ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


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  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
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  ※ このBLOG『ぼ〜ざん工房』はリンク・フリーです。
    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  



昨日の尾道の講演、どうだったでしょうか?

講演は発達障害の特性についてお話しました。

私は支援に参考にしたい情報処理の特性に絞り込んで話すことが多いです。

これから時間をかけて広島で伝えることを意識したからか。

いきなり自分の口から「今日伝えたいのは2つです」と言ってしまった。

それで伝えた2つのことは!


●注目しなくてはいけない部分を明確に伝える。

●注目しなくていい部分を教える、もしくは統制する。


以上です。

自分でも、やっぱりそこが大事なんだと納得してしまった。

もちろん言うは易し。

でもシンプルな支援イメージです。


もっと詳しいイメージで整理すると以下の図になります。



詳しいくはこちら>「注目を助ける支援のあれこれ【3つの支援】」

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尾道の講演会終了しました。
楽しかったぁ~。尾道いいなぁ~。街の雰囲気は好き。
尾道ラーメンうまかったぁ~。『萬来軒』!

人も良い。ていうかTさんがよかったぁ~。主催者の担当のTさんに感謝です。皆さん本当にありがたい対応。Tさん、あいた時間でぐるっと尾道案内してくれました。

あの雑多で夕日がにあう感じすきです。来年からは尾道もすぐそば、ときにはのんびりぶらぶらしよう。

今日のTさんといい、昨日のSさんと良い。人間ってああならんといかんねぇ~。2人ともね笑顔最高でした!私は。。。。。やっぱり阿修羅だったかな。

尾道の皆さん本当にありがとうございました。
スタッフの皆さんお疲れ様でした。また参ります。
ありがとうございます。



クリック・・・・・


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藤沢での講演おわりました。

受講された皆さん、ご清聴ありがとうございました。

スタッフの皆さん、とても気持ちよく講演ができました。感謝いたします。

ざっくりと3つに関しては話をしました。

● 生活デザイン思考の支援計画の基本

● 自閉症の特性から支援計画

● 何をどのようにデザインするのか

個人的には話しやすいまとまりで、

軸の理解の話と、こまの肉付けのイメージが整理できました。

でた質問がよくて、

● 家での境界の重要性

● 自信はどっからつくられるか

● 守られていることがわかる

について、話を深めることができました。
をはなすことができました。

BLOGでいつか紹介します。

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昨日、あまり話せなかった就労に関しては、梅永先生の本の中で十数ページ事例を載せています。

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以前、興味関心の活用とルーティンについて記事を書きました。→詳しくはこちら

興味関心を活用するころが注目につながる話でした。


今回は、私たち支援者、教育者は、興味関心、好きなことを活動に取り入れ、課題にしていく意味を書きます。


○注目をたすけルーティンを学びやすい

 様々な課題の要素に興味関心を取り入れることで、課題に注目します。

 また、自分で準備し、スタートし、指示に注目し、課題を自分でやり遂げ、片づけるというルーティンを学ぶという成功体験を補佐します。


○トップダウンの視点から

将来の仕事をイメージしてください。

好きだけで仕事ができるか・・・・答えはNOです。

残念ながらそんな甘い企業さんや仕事はありません。(たぶん)


つまり・・・

好きだけど能力・スキルを持たない人を雇うほど企業は甘くありません。


また、

嫌いで、嫌そうに仕事をする人を温かく受け止める企業も少ないかないでしょう。


そこで私たち支援者、教育者は、、、、


*好きな部分を、できる部分に、またスキルアップをする必要があります。

また

*好きで、できる活動を広げることが重要です。

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昨日のtwitterのつぶやきです。

うちのスタッフのことではないですよ。
色々な場所で見た支援者や先生たちをイメージして書いてみました。


*引っ張ったらだめ。本人が気づいてない。本人が気づいてないのに引っ張ったら、拉致に違い。


*理解してないんじゃない、処理に時間がかかってるの。だから待って。


*追加して伝えたらダメ。情報が多くて注目できてないの。わかりやすい1つに注目させて。


*壁を高くしてもだめ。すぐ刺激の統制ばかり考える。目の前の指示が明確じゃなかったら、いくら刺激をすくなくしても注目できないよ。


*また色を使うの?見て、教室が色だらけで、注目できにくくなってる。


*なんの為の視覚支援?先生のパソコン技術を自慢したいの?趣味?


