ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援—すぐに使えるワークシート用CD‐ROM付
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  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
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  ※ このBLOG『ぼ〜ざん工房』はリンク・フリーです。
    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  



様々な会議で構造化の話をしたり、コンサル先で構造化の話をすると1つの共通する反応があります。

「構造化・・・難しい・・・・」てな。

私には2つの視点があります。

・他の様々な手法に比べるとシンプルでわかりやすい

・設定には専門的な視点も必要であるが、設定すると誰でも支援できる


【わかりやすいアイデア】

様々な手法の中には、神業的な支援があります。ある一部の人しかできない手法。

ある訓練をうけないと使えない、そのような手法も多いです。

しかし、構造化は、最初の設定にはできれば訓練をうけた人がチームにいた方がいいですが、設定の後は、様々な支援者(ヘルパーさんなど)、ボランティア、親さんが自閉症の支援ができるアイデアです。

人が変わるとできないものではないんです。

【スタート支援の専門職が必要】

「構造化=わかりにくい」と思っている方は、構造化の設定の部分の難しさだけをみています。

構造化の設定が難しい方は、支援はできますが、設定はどこかに頼る必要があります。

正直、頼らないで自己流で進める方が、まずいと思います。

・コンサルテーション

・周囲の様々なコーディネーター

自閉症支援のコンサルテーションやコーディネートをする人は、少なくとも構造化の設定をするスキルを身につける必要があります。

アセスメント→計画→セットアップ(構造化の設定)→再構造化(調整)のプロセスのスキルです。

しかし、今の様々な地域で可能かというと難しい、今後、構造化等のスタート支援の地域でシステムをつくる必要があります。

広島では今、モデルケースをつくっています。

「構造化は(設定)が難しい」という理由で否定さるのは少し疑問があります。

例えば車いす等のサポートは、専門職がいて、車いす等をご本人の体にあわせていきます。専門職として認められています。

自閉症の構造化や支援について、スタートの設定と調整をする専門職のシステムができ、専門職として認められないかと思います。

「生活デザイン」思考の支援計画についてはこちら
・フレームワーク実践例はこちら
・フレームワークシートの役割に関してはこちら


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*スタート支援が『フレームワークを活用した自閉症支援」にはつまっています。

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『生活デザイン思考の支援計画(自閉症の特性を視野にした支援計画)』の佐賀ぷれしゃすでのセミナーの2回目を開催します。【「フレームワークを活用した自閉症支援」】の中の自立支援に関するワークショップです。

詳細は主催事業所のぷれしゃすのホームページをご覧ください。

第1回ぷれしゃすセミナーに続き2回目のセミナー開催決定します。

●自閉症児者の自立課題のアセスメントと支援計画

期日:平成23年9月19日(祝・月)

場所:佐賀市文化会館

今回は『自立課題(支援)』を中心としたアセスメントから計画、実施、再構造化までのプロセスを経験していただきます。

6月26日1回目セミナーに参加して頂いた方は
その時の資料を使いますので、受講料1000円引きです。
当日は必ず資料をご持参ください。

詳しくは↓↓案内をご覧ください。
セミナー案内

お申し込みは、下記申込用紙に記入の上
FAX(0952-37-1953)またはメール(info@pureshasu.com)にて
受け付けています。

セミナー申し込み用紙

・構造化とくに視覚的構造化について理解したい方

・自立課題(タスク)のプロセスを知りたい方

・すきるを活用するとは?課題になる部分とは?支援の必要部分とは?について事例と実技で学べます。

・様々な年齢での課題の設定について整理したい方

・もちろん「フレームワークを活用した自閉症支援」の中の数枚のワークシートの活用をアセスメントと計画を記入していただきます。

トレセミほどのリアリティはないですが、現場でのイメージを考えた設定になっています。


●夜間セミナー

期日:平成23年9月18日(日) 受付:16時05分~

    セミナー:16時15分~18:30分

内容:【自立を支える支援プロセス】

自立を支える様々な視点をディスカッションします。

場所:市民活動プラザ アイスクエアビル

佐賀市駅前中央1丁目8-32

※アイスクエアビルに駐車できない場合は、近隣の有料駐車場をご利用くださいませ。(その場合は、各自ご負担くださいませ。)

