ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援—すぐに使えるワークシート用CD‐ROM付
クリエーター情報なし
エンパワメント研究所

 
  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
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    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  



自閉症支援で記憶の維持は重要なエッセンスです。

自閉症をもたれている方の中には自分の今やっている行動の維持(作業記憶)や一時的な記憶(短期記憶)が得意ではないかたがいます。

理解と同じぐらいこの記憶は重要で、理解できてもその記憶が消えると、活動が持続しないとか、混乱したりすることがあります。

そこで記憶の維持をたすけるのが視覚的支援の工夫です。

例えばスケジュールカードを持って各エリアに移動するのも作業記憶を補ったものです。

写真はかなり前に私が発案して行動援護の分野で広く使われているDoingポケットです。



これは屋外で自分がやっていることや移動先の記憶を補うために、スケジュールのカードを透明なポケットに入れて確認できるようにしています。


(お知らせ:はじめてブログをご覧の皆様。まずこちらを
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最近、あちらこちらで「まずはブログご覧ください」といっています。

しかし、現在更新の内容はかなり応用的な記事が多いです。

そこでおすすめしたいのが、下記の2つの方法です。


1.トップの上のトピックスの記事からはじめてください

上に貼ってあるリンクは基本的な記事やシリーズで書いた記事です。

まずは、ここから読んでみてください。




2.検索をかつようしてください

左にある検索ボックスにキーワードを入れてみてください。




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自閉症の方の支援で、

修正を教える時に、支援者は、修正する内容を伝えることを注目しすぎる。

しかし、修正や変更の内容を伝えることは2つの段取りが必要になります。


1.今ある情報が終わりであること

2.新しい情報になること


これをいっぺんにやるのが変更や修正なんです。

しかし、その2つをいっぺんに伝えることが複雑な場合があります。

支援者は1つ1つの支援を意識する必要があります。


例えばDVDが壊れたので、パズルに変更は。

「DVDが壊れたのでDVDおしまい(修理にだします)」(※)

「パズルをやります。」

※例えばDVDに「おしまい」のカードをかぶせる。


そこで大事なのは終わるルーティンをもつことです。

終わるルーティンをもっていることは修正、変更につながるです。


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このブログでも自閉症支援においての終わりの重要性に関して言ってきました。

そして多くの支援者が意識するようになってきてます。(かなぁ~??)

「終わり」を少し考えてみます。

シンプルに「曖昧なものを意味あるものにする1つの方法」と言ってもいいかもしれない。


● 重要な見通し

終わりは重要な見通しです。
見通しがないと、どんなに好きな活動でも不安を感じます。


● 活動とのわかれ

自閉症の方の障害は様々な活動の取りかかりの困難さだけではなく、取りかかったものを終われない特性もあります。

終わりは、活動とのわかれ、切り離しです。


● 次の活動のスタートでもあります

終わりの提示が次の活動のはじまりであることを意識することも重要です。

自閉症の方の切り替えの困難さを支援する重要な視点。

first,then~
(まずはこれ、終わったらこれ)

なんです。

最近出版されたTTAPという成人期に向けての検査でも、この部分を意識したものがあります。

成人期に向けて重要なスキルなんです。

自閉症スペクトラムの移行アセスメントプロフィール―TTAPの実際
メジボブ・ゲーリー
川島書店



● 活動の境界

上記から考えると「終わり」は活動と活動の境界です。

自閉症の方は曖昧な境界は意味をつかめません。

終わりを明確にすることは、1つ1つの活動の意味を明確にするものです。

また、物理的構造化でエリアの境界を明確にすることは、終わりを明確にする重要な手立てです。

関連記事:スケジュールと物理的構造化


● NOという意味のスタート

NOという意味がなかなかつかめない方がいます。

それはNO=ダメという道徳感を伝えようとすることが要因の1つです。

NO=今やっている活動を終わり(もしくははじめない)

という部分から学びます。

NOはネガティブなサインではなく、前向きなサインです。




今日はこんなところで「終わり」にします。

他にもたくさんの意味があると思います。

例えば変更や修正の意味の手立てにも活用します。

それはまた別の記事で。では終わり。



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気づきからはじめるこの重要性はこれまで記事にしてきました。

>「気づき」からはじめる

気づきからの「教える」プロセス


そして整理しておかなくてはいけないのは、

「気づき」と「できる」は重要な結びつきがあることを指導者・支援者は知っておくことです。


「気づき」から「できる」が広がる
:気づくことで理解して活動し、活動がひろがる

「できる」から「気づき」が広がる
:できることで経験・機会が増え、気づきが広がる

「できる」「気づき」が相互作用で広がる

:「気づき」が「できる」に、「できる」が「気づき」に影響する。

だからこそ指導・支援の場面では、


「気づいている」ことからはじめ、「できる」ことからはじめるのです。


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幼児の支援だけではなく、どの年代の自閉症の方に言えることですが。