*支援ってブームでするんですかね。はやりで。それじゃー一貫した支援計画なんてできないですよね。こっち手出し、あっち手出し、支援っていったい?



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 意外と理解されてないのが構造化の意味です。よく質問をうけるのは「スケジュールとワークシステムと手順書(カード)の意味」です。手順書(カード)をワークシステムと言われているケースと思っている方が多い(かなり)。

旅行で考えてみます。

【スケジュール】 

車に乗って→高速のサービスエリア→テーマパーク→車→ホテル

これはスケジュールで、いつどこで何をするか。


※スケジュールに関する解説はこちら→


【ワークシステム】

テーマパーク内で。本人の見通しとして、Aアトラクション→Cアトラクション→Eアトラクション→その後に休憩スペースでお茶を飲む。

1つの場所で、何をどのくらい、どうなったら終わりを提示してるのがワークシステムです。

※ワークシステムに関する解説はこちら→





写真は旅行の時の構造化、左がスケジュール、右がワークシステム。
スケジュールの付箋の部分が遊園地で。ワークシステムは付箋に番号で5つのアトラクション提示で、2つを変更のシステムで中止。


【視覚的構造化(手順書等)】

テーマパークの中にストラップ作りコーナーがあって。
1)ビーズを並べる→2)ビーズを紐に通す→3)紐を結ぶ→4)金具をつける。

これは手順書(カード)や視覚的構造化です。
(その他にも歯磨きなどの手順)

※視覚的構造化の詳しい説明はこちら→



ちなみに手順カードの最後に次の活動「休憩」などの活動を提示する場合があります。私は「手順書に、ワークシステムの終わったら何があるのかの要素がある」といってます。



写真は、簿^リングの視覚的構造化ですが、2回投げたら休憩(おやつ)のワークシステムの要素があります。


<まとめ>


(クリックすると大きくなります)

 上のスライドで少しスケジュール、ワークシステム、手順書のイメージをつくってみてください。大切なことはそれぞれの形ではありません。

 大切なのは目的と伝えたい意味です!

※構造化全般に関する解説はこちら→

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昨日は、移行支援ミーティングでした。

本当に良いミーティングでした。


移行支援の時のポイントは、

● 自閉症の特性を軸とする

● 自閉症の方の般化の特性に考慮する
(例)システムつきで移行する

● 自閉症の方の記憶の特性に配慮する
(例)構造化や変更のシステムはスタートから入れる

● ニーズだけではなく、強みも移行する
 (就労であれば、ジョブマッチング情報を移行する)

● 本人と環境のアセスメント→生活の組み立て

● 移行支援はミーティングでは終わらない。ミーティング前後の支援が必要。

● 責任転換ではなく、役割の変化を明確にする

などなど


これらがしっかりと盛り込まれたミーティングでした。

皆、がんばったんだなぁ~って、管理者として関心。

一番嬉しかったのは、

この前の京都で話したA群・B群・C群が明確で、


A群で特性を中心とする軸の説明があり。

B群の生活全般の支援が説明され。

C群の様々な場面ごとの説明がありました。


私のイメージした生活デザイン思考の個別支援計画が具現化されたようなミーティングでした。

個別支援計画は、ブレない軸と具体性が重要で、きっと生活デザイン思考の支援計画がそれをイメージしやすくすると考えてます。

生活デザイン思考、A・B・Cの支援計画に関しては、少しずつお伝えしていきます。(本になればもっと良いのですが。)

近日、生活デザイン思考に関して説明する機会があります。

今週土曜日に神奈川で、詳しく説明します!
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/13/1356/sienc/kiso2gaiyo.pdf



★ 移行支援関係の記事です。

○ 新築・引っ越しの支援について

○ 移行プロセス、もはや発達障害者だけの・・・

○ 就労支援は小手先ではなくプロセス!