受講料:5000円
定員:20名程度
受講審査あり
お申込み方法:ファックスまたは、メールにて下記の申込み用紙にて、お申込みください。
Fax:0952-37-9153
メール:info@pureshasu.com

詳しくは↓↓案内をご覧ください。
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仙台で実施した同じワークショップの様子です。



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カンファレンス。1日目終わりました。

メジボフ先生の学習スタイル。すとぉーんと落ちました。絵で考える絵で学ぶのこれまで理解したことが、納得すっきりでした。

リー・マーカス先生のカウンセリングも、現場での実践がイメージしやすくなりました。

これまでの日本のTEACCH、佐々木正美先生の歩み、感無量で、今私たちが、たくさんの学ぶ機会、実践する機会があるのが、先輩方がつくられた土台があってこそだと本当に感じました。

1日を通すと、特性、学習スタイル、構造化、TEACCHのコアバリューが、バラバラではなく、連動していることがわかりました。

さて2日目です。

昨日も「本を買いましたよ」とお言葉をいただきました。

4階スペース96さんの書籍コーナーのレジ付近にかなり目立つところにおいていただきました。よろしければご購入お願いします。

会場で広げている方を観るとドキドキします。


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著書「フレームワークを活用した自閉症支援」では、上記の課題の参考になる生活シナリオに関してもイメージできる表や解説を載せています。(62~63頁)

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相手に気持ちを伝える非常に大事なスキルです。

表出コミュニケーションは通園施設の中でも重要で大きな課題のひとつです。(園児にとっても、スタッフにとっても)

わが通園施設ぐるんぱでは、TEACCHコミュニケーションカリキュラムをベースに、PECSのプロセスも活用しています。基本は保護者と個別療育計画の中で計画たてていきます。

いくつかの地域でみた学校や事業所では、表出コミュニケーションばかりに注目して、受容コミュニケーションや表出コミュニケーションの土台になる概念学習に注目せずに、新しい表出コミュニケーション、そのツールばかりに注目されたいます。

私は、それは間違っていると思います。

一貫性をもって、様々な領域、関係課題領域を意識した個別療育計画をたてる必要があります。

療育者の興味関心、流行りでやるべきではないし、表出コミュニケーションは大事だという思いだけで突っ走ってもいけないと考えます。


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昨日は、ある町の関係者会議でした。

昨年度の県内市町の発達障害に関する調査の報告という形で、今後のこの町での課題や方向感を確認するものでした。

広島県庁の発達障害施策の担当者さんが、県内全体の調査結果をまとめた資料を配布されたのですが。

何が感動したかというと、

自閉症・発達障害の特性からはじめ、広島の現状とのギャップを解説されているのです。

いくつかの地域の資料を観ると、自閉症・発達障害の特性というよりも、障害者一般論みたいな表現が多い中、

情報処理の特性、環境刺激の影響、さらに長期記憶まだも視野入れた説明でした。

担当の方とは昨年度からの協働作業で、

私の方は、会議のために「発達障害の施策の会議等で、発達障害の特性からはじめないのはまずい」と言い続け、

少しずつ、関連特性を解説してきたので。

協働作業が形になったみたいで、本当にうれしかったです。

協働のスタートは、情報の共有なんだなぁ~と新ためて感じました。


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TEACCHプログラムの自閉症支援・構造化は、本来はシンプルな視点であるように思います。

