ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援—すぐに使えるワークシート用CD‐ROM付
クリエーター情報なし
エンパワメント研究所

 
  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
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  ※ このBLOG『ぼ〜ざん工房』はリンク・フリーです。
    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  



ある方と雑談の中で、質問されて簡単にリストを作成しました。
まだ、調整や修正が必要ですので、参考程度に。。。してください。

【環境の設定】

○ 早期や認知の特性によっては、多目的に場所利用するよりも、活動ごとに場所がある方が活動の意味を学びやすい。

 ・休憩スペース(リラックススペース)

 ・余暇スペース(具体的な活動スペース)

 ・自立的に勉強をするスペース

 ・保護者から学ぶスペース(例:キッチンのスペースで、お母さんは仕事をしながら教える。)

○ 本人の拠点となる部屋もしくはスペース。本人が活動が終わったら戻る場所=ブレイクスペース(家庭では、その場所は共有でないことが望まれる。他の家族からの影響を受けない場所)

○ 環境に影響を受けず、勉強に集中できる場所の確保(何かの刺激を無視しながら仕事をするよりも、まず1つのことを学んだ方が効果的である)

○ 本人にとっての情報提示がされる場所の確保(あの場所にいけば自分の情報がある)

○ 様々な活動場所で、将来的には本人が材料を準備して、実施して、片付けるイメージをもった準備
収納スペース。使ったものを収納するスペース、作業スペースの確保
  例:着替えの場所、収納棚、作業机等の確保
  例;お風呂の脱いだものを入れる場所、着替えるものを置く場所。

○ 本人の記憶と注目の問題に考慮しする→動線を意識。


【引っ越し期のポイント】

○ 一部もしくは、全体の引っ越しに本人を関わらせる(たとえば枕を自分でもって引っ越し)

○ 散策を阻止しない、すべての場所の安全性を確認させる。

○ 少しずつ生活の流れを調整するよりも、スタートから本番が良い!
>>>>身につけたい習慣等を教える機会にもなります。


○ 構造化(視覚的なスケジュール等)もはじめから。


注意1)すべて、本人と環境とのアセスメントによる調整が重要です。
注意2)スタートしたあとの調整も重要です。



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今日は、嫁が仕事で私は休暇、午後から息子とドライブ。

ジムニーは、板バネサスペンションで、
車が大きく跳ねると、眠りこけている息子がパッチッと目を覚ます。
面白い光景だった。そんで、ジムニーで息子と外出しているのは、1つ夢がかなったような気がした。はやく野山でキャンプしたいなぁ~。

さて、私は休暇だったが、スタッフの一部は出勤で、4月からのスタートに向けて準備をしていたので、息子と二人で顔を出した。

実は、ちょっと共通理解したいことがあって、ディスカッションもしたかったので。

良いディスカッションができ、いくつかの提案をしてくれた。
明日、研修でも同じディスカッションするので、ディスカッションの詳細は明日のブログで書きます。

スタッフの一人が「10の内どのくらいボルテージがあがってますか」と質問したので「15」と答えといた。正直、体はボロボロなので、そのぐらいのテンションを上げていかないともたない。

まだまだ、スタートして4日目もつだろうか。

あ、前の部下から、この前の懇親会で前のチームのことを「これまでで最高のチーム、これからの目標です」って書いて、今のテンション、切り替えを突っ込まれた。その通りです。本当に、ゆるやかに切り替えができない。

でも、昨年までのチームがやっぱり自分の目標であることにはかわらない。だからこそ今を一生懸命やるだけ。んんん。言い訳っぽいな。


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今日は、久しぶりの休暇のような気がします。

風邪がなかなか治らずに、正直体はボロボロです。

頭の中では、昨日ログしたチームの年間ゴールを見ながら、さらに細かい短期目標や具現化のためのプランを練ってました(もちろん、スタッフとディスカッションをしていかなければならないが)

例えば、「具体的で実践につながる会議・研修」だと

・ケース会議の持ち方の工夫
・時間は短くてもいいから頻繁にケース会議を開く(毎日の短いカンファレンスと定例化した会議)
・利用者とスタッフのニーズで小さなテーマの研修を実施する
・フォーマルアセスメント及びインフォーマルアセスメントを会議や実践に活用する 等