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移行支援といえば・・・就労移行については梅永先生の本に事例を載せています。
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東広島で開催されたシンポジウムのコーディネーターとして参加しました。

関連として、私が整理した連携や協働を箇条書きします。

・やっぱり基本の軸は特性の共通理解である。

・連携の目的を明確にする。(連携すればなにか変わるとか、連携が目的にならない)

・連携や協働の機関、人の強みとニーズを知る。

・連携や協働の機関、人の文化、違いを重んじる。

・役割分担は必要。しかし、役割の狭間をつくらない重なり加減を見つける

・傾聴は基本だが、間違った受容をしない。(相手の言っている内容ではなく、状態を受容する)

・ミーティングの工夫、プロセスの工夫がいる。(例えばビジュアル化)

・個別支援計画のシートは、協働の道具になる



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この3年間、発達障害者、とくに自閉症の方の移行プロセスに関する実践的な整理(研究)をつづけてきました。きたる21日、広島の研究会でそれを2時間かけてお話します。

簡単に言いますと

・般化の特性、応用することの困難さに対する支援

・記憶の特性で修正の困難さに対する支援

・一挙に変える部分とスモールステップの部分の使い分け

・自己決定、自己選択の困難さ(情報の整理統合の困難さを含む)


です。

この視点はTEACCHのトライアングルエフェクトにつながっていますが、


この3年間で、実証したことは、今後広島を拠点に、全国数か所で実践的な経過研究をすすめる計画です。(青森、関東、他)

個別支援計画の目的が今と将来の質の高い自立的な生活づくり(私はそれを『生活デザイン』思考といっていますが。)であるならば、個別支援計画の実践はある意味、ほとんどが移行支援といえます。ある活動への移行、活動の場所の移行、生活の場所の移行などです。

最近、よく話をするのは、私が整理してきた移行支援のやり方は、自閉症の方への支援にとどまらず、他の発達障害者や精神障害の方、高次脳機能障害の方にもかなり有効だということです。

その理由も整理しながらディスカッションしているのですが、


・はやり般化の困難さとスモールステップの重要である点

・自己決定までのプロセスが重要である点

・情報処理の困難さに対する支援である点



があげられます。

※勘違いしないでいただきたいのは、同じように支援するということではなく、プロセスが有効なだけで、それぞれの障害の特性、とくに情報処理に考慮することが前提です。

就労支援に関する部分であれば、梅永先生の本の中に紹介させていただいています。(かなり詳しく、就労支援プロセスを書いています。)

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 本人にわかる形で、こちらがデザインした生活のビジョンを明確に伝えることは必要な支援です。生活のビジョンって言うと難しいですが、就職にかんすることも、「酒を飲むのは良いが、終わりを決めないと嫌な思いをする」ってことも、様々なことが生活のビジョンでに入ります。

 生活のビジョンを説明しない理由(本人たちに情報提供していない理由)を「利用者の自主性を重んじてる」と馬鹿げたことを言う支援者がいます。

 ペンだけ渡して自由に絵を描いていいと伝えるようなもの。本人が壁とかに描きだすと罵倒するような。そんな支援がいっぱいです。自由を盾にしているからたちが悪い。自分たちがやってきた実践は、自閉症の方の人生をじっばているとでも思ってらっしゃる。

 多くの人間が、自分の生活デザイン、生活ビジョンを自分一人ではやっていません。洋服だって、自分で布と糸から作って、自分一人でデザインして自分でつくっているわけではありません。大半を自分以外の方のサービスが入っているわけです。今、ドラマでやっている転職代理人の『エンゼルバンク』がまさしくそうです。

 保護者や当事者に生活や将来のビジョンを伝えるのは重要な私たち支援者の仕事です。それは、ケアマネージメントにつながります。


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シングルフォーカス(チャンネル)とは、自閉症の方は全体に注意を向けることが難しく、細部にパワフル(強く)注目してしまう特性です。



● 3つの特性への影響

このシングルフォーカスの特性は、3つの特性に影響を与えていることを意識する必要があります。」

【切り替えの困難さ】

1つの部分にパワフルに注目することによって、その部分から次の活動などに移れない場合があります。

支援の方向性:1つの活動の終わりと、次の活動の提示→終わりの提示、スケジュールやワークシステムを活用する。


【転導的な特性】

狭い注目がパワフルであるために様々な刺激にパワフルに反応します。反応し影響をうけて引きずられ、狭いのでブッツと切れる。引きずられブッツ、引きずられブッツを繰り返す様を転導といいます。