しかし、様々なシンプルでない、応用的な要素がまるで基本のように伝わっています。



例えば、ワークシステム。。。

ワークシステムのシンプルな要素は。

「何を」「どのくらい」「どうなったら終りか」「終わったら何があるか」の情報を伝えることです。

シンプルにそうです。

しかし、日本の一部の地域では、ワークシステムの最後はトランジッションカードというのが基本にしたり、最終ゴールにしたりされています。

もちろん、ワークシステムの最後にトランジッションカードを入れる場合も応用的にあります。

間違った基本で、見通しや切り替えがうまくいかない方で再構造化したケースもあります。



例えば、変更のシステムのスタート。。。

「変更のシステムは少しずつ取り入れる」が基本になっている方がいます。

そんな基本はありません。

実際、変更のシステムは実践では最初から入れた方がうまくいくケースが多いです。

しかし、それも基本ではありません。

スケジュールやワークシステムには変更のシステムを活用します。これが基本です。



例えば、変更のシステムでスタートその2。。。


「変更のシステムの導入は、好きなものを追加する。嫌いなものを中止する。」結構、そう思っている人多いですが。。。

そんな基本はありません。

実際、変更のシステムで好きなもの、嫌いなものという視点でやることで、変更のシステムを間違ってつかんでしまったケースもあります。私の考えはほどほどのものから開始した方が良いと思いますが。それも基本ではありません。

基本は、変更のシステムは、導入時は偶発的ではなく計画的に習慣をつくること。


応用はたくさんあります。

でも応用は応用です。基本ではないのです。


いくつかの基本を「フレームワークを活用した自閉症支援」に紹介しました。

是非、基本を確認してみてください。(もちろん応用的な話も。。。)


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昨日は広島のS町でのステップ教室(発達障害の早期発見事後支援プログラム)1クールの第3回目でした。(年間5クール×3回)/投稿後半様子の写真あり。

今回は3つの視点で自立的な場面がありました。

1つは対象になった本人の自立

1つはスタッフ(町の子育て施策を担当されている保育士、保健師のみなさん)

1つは保護者の自立


3日目のステップ教室は、2回までのステップ教室によるアセスメントをもとに必要な構造化や学習の場面での工夫を活用しての2時間の個別および集団セッションです。

3回目のステップ教室の役割は、基本の習慣とくに「まずは~、それが終わったら~」の基本習慣をつくり、その後の支援イメージを持つこと、どのような環境で学びやすいのかをみていくことです。それを保護者と共通認識したり、認識の違いを確認したりします。

2名の方が対象でしたが、お二人とも3回目でエリアの活用の仕方、とくに自立エリアを活用がほぼ自立していていて。3回という少ないセッションの中で、自立的な様子を保護者やスタッフ、担当の先生と確認することができました。

ステップ教室は、無理に上記の成果を求める必要はないと考えています。

本人の自立、保護者との共通理解をゴールにはしません。

保護者との理解の違いを確認して終わっても良いものです。

しかし今回は、保護者と様々な方向性を話せたのは有意義で、保護者の本人に対する気づきや、家での支援・指導に対する自立的な気持ちも感じました。(すでにお家での変化が見られているようです)

この後、私は参加できませんが(それがまたすごい、スタッフの自立)、支援会議を
開いて、本人の今後の方向性を確認する予定です。

私が自治体のコンサルテーションに入って2年目、スタッフの自立、町の自立、嬉しくなります。


全体はシンプルで、1対1のエリア、自立エリア、集団エリア、遊びエリアの設定です。

必要に応じてパーテーションを準備しますが、基本はオープン気味です。

3回を通して保護者と確認しながら構造化を入れていきます。

今回一人の方に活用したスケジュールで、再構造化の指針もでています。

スタッフの方の自立はすごくて、1対1のエリアの管理、スケジュールの管理、お母さんの解説、すごく自立的でした。

1対1の場面に課題を準備して実施。1対1の場所を時間差共有もされていました。今回は主に構造化されたタスクを実施。

もちろんフレームワークシートも活用しながらアセスメントをされていました。


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先週土曜日に通園施設ぐるんぱの親子活動がありました。

私は観察をしながら、必要に応じて保護者とディスカッションしました。

スタッフたちもただ行事をこなすだけではなく。

保護者に。。。

観ていただく

体験していただく

そして情報を知っていただく

を意識して取り組んでいるようです。


全体での活動をテーマにする園児もいれば、個別学習面や遊びを中心にプログラムして個別化もしているようです。


私の方から「一人で遊ぶエリア」で構造化された遊びを実施されている園児のお母さんに解説する場面がありました。

BOUZAN「遊びを複雑な場面で教えるではなくて、まず1対1の場所で教えて、この一人で遊ぶ場面で自立してできるようにすすめます。自立した遊びは、次に集団の遊びのエリアや様々な場面でも遊べるようにすすめます。遊びもステップを踏みます。」という説明。

