ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援—すぐに使えるワークシート用CD‐ROM付
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  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
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  ※ このBLOG『ぼ〜ざん工房』はリンク・フリーです。
    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  




自閉症支援におけるスタートセッションについて考えています。
*スタートセッションの目的に関してはこちらをご覧ください。

スタートセッションは、事業所によっては場所の問題で、どうしてもクラス設定の1対1の勉強の場所で実施する場合もあります。

ただ、できるだけ、本人が使うクラスルームではない場所でのスタートセッションが良いと考えています。

その理由は自閉症の方の変更の困難さ、長期記憶の強さによります。この特性から考えると、クラスルーム利用初日から構造化された支援を入れた方が良いし(変更のシステムも含んで)、活動も初日から具体化した方がいいです。

徐々に、少しずつという考えは、彼らを混乱させます。

そこで、構造化すくなく、少しずつ必要な支援を追加していくスタートセッションは、本人が使う予定のクラスルームとは違う場所が好ましいと考えます。

スタートセッションで積み上げ、できるだけクラスルーム利用は最初から本番が望ましいわけです。


『フレームワークを活用した自閉症支援』はスタートセッションをサポートする情報とフレームワークシートが掲載されています。是非ご活用ください。

今日の内容で関連のあるのが『フレームワークを活用した自閉症支援』の85、86、91、96ページです。とにく85~86は具体的な内容の例を表で提示しています。


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自閉症支援におけるスタートセッションについて考えています。
*スタートセッションの目的に関してはこちらをご覧ください。

スタートセッションで行うアセスメントについて書き留めておきます。

まずどの年代にも共通するのが理解についてのアセスメントです。物や動作などを、どんな視覚的な情報で知ることができるのかというアセスメントは必須です。


次に大事なのがTEACCHトライアングルエフェクトに基づいた内容です。

つまり年代にあわせた内容になります。

幼児期から学齢前期は、将来の基盤となる基本的な内容になります。基本概念、微細運動、粗大運動、遊びなどです。本人の力の底上げボトムアップが中心になります。

学齢中期~移行期・成人期では、機能的、実用的なスキルのアセスメントが中心になります。将来につながるスキルで、将来の生活イメージをつくった上でのアセスメントが必要になります。つなみに年齢の高い自閉症の方にもスタートセッションは実施します。

1つ重要なことは、学齢中期~移行期・成人期のスタートセッションでは、あまり機能的なものばかりにこだわりすぎるのも問題です。機能的スキルとあわせて、基本概念なども取り入れていくことが大事です。実践の中で課題を細分化する時に役に立つからです。

おすすめなのが、完成見本や様々なジグ、線やマークの理解、など機能的なスキルを教える時に活用できるスキルもあわせてアセスメントすることは大切です。


スタートセッションのアセスメント内容の参考になる資料については、また別の記事で紹介します。




『フレームワークを活用した自閉症支援』はスタートセッションをサポートする情報とフレームワークシートが掲載されています。是非ご活用ください。

今日の内容で関連のあるのが『フレームワークを活用した自閉症支援』の85、86、91、96ページです。とにく85~86は具体的な内容の例を表で提示しています。


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自閉症の人の事業所利用開始にむけてのスタートについて書いています。

現在、私が整理したモデルでのスタートセッションを実践している事業が増えています。

しかし、あわせて勘違いも起こっています。今回は、その勘違いを整理します。


スタートセッションは、、、

完璧なセッションではありません、先に継続的なアセスメントがあることを想定して、事業所の利用に向けて必要最小限のアセスメントを実施します。

また、保護者の障害受容を大きく目的にするケースもでてきますが、数回のセッションで障害受容が進むのは難しわけです。無理に障害受容を進める必要はなく。

本人の特性についての共通理解をすすめるか、もしくは理解に支援者との差があることを確認できればそれでいいのです。

ただし、支援や療育に関して、それが容認できなければ、他の事業所を紹介するなどをしていただく手続きも必要になります。支援と療育の方向が容認できないのであれば、保護者はその事業をを選ばないという方向もあるということです。


スタートセッションは、

PEPなどのフォーマルアセスメントの代用ではありません。スタートセッションをしても、その後フォーマルアセスメントをする必要性もでるかもしれません。

フォーマルアセスメントは、ある程度広い領域が網羅されています。しかし、スタートセッションは、やや偏りが生じます。それは、その後に継続的アセスメントがあることが前提なのです。