支援の方向性:影響を受けている刺激の統制、今注目すべき部分の指示を明確にする


【整理統合の特性】

全体を意識できないことにより、全体を見た上での整理統合の困難さがあります。時間の整理統合、空間の整理統合、物の整理統合、社会的な場面の整理統合、コミュニケーションなど、情報の整理統合の困難さが(スライド参照)あります。



支援の方向性:視覚的、物理的に整理統合の支援を行う。具体的に方法を伝える。整理統合するためのフレームワーク(マトリックス等)を活用する。


● ニーズでもあり活用できる強みであることを意識する

シングルフォーカスは上記のようなニーズでもありますが、強みでもあります。

全体を整理統合して考え、行動に移すのは得意ではありませんが。

1つの部分に注目し、パワフルに活動できるという強みでもあります。


<関係の記事>

●注目を助ける支援のあれこれ【TOP】

●注目を助ける支援のあれこれ【基本理解】

●注目を助ける支援のあれこれ【アセスメント】

●注目を助ける支援のあれこれ【個別化】

●注目を助ける支援のあれこれ【3つの支援】

●注目を助ける支援のあれこれ【構造化された支援】



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息子の保育園のそばの大きな樹

昔、大樹のような生き方がしたかった

しっかりと根をはって

大きな樹を天に伸ばして

葉を広げ 悠々と生きる

しかし・・・これまでとこれから

雲や風のような生き方
(ふらふらとただよう?)

まんざらではないが

気がつくと雲や風のような・・・

願わくば種を飛ばし

恵みの雨をふらせ

時にはぽっかぽかの日和の中

若い樹たちを見守るような

そんな生き方ができれば幸せだろうな

雲になり 風になり 見守りつづけるよな


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 フォーマルアセスメント(検査具を使った標準化されたアセスメント)に対してネガティブなイメージをもたれる方にであいます。

 検査だけやって、所見をださなかったり、専門家の興味関心レベルで終わってるケースがあるので、そのようなイメージを作られるのも仕方ないかも。

 レッテルを張っているイメージや点数をつけられているイメージに関しては、間違いで、強みと苦手な部分、認知の違いについて確認することが大切です。

 自閉症 / 発達障害者 のフォーマルなアセスメントを私は重視しています。下記のメリットを意識しているからです。

● 非文脈の中での本人の特性をつかむ

 日常の行動観察でのインフォーマルアセスメントは、かなり文脈に左右されています。理解していないけど、行動上振舞っている方もいます。


● 発達の偏りを見ることがでる

 自閉症/発達障害者は発達に偏りがあります。しかし、一般的な視点では、「このスキルを持っているなら、ここもできる」と間違った評価を受けることがあります。実際、多くの施設、学校で表出コミュニケーションが出ているから理解コミュニケーションも同じに身についていると評価を受けてたり、理解コミュニケーションの発達に気づかづに表出コミュニケーションばかり指導されているケースがあります。


● 一貫化して視点で見ることができる

 標準化されているので、ある一定のトレーニングを受ければ、同じ視点でアセスメントすることができます。


● そもそも日本ではインフォーマルアセスメントの専門家育成は進んでない

 そもそも日本でフォーマルなアセスメントを否定できるくらい、専門家が一貫化した視点で日常の観察の中でインフォーマルアセスメントをできているか疑問です。

 一貫性のあるフォーマルアセスメントに頼る部分は、必要です。


*インフォーマルアセスメントはもちろん重要

 フォーマルなアセスメントをおすすめしていますが、やはり現場で重要なのは、インフォーマルなアセスメントだと考えています。

 ただ、なんとなくの観察、一貫した視点、フレームワークのないインフォーマルなアセスメントは無駄。やくに立ちません。子どもを見つめていたって成果はでません。軸やフレームワークをもって観察し、書き出していくことが重要です。それがないと、思いつきの出たとこ勝負支援になってしまいます。

 私は、フォーマルなアセスメントの中に、インフォーマルなアセスメントのポイント(一貫した視点)を見つけていきます。


*そのほかのフォーマルアセスメントの留意点

・単純に知能指数だけをだす検査は現場では意味を感じない。
(IQは生活づくりはイメージできない。IQが低いから働けないというイメージも私にはない。)