お母さん「最近、本当に遊びも広がっているし、コミュニケーションも増えているし、柔軟さがでたような」

BOUZAN「(大きくうなずいて)はい、スタッフも私もそう感じています。集団の中では複雑で学びにくいことを丁寧にスタップを踏むことが、スキルの獲得と様々な場面での応用を助けます」

保護者と目的やステップを共通認識して進めることが嬉しく、楽しいと思った瞬間でした。

スタッフとも同じ視点でディスカッションし、意味を共有しました。

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現在広島県2つの市町で発達障害早期発見事後支援のすてっぷ(ステップ)教室というプログラムが実施もしくは、計画されています。

考え方はシンプルです。

シンプルな環境でアセスメントをし、シンプルな中で本人の療育の方向を確認し、シンプルな中で本人についての支援や課題を保護者とともに共通認識したり、もしくは認識の違いを確認するプログラムです。

答えを出すプログラムでも、ゴールのあるプログラムでもなく、いろいろな意味でのステップのあるプログラムです。

・シンプルな環境での本人のアセスメントと1つの自立場面が目的で、般化や様々な環境はプログラム後のステップです。

・保護者と共通認識することを目指しますが、無理に理解を引っ張らないで、スタッフと保護者と認識の違いを確認できて終わりでも良いステップです。

・構造化がない設定から少しずつ構造化を入れていくステップです。

・完璧なIEP個別療育をつくるのではなく、市町が最初に責任をもってスタートのIEPをつくるステップです。


そして、できればこの2つの市町だけのステップではなく、同じようなモデルが広島の中で各市町の特色を生かした形で広がればいいかな?と考えています。

昨日は1つの町の保育士と保健師チームの3回目のステップ教室にむけての準備、IEPの基本となるすてっぷシートの記入についての私の講義でした。

講義の前に多くの先生方から思いを聞きました。本当に真摯に発達に課題をもつ町の子ども立ちの現在と将来の自立を願う思い、保護者が受容し、不安が軽減され、つぎに向かって前向きになってほしいという思いでした。

ステップ教室が思いを現実に変えるステップになればと思います。

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うちのスタッフと、ちょっと楽しい意味深いディスカッションをしました。

夕方、スタッフの一人が不安そうな顔でスタッフルームへ。

「ああ~初日、難しかった」と思いました。

今日は新しい園児のクラスルームでの活動初日です。


ところがスタッフから出た言葉は。。。

スタッフ「すごく順調にうまくいったんです」

ワシ「なぁに~???」


うまくいって、これで良いのかと思ったようです。

笑いが止まらなかった。


そのあとのディスカッションしました、大きく2つの視点です。


●うまくいった時の視点

スタートでうまくいった時にいくつかの視点をもつことが必要です。

・なぜうまくいったのか?

・支援があっているのではないか?

・気づいていない幅があるのではないか?

・周囲の園児をモデルしてるのではないか?

などなど

うまくいったらいったで、様々な視点で次に伝えることが大切です。

ゴールではない、スタートなんです。そしてその観察は継続的につづきます。


●うまくいかない理由

わが通園施設は利用が決まると、個別のセッションルームで3回のスタート・セッションを実施します。そこで保護者と支援の療育の方向性を確認します。


【通園施設ぐるんぱでのスタートセッションの設定(構造化が少ない1回目)】

何の情報無しで、スタートからクラスルームを利用はしません。3回のスタートセッション後、その時点で必要な支援を設定した形でクラスルームを活用します。

だから、園児にとってはスタートからわかりやすい設定でクラスルームを活用します。

しかし、今回のようにスタートからスムーズな場合もあれば、そうではない場合もあります。

うまくいかない理由もいくつかあります。

・支援が本人にあっていなかった

・刺激が複雑だった

・ルーティンが構築されていない

・ステップの途中である

・支援者が発見できていない要因がある

です。


●うまくいっても、うまくいかなくてもスタートは笑顔で!