スタートセッションのアセスメントをしたから、もうアセスメントはいらないというのは大きな間違いです。

スタートセッション後に継続的なアセスメント、フォーマルアセスメントの実施などが必要です。

スタートセッションは、フォーマルアセスメントの否定としてできなのではなく、フォーマルアセスメントをしないと実践できないという一部のマニアックな考え方に対しての否定としてできています。


スタートセッションは、

どんな事業所でも実施できます。

条件は、1つのテーブルと2つの椅子、それといくつかの活動や理解を確認できる教材、その教材を置く場所だけです。



児童発達支援の事業所、保育所、幼稚園、学校、成人事業所、ジョブサイト、どこでもできます。

いややるんです。



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自閉症支援におけるスタートセッションについて考えています。
*スタートセッションの目的に関してはこちらをご覧ください。


今、コンサルテーションやセミナーで地域に広げている『スタートセッション』※は基本はインフォーマルアセスメントです。

インフォーマルアセスメントにこだわっているかといいますと、2つの間違った視点(時々見聞きすることです)に対してのモデルとしているからです。


1つは、アセスメントしないタスク作りに対してです。

とても偏ったタスク作りのイメージが広がり(特に1体型、箱に入ったもの、コテコテのテープだらけどの明瞭化、本人にあっていないけど指示がみんな一緒)、いきなりセッションで課題をはじめる実践を本当によく見ます。それでも「TEACCHアプローチで実践している」とうたっているところもあります。

質問すると、日常の観察でわかりますと言われます。それは疑問です。日常の観察だけで様々な幅広い活動のアセスメントが取れるは思えません。また日常の観察の多くでは、本人の文脈に左右された様子のアセスメントになり、正確な情報が取れません。

各地でやっているトレーニングセミナー経験者の方は、学んだはずです、1対1のエリアでのアセスメントからはじめると、構造化しないで材料を各領域で提示しアセスメントするところからはじめると。しかし、現場に戻ると、形のタスクからスタートになっています。基本に戻ってほしい。

(最初からアセスメントはしているけえど、過剰な構造化の中でのアセスメントも同じような視点で問題だと考えています。これについては別枠で解説します)


もう1つは、PEPやフォーマルなアセスメントからしか、(構造化は、TEACCHアプローチは、)はじめられないというイメージです。

PEPをしないと構造化された実践はできないと思われている方、TEACCHアプローチはPEPからと思われている方、フォーマルアセスメントがないとはじめられないと思われている方、(多くはないと信じたいですが)結構いらっしゃいます。

PEPなどのフォーマルなアセスメントからじゃなくても、ちゃんと構造化された指導ははじめられます。

そう、じゃないとはじめられないというイメージでは、様々な地域に自閉症に特化した指導・支援は広がりません。一部の地域にしかできない実践になってはこまります。

スタートセッションの重要な視点は「どんな地域でもはじめられる」です。


ただ、勘違いしないでいただきたいのは、PEPなどのフォーマルなアセスメントを否定しているわけではありません。それができるのであれば、それはすごく良いことです。そうじゃなくちゃ実践できないという発想に対して問題視しているのです。

だからスタートからPEPなどのフォーマルアセスメントをしても良いし、最初はスタートセッションのインフォーマルなアセスメントからはじめて、一番良い時期にPEPなどのフォーマルなアセスメントを実施することも良いと考えています。

もう1つ、PEPなどのフォーマルアセスメントをしたら、もうインフォーマルアセスメントは必要ないというのも大きく間違っています。フォーマルアセスメントだけでは様々な課題ないようのイメージはつかめません。例えば幼児期は幅広い概念の確認が必要になりますし、移行期・成人期でTTAPをやっても、その後、幅広い職業場面、生活場面でのインフォーマルなアセスメントを継続しないと意味がありません。


どちらにしても、偏った考えよりも、まずはスタートできるプロセスを地域に広げていただきたいと願って整理しているのが『スタートセッション』です。


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この2カ月、コンサル先やら、事業所やらでスタートセッションが続いています。

スタートのセッションは・・・

事業所などに新しく入ってくる園児・利用者の人をいきなりクラスルームや事業所で活動するのではなく、限られたセッションルームでまず様々な材料の理解・操作や遊びなどをアセスメントして、保護者と特性の共通認識をすすめ、最初の構造化などの支援、教育内容(課題)を決めて行きます。