・言語性・動作性の偏り、もしくはさらに細分化された部分の発達のばらつきは参考になる。

・専門家の興味関心、目立ちたいだけの検査は、断固反対です。いるんだよなぁ~。思いつきの検査。はやりで検査。大事なのは目的です。検査の目的は本人のQOLや自立につながる個別支援計画。

・TEACCHのフォーマルな検査(PEP3等)は、自閉症の特性にも考慮されていますし、IEP→ITPと年代に合わせた内容を、幅広く見ることができるので、IEP・ITPの参考になる検査です。


たぶん、もうすぐ私が実践の中で活用できると思っているある検査がでると思います。これはフォーマルな部分も良いのですが、インフォーマルの継続的なアセスメントが組み込まれていて、かなり良いです。(ITP~成人期にむけての検査です。)


<関連記事です>
・想定内の支援モデル
・アセスメント力
・何をアセスメントするのか





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先日、佐賀県社会福祉士会からの依頼で5時間の講座をしました。

なんと予定では発達障害について2時間、高次脳機能障害3時間で。

発達障害に関しては5時間でも10時間でも内容を考える自信がありますが、

高次脳機能障害に関して3時間はどうして良いか。

そこで、2時間発達障害、1時間脳の障害に関するワークショップ、1時間高次脳機能障害、1時間個別支援計画プロセスで話をしました。

脳の障害に関するワークショップは、急に思いついたワークショップだったんですが、かなり面白く良いワークショップになりました。

「脳で何やってますか」についてたくさんリストを出してもらっただけなんです。

しかし、日常の情報のインプット、アウトプット、整理だけはなく、幅広い視点の気づきを受講生のみなさんが出されたよかったです。とても重要な視点をリストにすると。


・感情と感情のコントロール

・状態に気づく(例:疲れているに気づく)

・感じる(感覚)

・様々な記憶(長期、短期、作業記憶)

・周囲について認知する

・自分について認知する  等



発達障害の方も、高次脳機能障害の方も要因やその障がいの現れ方に違いがあっても、脳に何らかの障害があるので、上記の部分になんらかの障害をもたない私たちとは、なんらかの違いをもっています。

そして、支援に関しても上の部分を意識することが重要で、支援対象になります。

十数名と少人数でしたが、本当に良いワークショップでした。



↑その時書き出してもらったホワイトボードの写真です。


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仕事がしたい! 発達障害がある人の就労相談
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周囲の関係機関(移行してきた特別支援学校の先生も含め)から「就労?ですか?」と苦笑いをされた利用者の数人が雇用にむけての実習、トライアル雇用や雇用へとつながっています。

ここ数カ月や1年の支援ではなく、また小手先のアイデアではなく。

これまでやってきた様々な就労支援プロセスとチーム力(誠実で優れたスタッフの力も含め)の成果だと考えます。

正直、ブログですべて書き出すことができないプロセスで今回はどんなプロセスがあるか書き出してみます。

○ 本人と環境のアセスメントのプロセス

○ ジョブマッチング、環境マッチング、生活マッチング、楽しみマッチングのプロセス

○ 般化のプロセス(事前訓練OJTのプロセス)

○ 3つの実習プロセス

○ 自己認知と自己決定のプロセス

○ 仕事を組み立てるプロセス

○ ナチュラルサポートのプロセス

○ ハローワークとのコラボレーションのプロセス

○ 他機関とのコラボレーションのプロセス

○ 個別支援計画のプロセス

○ スタッフ研修のプロセス

○ 離職(ハッピーリタイア)や再訓練を念頭に置いたプロセス(離職支援は就職前にはじまっています)

等で、本当にまだまだ大事なプロセスがあります。

小手先ではできないことがわかると思います。

個人的には、ジョブコーチの小手先の技よりも、このプロセスを丁寧にやっていくことの方が有効で効果があると考えます。それは、苦労しながら丁寧に実践し成果をあげているスタッフを見るとわかります。(あ、スタッフが技をもたないという意味ではないよぉ~)


これについての詳細は、梅永先生の新刊に事例を載せているのと、もう一つ依頼を受けていて書籍で基本的な部分をお伝えできる予定です。また、AAPEPの改定版が出るようですが、こちらも上のプロセスにかなり活用できる検査になっています。


梅永先生の新刊でました!私も『「自分で理解し自分で決定する」就労支援』という事例を書かせていただきました!
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