うまくいく理由、うまくいかない理由、それぞれが大事なプロセスです。

私たちスタッフにとっても、親御さんにとっても、重要なプロセスであり、気づきです。

だから、うまくいっても、うまくいかなくても、親さんの前では笑顔でスタートの1日をポジティブに、そしてオープンに伝たい!


てな感じのディスカッションでした。

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『教科書のような解説をしてしまった』の続きです。

 先日、仙台でセミナーをしたときにある質問をうけました。「なかなか全部の構造化をはじめるのは難しいのですが、どこからはじめたらいいか?」というものです。

 脳が疲れたのもありますが、佐賀の時に整理した話をしました。詳しくは昨日の記事【構造化はいっぺんにするのが一番】をご覧ください。

しかし、昨日提示した内容ではあまりに教科書的な内容です。今、自閉症支援がまだまだ課題の広島で、そんなこと伝えても変わりません。

今の私の立場での「何からはじめたらいいか?」の答えは以下です。

まずは下のエリアを見つけてください。

・事業所(クラスルーム・学校)の中で人や物の刺激に影響を受けない場所

・できれば広すぎず、狭すぎず

用意するのは以下です。

・1つのテーブル

・2つの椅子

・材料がおける棚かテーブル(私はメタルラックがお勧め)

・本人の特性と理解、年齢や生活内容にあわせたアセスメントしたい内容の教材


以上で、まずこの設定でアセスメントすることからはじめてください。


【佐賀のぷれしゃすのでの設定】


【広島の世良町児童デイすずらんの設定】





あとは「フレームワークを活用した自閉症支援」の本を使いながら構造化、様々な活動や行動に関するアセスメントと計画を立てみてください。

おすすめのプロセスに関して、また更新します。



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 先日、仙台でセミナーをしたときにある質問をうけました。

「なかなか全部の構造化をはじめるのは難しいのですが、どこからはじめたらいいか?」

というものです。

 脳が疲れたのもありますが、佐賀の時に整理した話。教科書通りの解答をしてしまいました。情けないです。


以下はその内容。

【構造化はいっぺんにするのが一番】

 自閉症の方に構造化を少しずつ取り入れることは、以下の理由から本来は避けたいことです。

・5つのシステムが連動している

・少しずつ取り入れることが変化であり、混乱である

・自閉症の長期記憶の特性から、あるべきシステムは最初から記憶に入れた方がうまくいく

これは今でも基本にしています。


しかし、そんなこと言っても広島は変えられなかったのです。

そんな教科書のような答えではだめなんです。

そんなこと学んだはずなのに、仙台で同じ間違いを。。。反省しています。

当日、質問された方、参加された方、本当にすいませんでした。

明日、教科書通りではない答えをお伝えします。




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この数年は本当に色々なことがあって、私の自閉症支援にとっては大きな節目になっているのですが。

一番自分の中で大きかったのは、やはり成人支援現場から幼児支援に移ったことです。

今でもはっきりいえるのは成人支援の魅力は今でも胸の中にあります。また今でも様々な形で成人支援に関わることができていることを感謝しています。

2年ほど前にうちの理事長から「幼児の通園施設をお願いします」って言われた時に、正直驚きでした。

自分は一生成人支援しか仕事がこないだろうし、だれも水野に幼児支援なんてお願いしないだろうと思っていました。そんな雰囲気が前の地域で身につけてしまっていました。

成人支援については、こだわりもあり、そしてイメージもあり、永続的にやるんだろうとしみついていました。

1つ決めていたのは、もしも誰かが「幼児支援(療育)をやりなさい」って言われたら、笑顔で即答しようということでした。

それは、もしもそれを断ったり、悩んだりすることは、TEACCHのジェネラリストモデルに反すると考えていたからです。成人しかできないではなく、幅広い年代の様々な内容の支援に取り組めることが重要だと考えていたからです。