基本は1対1の勉強の場面と遊びの設定、保護者は本人の側で見るか、マジックミラーごしに観察します。



以下が重要な役割です。


□ 親さんへの共通理解や方向性の確認※1

アセスメント(特性、理解、社会性のレベル、興味関心)

□ 最初の構造化、支援の計画※2

□ 基本ルーティンを教える(基本はfirst-,then-)

□ 当面の教育内容の精選  等



※1:無理に共通理解を進める必要はありません。もしも保護者の認識の違いがある場合は、その違いを確認します。。

※2:構造化や支援は、最初からあるのではなく、セッションをしながら少しずつ入れていきます。ある程度の場の設定をしますが、最初から刺激の統制も、構造化されたタスクやスケジュール、ワークシステムも活用しません。


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 昨日は、NPO法人未来図のコンサルテーションでした。未来図は来年度より児童発達支援事業所としてスタートする岡山県の事業所です。「生活デザイン思考の支援計画」及び「フレームワークを活用した自閉症支援」を中心に自閉症及び発達障害に特化した療育を進める予定になっている。

 
この建物の2階が未来図さんの事業所です。
ちなみに、未来図のロゴは私がデザインしました。どう??

 多くのスタッフは私のトレーニングを受けていて、うち2名はteam BOUZANの自立トレーナーです。まだまだそれぞれに研修課題はありますが、全スタッフの可能性を本当に信じています。ちなみに私は、顧問兼コンサルタントですが、まぁ~実力のある事業所のコンサルテーションはコンサルタントとして楽しいですが、大変です。

 さて、これまでも数回関わってきましたが、未来図は来年度からの利用開始に備えてセットアップに力をいれています。

 昨日は、一人の園児さんのスタートセッションでした。

 スタートセッションは、大きく3つのステップで構成されていて、利用開始の時から教室で支援を入れるための準備です。聞き取りだけのアセスメントの支援計画ではなく、インフォーマルアセスメントからスタートするTEACCHの基本を大切にしています。

 1.アセスメントのためのセッション

 2.継続的アセスメントと構造化等の支援のあるセッション

 3.事業所のスタートをイメージしたルーティン・支援の確認

 昨日は第1回目なのでアセスメントを実施しました。いくつかの領域のアセスメントを実施しながら。全体の観察の中で本人の特性のアセスメントを実施します。こちらのアセスメントシートに記入しながら保護者に特性理解の確認と支援や指導(課題)の方向性を提示し共通認識、もしくは認識の違いを確認します。

 様々な資料がありますが、多くが『フレームワークを活用した自閉症支援』の中のフレームワークシートにまとめていきます。

・自閉症・発達障害特性シート:特性

・自立課題アセスメントシート:理解、領域のアセスメント、社会性のアセスメント

・次回にむけての計画はタスク計画シートに記入します

尚、まだ書籍では公開していない「すてっぷシート」と言われるシートが重要な全体的な課題と支援を整理するシートになります。


様々な領域のアセスメントの材料を準備します。


1対1の勉強の設定と遊びの設定が主な設定です。


さて、スタートセッションについては少し何回かにわけて掲載し再考察したいと考えています。



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このたび水野敦之及び『フレームワークを活用した自閉症支援』のオフィシャルサイトを公開しました。

オフィシャルサイト新【BOUZAN NOTE!!】はこちらから



フレームワークシートの中で頻繁につかう1つが、氷山モデルシートです。

フレームワークシートで実践している多くの仲間は支援会議で、氷山モデルシートを使います。


①氷山モデルシートをホワイトボードや広用紙に描き写します。

②参加者、特に保護者から気になる本人の行動を出していただき、それを「課題になっている行動」に書き出します。

③その要因になっている部分を3つの視点で書き出します。

④要因の中で全体で共有理解したい部分を赤でマーキングします。

以上です。

様々な行動の共通す本人の特性と、環境や支援の工夫について話し合うのです。

尚、氷山モデルシートは、普段の支援の中では1つの行動に1枚のシートです。上のような使い方はあくまで支援会議の時の活用で、普段、いくつかの行動を一緒に考えるのは危険性があります。




写真は氷山モデルを活用して自閉症について啓発資料をつくられている様子です。
こも1つの氷山モデルシートの応用的使い方です。

※基本的にシートの改編等はご遠慮いただいていますので改編せずにご使用ください。




『フレームワークを活用した自閉症支援』のフレームワークシートの活用例を紹介しています。



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 時々『フレームワークを活用した自閉症支援』のフレームワークシートの活用例を紹介しています。

