりと言われた。
何も言い返せず。「うん、がんばる」と言って帰った。
その言葉が最後だった。
ばあちゃんが、なくなって、はじめに病院についたのは私だった。後で母がかけつけて大きく泣いた。
私は呆然とばあちゃんを見ていた。
今、当時描いた夢がほぼ現実になった。
それは多くの方の力に支えられてできたこと。
でもあの時のばあちゃんの一言が大きかった。
は・た・ら・か・ん・ば
| Trackback ( 0 )
|