「それぞれの役割を理解したディスカッションの実現」なら
・相手の役割や立場や境遇を理解する
・会議では、はじめにこの会議の役割を確認して、会議の終わりには今後の役割を確認する 等

「幼児期から成人期までの支援プロセスの整理(親と支援者で共通イメージづくり)」

・TEACCHのトライアングルエフェクトのスタッフ全体の理解
・相談部門も通所部門も利用者一人一人をTEACCHのトライアングルエフェクトのどの時期にあるのかをチームで共通認識する
・TTAPの実践での活用
・共通したイメージづくりのための視聴覚の活用と一貫した視点のためのフォームの活用。
・様々な年代(年齢)の利用者で様々な課題領域のカンファレンスの実施

等など。


リストづくりをやっています。

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本日、新しいチームが誕生しました。今度のチームは、大きく2つの違った役割をもつ部署が同じ方向、使命をもつ1つのチームとして仕事をします。

今日は、新しいチームの研修と会議でした。

こんなに不安で、こんなにドキドキ、ワクワクしたチームのスタートはこれまでないであろう。正直、1つの部署はセッションを行う部署で、私自身ははじめての具体的に関わる部署です。

そして今日スタート!楽しかった!ただ楽しかった!

研修は自閉症の理解と構造化の基本的な講義で、その後2つの部署での実践と視点を発表してもらいながら色々なディスカッションをした。みんな自分たちの部署とは関係ないと思わないで、ディスカッションに興味をもって、あっという間に時間が・・・・。

チームの会議では、いくつかの決定事項とあわせて、この2つの部署に共通する1年間のゴールを整理しました。

● 具体的で実践につながる会議・研修

● それぞれの役割を理解した上でのディスカッションの場面を増やす

● 幼児期から成人期へのプロセスの整理(親と支援者との共通イメージづくり)


1年間で、このチームで試みたいことがたくさんイメージできた。
みんなが笑顔で、この1年を楽しみにしていることを伝えてもらって本当に嬉しかった。

今日、私からこのチームを支える重要なキーワードを伝えました。その中の1つが「信」です。

1つは信頼の信です。ある意味、仕事も文化も違う部署が1つのチームとして働くとすつならば、時には腹をわって話をして、それぞれが信頼関係を築くことが重要。

もう1つ、自信の信です。それぞれのスタッフが1つ1つのプロセスの意味、方向性を理解した上で、1つ1つの仕事を自信をもって進めてもらう。時には戸惑ったり、なんのためのプロセスか不安になったりするであろう、しかし、それを自分の引き出し、チームメンバーの引き出しを活用しながら1つ1つコツコツと前に進んでもらいたい。

いよいよスタートです。んんん、気合いはそこそこ。よっし!

あ、スタッフの皆さんよろしく。

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今年度のコンサルテーションが昨日終わりました。
充実したコンサルテーションでした。

今年度のまとめとして、コンサルテーション先の皆さんへ、また講師としてよんでいただいた機関、地域の方へ、感謝の気持ちもこめて、まとめのログです

今年。支援で悩んで苦しんでいる方を何人か観ました。私は、ほんの少しのお手伝いしかできませんでした。

しかし、伝えたかったのは、はじめてください。といういことでした。

そこで、支援で悩んでいる皆さんへ。

皆さんが悩んでいるのは以下の視点ではじめていないからかもしれません。


○自閉症の理解

皆さんが悩んでいるのは、自閉症の特性を知らないことが原因かもしれません。もしくは、知ってても受容できてないのかもしれません。

まず自閉症の特性を理解するとことからはじめてみましょう、そして支援者として受容しましょう。


○個別化

皆さんが悩んでいるのは、個別化した対応ができていないのかもしれません。「○○さんでうまく言ったのに、なんでうまくいかないの」と悩んでいるのかもしれません。
しかし自閉症の障害はスペクトラム、様々な特性があり、対応も個別です。


○アセスメント

皆さんが悩んでいるのは、支援のために必要な情報が不足しているからかもしれません。

まず自閉症の特性、そして何ができているのか、何ができないのか、何ができそうなのかを書き出してみましょう。

情報は目に見えるものだけではありません、彼らが見せる行動から、その要因などを整理することも大切です。


○実証された方法を使う
皆さんが悩まんでいるのは、皆さんが科学的根拠に基づく支援について知らないのかもしれません。なんとなく良いと思う支援を、迷いながら使ってきたからかもしれません。根拠が明確な具体的な支援計画をたてましょう。