そしてその日がやってきたのです。

「わかりました。やってみたいことがあります」と即答しました。


最近時々考えます。「もしも幼児支援(療育)をやっていなかったら」と。

ずっと成人期だけを続けたら。。。

・成人期支援マニアになっていた(ああ怖い)

・幼児期から成人期までのプロセスを意識が薄くなっていた

・個々の可能性を長い時間をかけて支援するイメージが薄くなっていた

・スタート支援のイメージを持つことができなかった

・就労や成人期の質の高い生活にむけて、幼児期から何をすればいいのか、成人期から何をしたらいいのかのイメージが薄くなっていた

*自立および般化プロセスのモデルをここまで整理できなかった


今後、発達障害、自閉症支援を続けることはたしかですが、自分が与えられた仕事を前向きに周囲に貢献できる何かを探りながら実践したいと思います。


もちろん成人支援は魅力的です。

しかし、違った幼児支援の魅力や楽しさも感じれるようになりました。

数年、もしくは一生、幼児期~学齢~移行期~成人期の全般に関わっていければと思います。


そして、こんな機会を与えていただいた法人にも、広島という地域にも感謝しています。


もしも成人支援だけを続けていたら、ある意味怖いなぁ~。

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書籍「 フレームワークを活用した自閉症支援 」はこちら 様々な年代に対応できる1冊です。




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昨日は庄原市で「発達障害の理解と支援」講演をさせていただきました。

庄原市障害者支援事業所連絡協議会の主催でしたが、施設の職員の方だけではなく、保育所先生や親御さんなど幅広い立場の方が参加していただき、追加の椅子にぎっしりの満員でした。緊張しました。

特性理解を中心にしましたがポイントを2つに絞って話をしました。

・違いを受容してください

・シンプルな場所で学んで、複雑な環境や般化を進める



私は1つの町が変わる時にはいくつかの条件があるんだと感じています。

・まずは障害特性を地域ぐるみで受容する(一般化する)

・偉大な人物の存在ではなく仕組み

・モデルケースがつくれる

・地域の中に隠れていた新たなニーズを意識するきっかけ、機会がある

・その変化を恐れない



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昨日紹介しました「 フレームワークを活用した自閉症支援 」についてはこちら



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私が推奨しているインフォーマルアセスメントは、偶発的な観察によるアセスメントではなく具体的な設定のアセスメントです(詳しくはこちら)。【フレームワークを活用した自閉症支援:84頁~91頁】

しかし、日常場面の観察のアセスメントでも、【フレームワークを活用した自閉症支援】で紹介しているフレームワークシートは有効です。

イメージしていただくために例を紹介します。

コンサルテーションでは、ある一定の時間を観察し記録し、コンサルティに解説します。

私が初期の個人支援コンサルテーションで活用するのが「特性シート」(14~17頁)、「個人情報シート」(28~29頁)、「生活支援シート」(64~65頁)ですが、もう1つ頻繁に活用するのが「自立課題アセスメント」(88~89頁)です。

自立課題アセスメントシートは、1つの活動もしくは1つの領域に関する1テーマのアセスメントシートが基本でが、ある時間帯、あるエリアでの様子の観察を書き込む時にも活用します。

私が観察する視点は以下の点です。

*様々な活動のスキル

*スケジュール等のシステムの自立の様子

*社会性のアセスメント

*コミュニケーション(機能・形態・文脈)


これらを観察しながら本で紹介した視点でアセスメントします。


1つの例を項目欄だけ紹介します。ある事業所(幼児)コンサルテーション。2時間程度のアセスメントの項目です(アセスメントの視点は「フレームワークを活用した自閉症支援」を参考にしてください)。

・ブロック遊び
・ミニカー遊び
・接近
・平行
・要求
・片付けボックスの利用
・集合して座る
・みんなで歌う
・トイレ





自立課題アセスメントシートは、本当に多様化できるシートです。

9月のぷれしゃすの夜間講座、ワークショップで詳しく解説します。(とくに夜間講座で)


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