今年度のコンサルテーションが昨日終わりました。
充実したコンサルテーションでした。
今年度のまとめとして、コンサルテーション先の皆さんへ、また講師としてよんでいただいた機関、地域の方へ、感謝の気持ちもこめて、まとめのログです
今年。支援で悩んで苦しんでいる方を何人か観ました。私は、ほんの少しのお手伝いしかできませんでした。
しかし、伝えたかったのは、はじめてください。といういことでした。
そこで、支援で悩んでいる皆さんへ。
皆さんが悩んでいるのは以下の視点ではじめていないからかもしれません。
○自閉症の理解
皆さんが悩んでいるのは、自閉症の特性を知らないことが原因かもしれません。もしくは、知ってても受容できてないのかもしれません。
まず自閉症の特性を理解するとことからはじめてみましょう、そして支援者として受容しましょう。
○個別化
皆さんが悩んでいるのは、個別化した対応ができていないのかもしれません。「○○さんでうまく言ったのに、なんでうまくいかないの」と悩んでいるのかもしれません。
しかし自閉症の障害はスペクトラム、様々な特性があり、対応も個別です。
○アセスメント
皆さんが悩んでいるのは、支援のために必要な情報が不足しているからかもしれません。
まず自閉症の特性、そして何ができているのか、何ができないのか、何ができそうなのかを書き出してみましょう。
情報は目に見えるものだけではありません、彼らが見せる行動から、その要因などを整理することも大切です。
○実証された方法を使う
皆さんが悩まんでいるのは、皆さんが科学的根拠に基づく支援について知らないのかもしれません。なんとなく良いと思う支援を、迷いながら使ってきたからかもしれません。根拠が明確な具体的な支援計画をたてましょう。
○自立が目的
皆さんが悩んでいるのは、目的や方向性が見えなくて悩んでいるのかもしれません。
皆さんが目指すのは、
問題行動を無くすことではありません。
自閉症という障害を治すことでもありません。
様々なアイデア、視覚ツールを使うことでもありません。
マニアックに自閉症の理解を突き詰めることでもありません。
私たち支援者が目指すのは、彼らの広がりある質の高い生活の自立です(もちろん支援つきでok。)。
○協動
皆さんが悩んでいるのは、一人でやろうとしているからかもしれません。
皆さんは、重要な情報を持っているでしょう。同じように、周囲のチームメンバー、関係機関も自分たちが持たない情報を持っています。それは保護者も同じです。みんなが有益な情報を持っています。
自分の引き出しだけでやって悩んでないで、他人の引き出しを活用し、チームで協動してみましょう。
○最後に
悩んでいるのをひとまず止めて、6つの視点で考えてみましょう。悩みがなくなり具体的なプランが見えてくるかもしれません。そもそも悩んでいる暇はないかもしれません。
まず、何がやれるか書き出してみてください。
そして、はじめてください。
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