○自立が目的

皆さんが悩んでいるのは、目的や方向性が見えなくて悩んでいるのかもしれません。

皆さんが目指すのは、

問題行動を無くすことではありません。

自閉症という障害を治すことでもありません。

様々なアイデア、視覚ツールを使うことでもありません。

マニアックに自閉症の理解を突き詰めることでもありません。

私たち支援者が目指すのは、彼らの広がりある質の高い生活の自立です(もちろん支援つきでok。)。


○協動

皆さんが悩んでいるのは、一人でやろうとしているからかもしれません。
皆さんは、重要な情報を持っているでしょう。同じように、周囲のチームメンバー、関係機関も自分たちが持たない情報を持っています。それは保護者も同じです。みんなが有益な情報を持っています。

自分の引き出しだけでやって悩んでないで、他人の引き出しを活用し、チームで協動してみましょう。


○最後に

悩んでいるのをひとまず止めて、6つの視点で考えてみましょう。悩みがなくなり具体的なプランが見えてくるかもしれません。そもそも悩んでいる暇はないかもしれません。

まず、何がやれるか書き出してみてください。

そして、はじめてください。


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昨日は、中部保健福祉事務所、佐賀歯科医師会によって開催された『チャレンジド8020歯科保健医療ネットワーク研修会で、3名の実践の1つとして、これまで成人支援センターでの実践を踏まえ、参加の先生方にご提案をさせていただいた。

今回の柱は『はじめの一歩』でした。とにかく、それぞれができる部分から役割を確認して、少し力を抜いて、障害者の歯科診療所における福祉(支援者)とのコラボレーションをはじめていただく。

ということで、私の方からは、実践を踏まえ、以下のリストを提示させていただきました。

【医療機関利用の流れ】

 ・電話でのアポイント
 ・事前の面会・アセスメント・情報収集
 ・事前の準備(支援計画・手立ての準備)
 ・事前の打ち合わせ
 ・当日
 ・事後のカンファレンス
 ・今後の計画へ

※このリストでは、歯科医の先生方にすべてをお願いするのではなく、支援者とのコラボレーションによって、繰り返し、繰り返し、実践を踏んでいく流れを説明しました。


【支援者が出来る】

 ・本人に関しての情報提供
 ・事前の準備
 ・環境に関する提案
 ・当日の支援
 ・混乱したときの最善の方法の選択と支援

【支援者ができないこと】

 ・治療
 ・治療プラン
 ・治療、予防に関するアドバイス

※この2つのリストから、支援者の役割を知っていただきました。しかし、できないことが他にもたくさんあります。だからこそ、コラボレーションが大切だということを説明しました。

【こんなことを伝えたい】

 ・本人の障害特性
 ・関わり方に関する情報
 ・環境工夫の提案
 ・想定される困難な場面

 ・スモールステップのプラン(下の図を参照)




【こんなことを確認したい(お伺いしたい)】

 ・休憩できるスペースがあるか
 ・障害に関して受け入れが可能か
 ・スモールステップの対応ができるか
 ・事前の見学や打ち合わせが可能か
 ・写真等をとらせていただいていいか。
 ・指示について、こちらの対応を容認していただけるか。
                    etc


※これらのリストで、少しでも代弁者である支援者の役割を理解していただければと考え提案しました。


質疑応答の時に、いつも私たち成人支援センターとコラボレーションしていただいている歯科医の先生が感想を実際、私たちの利用者が受診し、私たちとコラボレーションしてきたことに対して、感想をいただきました。

大きく2つのことで、1つは「できることをやる」ということ、もう1つは「個別に違うんだと意識すること」だったと思います。私たち支援者としては、本当にすご嬉しい感想で、本当に先生に感謝いたします。

私たちの実践は、そんな大きな目立つ実践ではありません。地域の中でできることをやる、時には様々な機関の引き出しをお借りして、自分たちの引き出しを活用してもらいながら、少しずつ実践していく。今回の先生の言葉は、その重要性を教えていただいたと思います。おごりで引き出しを提供するのではなく、それぞれの役割のそれぞれの現時点での状態をお互いが知りながら、お互いの引き出しを活用してコラボレーションしていく。これが医療・保健・福祉モデルだろうし、地域モデルになると私は信じています。



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