 本日は、個別支援計画での自立課題アセスメントシートの活用の1つの例を紹介します。

 個別支援計画の中で短期目標を考えると思うのですが、それを自立課題アセスメントシートを活用する例です。これは、先日何人かとディスカッションして浮かんだアイデアです。

このブログ記事とあわせて記入のイメージとして『フレームワークを活用した自閉症支援』88~89ページをご覧ください。

そんな難しい話ではありません。

【プランニング】

1.ある一定の期間(うちの通園施設では3ヶ月)に課題となることを自立課題アセスメントシートの「項目(行程・活動 等)」の欄に記入します。

2.次にその課題が現在達成できてない要因や本人の様子を「課題及び支援の必要性」に書き出します。

3.次にその課題に関係のある本人のスキル・できている部分を「活用できるスキル」に書き出します。

4.「課題及び支援の必要性」の項目と「活用できるスキル」を参考にして、それを達成するための指導・支援の計画を立てます。

※ここで『フレームワークを活用した自閉症支援』を熟知している方はわかると思うのですが、上で出来たプランニング1つ1つは、さらに1枚以上の『自立課題シート』『自立課題アセスメント』『氷山モデルシート』『行動支援シート』を活用して詳しい支援計画を立てることを推奨します。

※各年代の課題の例としては『フレームワークを活用した自閉症支援』84~85ページをご覧ください。

※できれば『フレームワークを活用した自閉症支援』96~100ページも参考にしてください。

【モニタリング】
※モニタリングは、短期目標の課題が一定の期間(うちの通園施設では3ヶ月)で達成できたかどうか、達成できなかった理由を考えて次期の短期目標につなげます。

1.モニタリングしてPEFの項目に評価をします。(評価に関しては『フレームワークを活用した自閉症支援』をご覧ください。)

2.達成しなかったものの中の「もう少し」のものは次期の短期目標の『自立課題アセスメントシート』に書き込みます。

3.達成しなかったものの中で「かなり難しい」ものは、スモールステップの内容を考察して次期の短期目標の『自立課題アセスメントシート』に書き込むか、線で消します。

【プランニング】実施【モニタリング】を繰り返していくわけです。


 私のチームや職場、コンサルテーション先では、もう少し細かいプロセスや視点でプランニングしますので別の様式を活用しています(これについて書籍にしていと考えていますが、まだ具体化していません)。

 しかし上記の方法でもかなり短期目標の支援計画が具体化すると思いますので、是非『フレームワークを活用した自閉症支援』を事業所で活用してみてください。

※基本的にシートの改編等はご遠慮いただいていますので改編せずにご使用ください。


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ノースカロライナ視察報告 その5。

まずは、GHA視察報告(1)GHA視察報告(2)GHA視察報告(3)GHA報告(4)をご覧ください。

今回も続けてGHAの報告です。


GHAはもともとは強度の行動障害を持つ方のグループホームからはじまったと聞いています。

本当に行動支援の重要なエッセンスがたくさん観察でき、これもこれまでの私の成人期支援と共通する視点でした。


基本はやはり、氷山モデルを意識されており、特性の理解や環境の工夫がありました。


また本人の興味関心によるこだわりを、ダメではなく、ポジティブに良いよって設定になっていました。



例えばこの写真ですが。

壁に落書きする行動を肯定的に設定してあります。(部屋の中の壁が黒板素材になっています)

もう落書きというよりアートです。


 
こちらは、ベルクロ(面ファスナー)で取り付けられているカーテンです。

カーテンを激しくとっても破壊にならないで、もとにもどせるようになっています。悪い経験が記憶から消せず、行動が連鎖する彼らには重要な支援です。


GHAでの行動支援の多くが「ダメだよ」ではなく、「良いよ」の視点があります。

本当に重要だと感じました。


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昨日は岡山県の高梁市のNPO法人と成人施設の合同研修の講師をさせていただきました。

