物理的構造化には、課題の遂行を妨げている刺激を統制し、場所の意味を明確にし、2つの意味があります。
『フレームワークを活用した自閉症支援』関連ページ:31,34-37,123ページ
【環境を整え、刺激を統制する】
目的:環境を整える。自立を妨げる刺激を統制する(必要な情報に注目しやすくする)。
関連する自閉症の特性:刺激に影響を受けやすい。感覚の特異性。情報(刺激)に優先順位を立てることの困難さ。
アイデア:様々な刺激を統制する工夫:仕切り,防音装置,イヤーマフ等,静かな環境を選ぶ。
地域での支援:パーテーションの変わりになるようなものは地域の中にあるので、それを活用する(例えば:ファーストフードならば棚。公園ならば垣根など)。
個別化のポイント:人、または場面によって影響を受ける(もしくは受けない)刺激の範囲は異なる。(どのくらいの統制で活動に注目できるか)
環境設定の様子・家具やパーテーション(霧島・NPO法人陽だまり
簡易パーテーション(広島・児童発達支援センターぐるんぱ)
【1つの場所は1つの活動に設定】
目的:場所の意味を明確にする。その場所で期待さる活動を明確にする。
アイデア:エリアを設定する(1つの場所は1つの活動)。食事の場所,勉強の場所,休憩場所,遊びの場所
関係する自閉症の特性:空間の整理統合の困難さ,1つの場所を多目的に活用すること混乱する。
個別化するポイント:人によっては、多目的な場所の活用がある程度可能。しかし、休憩する場所などは、別に用意した方が障害特性にあっている。
一人で勉強するスペース(佐賀・ぷれしゃす)
1対1で先生と勉強するスペース(東広島フォローアップ教室)
エリア境界を明確にしたアイデア(八戸・NPO法人夢)
フレームワークのワークショップでは、クラスルームの物理的構造化の設定を実際の家具等でお見せします。
この記事は、次の参考文献を参考にしています。>自閉症関係 BOOKS
★他の構造化の記事はこちら(近日、再更新予定)
*構造化全般について(再更新済)
*物理的構造化とは?(再更新済)
*スケジュールとは?
*ワークシステムとは?
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