精神障害の支援をされている方が多かったので、少し私の現在の見解を整理しました。


正直、勉強不足で、まだまだディスカッションをしたい内容なんですが、


2次障害として、自閉症スペクトラムの障害を持たれて、精神障害を重複されている方の支援で、多くのお医者さんや支援者が言ってしまう文言が。。。

まずは健康、まずは安定、まずは安静などです。

もちろん健康面の管理は重要な視点になります。

しかし、この安定して、安静にして、などの言葉にはいくつかの問題点があります。

昨日は大きく2つの問題点を整理しました。

それは2つの障害特性に関係しています。


●抽象的なことの理解が難しい

多くの自閉症スペクトラムの方は抽象的な内容を理解することに困難さがあります。

安定して、安静にして、をどのように理解できるでしょうか。

そもそも、安静にしては、具体的なプランではありません。

整理統合が苦手で、障害受容が進んでいない当事者が、例えば「安静にして」をどのように自分の特性を考慮しながら、生活全般を整理しながら進められるでしょうか。


●自由な時間は曖昧

多くの自閉症スペクトラムの方は、曖昧で何をしていいかわからない自由な時間が苦手です。

安静にしても同じで、どうも「家でおとなしく」のイメージの専門家の発言が多く、それがどれだけ本人にとってわかりにくいことで、実は非常にストレスのかかる場合があります。


2次障害だけではなく、行動障害の方の支援でも、専門家の「安定した」「安静にして」の発言は、具体的なプランニングを立てられていない時の発言になっているような気がする。

安定した生活が何をさすかを考えてみますと。

「個々にあわせた具体的な活動が設定されていて、自分の体調の状態にあわせて調整できる設定になってきます」


「安定」「安静」の曖昧なプランで可能性をつまんでいる支援者はいませんか?

「いつ」「どこで」「何を」「どのように」「どうなったら終わりか」「終わったら何があるのか」など具体的なイメージがあるプランを提示できてますか?

ちなみに現地スタッフの方が考えた、
昨日の私の安定したプランの1つは、
高梁市の伝説のバケツパフェをたべることでした。はっはっは。



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自閉症支援で視覚的なスケジュールは重要な支援の1つです。

主な理由としては時間の整理統合(整理しながら計画を立てたり、調整したり、変更をしたり)の困難さのサポートです。

 
写真はトレセミで活用したスケジュールです。

しかし、広島でも、様々な地域でも、地域の支援体制等に関係のある自治体もからんだ会議や講習会で(つまり公共性のある場で)視覚的スケジュールを否定する専門家の皆さんがいらっしゃいます。(例えば自立支援協議会等で)

それに関してブログでもまとまています。
【「いつも一緒にすれば良い」は教育・支援の放棄/自閉症支援】

広島はもう大きく変わってきました。県が出す相談支援やその他の支援の発達支援ハンドブックに「構造化」を含めた見通しのための支援の解説が載っています。広島では、それが基本なんです。(支援現場ではまだまだ少数派ですが、トホホ。)


そんなことを考えて、これまでtwitterで「つぶやいた」フレーズを書き出します。

「本人が好きにいつも同じにしてんだから。いいじゃないか」という考えが。どれだけ生活の幅を小さくするか。

「変化が苦手だから。いつも一緒の生活(人生)でいいんじゃないか」って。いったい私たちの仕事はなんなのか?(役割はなんなのか?)

もう変更を伝えるすべがない単純な構造化否定の発言は、哲学もないし、科学的でもないような??


昨日とは違う今日をどう伝えるのか!?

今日とは違う明日の可能性をどう伝えるのか!?


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ノースカロライナの報告続けています。

まずは、GHA視察報告(1)GHA視察報告(2)GHA視察報告(3)をご覧ください。


GHAのカロライナファームやグループホームでは感覚的な活動がしっかりと保証されていました。


ちょっとしたスペースを利用したセンソリースペース。




本格的なセンソリーを導入しているルーム。




これは圧縮マシーン(SQUEEZE MACHINE)です。

実際に私もやってみました。自分で加減ができるし、全体が圧迫するので心地よい感じでした。


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『ストレングス』は、自閉症支援において重要な視点です。

当事者が持っている力に注目して、それを活用すし、それを充分に発揮できるように支援する視点という感じでしょうか。

しかし、障害者福祉業界での『ストレングス』の視点て、いつのまにか捻じ曲げられているように思います。

研修会や様々な会議で『ストレングス』を語っているけど、結局、アセスメント力がないために本人の持っている力を発見できない。

それが本人の持っている力が曖昧でわかりにくものにしてしまっている文言になっている場合があります。

広島で聞いた自閉症の方の『ストレングス』視点での本人の持っている力として紹介されたものです。

・笑顔が素敵

・人なつっこい

・雰囲気が人に好かれる

否定はしないが、これで、どんな支援計画につながるのでしょうか?

例えば「笑顔が素敵」は、笑顔が本来の意味とは違う、困っている時に起こる方もいます。

例えば「人なつっこい」方の中には、一方的にコミュニケーションを続けるという課題の場合があります。

例えば「雰囲気が人に好かれる」は、就労などでは大事だけど、アセスメント力がない支援者が、何もだせないから言っている場合が多いような?

そもそも障害特性をイメージできていません。


また「『ストレングス』視点」=「なんでも受容の視点」になっている専門家が多いです。しかも本人の本当の持っている『視覚的な情報に強い』を否定して。意味がわからない現状です。(広島も例外ではない、多い)

TEACCHアプローチでは、「できている部分」「課題になっている部分(芽生え)」「できてない部分」から具体的にアセスメントして、具体的に支援計画につなげます。


*『ストレングス』モデルが、なんでもかんでも受容モデルになってないですか?

*『ストレングス』モデルといって、自分たちのアセスメント力のごまかしになってないですか?

*『ストレングス』≦「自分たちの主張」になってないですか?
(例えば、本人の強みは視覚的だけど、それは自分の主張にあわないから、笑顔にしよう)


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障害者の相談業務をする方には1つの美学があります。

それは、ネットワークは広ければ広いほど良いというものです。

たくさんのネットワークがあると相談支援も深まるということです。

様々な研修で、そのような文言が並びます。

私は、その勘違いにあえて反論するために、

「消極的ネットワーク」論を伝えています。

何の一貫した視点もなく、整理もなくネットワークを広げることは、大きなリスクを生じます。

・複雑になる

・方向がつかめない

・問題が先送りになる


主役が当事者からネットワークチームになる


今の日本の研修は相談のプロの皆さんが一貫性のないネットワークの重要性を説く。(そもそもそれはプロなのか?)

もう考えないと。ネットワークにしっかりとした軸をもたないと。

ネットワークは重要です。

しかし、今の日本のネットワークの在り方には疑問を感じます。

グチャグチャ?ベッタベタ?なあなあ?無責任?

広島も例外ではなく、本当に一部の先生方が「連携が大事、連携が大事」と言われます。

私は地域で「連携は最小限で良いです」「ネットワークは消極的ぐらいで良いです」と伝えています。これが本気の発達障害支援体制のコツの1つだと思います。

連携をうたっている市町、ネットワークを積極的な地域が、イコール支援体制が良いかというと疑問です。

何を目的に、何を連携するか、それぞれの責任はなにか、そこがはっきりした上でのネットワークはどんな体制をどうするか、それが大事では?

追記コメント:Facebookで知人より良い言葉をいただきました。最小限というよりも「つながるべきところがつながるのがよい」が一番的確のような感じがします。

その地域では、実の無い「連携」という文言でごまかしてないですか?

ネットワークが複雑で、当事者にとってわかりにくい状況になってないですか?



私は当事者を中心に、ネットワークを最小限に整理します。それが私の仕事なんです。

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これまでブログに書いてきた自閉症の方の行動支援についてのリストです。

□ 序
 :行動支援の範囲はとてもひろいです。

□ 『行動支援』は具体的な支援NEW
 :行動支援は曖昧ではなく具体的な支援です。

□ 行動支援の対象(役割) 
:行動支援の役割は、問題行動を軽減することではありません

□ 行動支援/役割の範囲 その1
 :行動支援がサポーターの役割は、幅広い。

□ 行動支援/役割の範囲 その2
 :直接介入だけが支援ではないんです

□ 行動支援/行動支援の基本的視点
 :行動支援の基本的な考え方を整理

□ 行動支援/遂行することの支援
 :行動支援の基本になる3つの支援を解説

□ 行動支援は川下り
 :行動支援は、想定内での支援です!

□ 行動支援/行動支援の基本的視点
 :基本の内容を説明してます

□ 行動支援/5秒、10秒、30秒!瞬時の判断
 :最初のアセスメントが肝心

□ 行動支援/さぁ~どうする?何からはじめる?
 :まずは?何からはじめるの? 

□ 不適切な行動を他の活動に移行する時の留意点NEW
 :行動を別の具体的な活動に変える時のポイント

番外編1/行動援護京都研修アンケートに応える



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