教育内容・目標(何を教えるか?)を考える上でポイントは2つ。

昨日の記事に関連するのですが


1.まずできている部分からスタートする

一般的な視点で言えば、できないことをできる状況にすることをもとめます。

しかし、まず大事なのは「できている」ことからはじめることが重要なんです。

2つの意味があります。

*できていることを1つの場面でできるのではなく、
他の場面でもできることを目的にする。

自閉症の方は、般化の特性をもちます。1つの場面でできても他の場面でできるとはかぎりません。

*できていることから、重要なルーティンを学ぶ
できていることから、指示を見るとか、手順をみるとか、重要なルーティンを学ぶ。
詳しくは昨日の記事を・・・


2.芽生え反応

やろうとはしているけどできない。部分的にできる。もう少しでできること部分をTEACCHでは「芽生え」と言います。

何か新しいこと自立させる時には、できないことではなく、芽生え反応からスタートします。


この2つ視点の背景にある考えは

・自閉症の般化の特性に配慮す

・ハードルの低い部分からスタートする

・成功体験から学ぶ(長期記憶の特性への配慮)

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機能は保護者会でした。お母さんたちの1つ1つの思いが大切な情報です。

幼児さんの保護者の方なので、将来のイメージと、

身近な地域での生活、両面でニーズがあることを教えていただきました。

面白いエピソードも満載で、笑い転げてしまいました。

やっぱり彼らは素敵だ!!


保護者会で、私が簡単に説明した内容に、ブログの読者にも共有したい情報がありましたので1つ情報提供です。

たぶん、多くの皆さんが、自立している部分では構造化・視覚支援を使う意識が少なくて、自立してない部分で構造化・視覚支援を使われます。

ニーズ(支援の必要性)からスタートするという視点では、それは間違いではないのですが。

自閉症の方の特性として「繰り返しルーティン(習慣化)が得意」というのがありますので。(1つの場面よりも、どの場面でも同じ支援というのが得意です。)

実は、構造化・視覚支援、そのほかの支援も、まず自立している部分からその支援の習慣を作るんです。


支援(システム)は習慣化することでパワフルになります。


できている部分でまず習慣化することで、その構造化や視覚支援や他の支援を使って成功体験ができるから、さらにパワフルになります。


まとめると

構造化などのシステムは、自立しているところでまず習慣をつくります!

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昨日は法人主催の東広島市のヘルパースキルアップセミナーでした。

皆さん、すごく真剣に受講されて、ありがたったです。

セミナーの内容で、計画よりも自閉症の理解を丁寧になってしまって。

演習が1つしかできませんでした。いかがでしたか?


質問の方も重要なものがありました

人が変わると状態が変わるのは、一貫できない支援体制になっているので、見直しや調整が必要ということを確認しました。

前の職場の安定していて、新しく支援をはじめた児童デイも、私がいなくても支援が継続するそれが重要なんです。

そして、構造化は、そんな一貫した支援をサポートします。

もちろん一貫性で大事なのは、構造化だけでありません。

重要な部分で言えば。

●本人に関する特性の理解

●構造化された指導

●新しいことを教えたり、エラー修正の仕方

●教育目標


等々

大事なのは、氷山の一角の「支援者が変わると状態がかわる」ということを踏まえ。

水面下の「般化」(文脈に依存する)や「習慣化して覚える」などの特性を理解した上で、一貫性の支援を整理することです。

そのためには、科学的な視点で現状をチームで把握して、共通認識と一貫した支援計画をすすめることです。


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ブログの更新ができない状態が続いています。

体調を崩してるからではなく。

フレームワークの本の執筆に集中しています。


師匠(ジャック先生)から承諾をいただいたので。

胸を張って皆さんに情報提供ができます。

ある町のスタートしたばかりの児童デイでフレームワークの再認識と。幼児さんの支援でも般化できる概念、プロセスだと感じています。

フレームワークを書くのにヒントになる記入例も事例もたくさん入れる予定なので楽しみしてください。

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自閉症・発達障害をもつ幼児の指導・支援に関って幼児さん本人から、親御さんから色々なことを学ばせていただいてます。

最近のテーマは「気づき」「幅の広がり」

昨日は幼児支援に関わるスタッフと「幅の広がり」のディスカッションをしました。

自閉症・発達障害の方は、幼児期にかぎらず、色々なことの幅の広がりが困難です。

代表的な部分で言えば「遊び」です。

創造的に遊ぶことが苦手な園児、

感覚的な部分やこだわりの繰り返しで、なかなか遊びが発展しない園児


関係する特性としては、

・限局的な興味関心、イメージの困難さ

・般化、応用の困難さ、変更の困難さ

・曖昧なことの苦手さ

(・感覚の特異性)

イメージがあることは得意だけど、イメージを発展させるたり応用することに困難さ、つまり般化していくことの困難さです。


では、どのように支援計画を立てるか?

それはまた、別の記事で。


POINT: 思考の広がり=般化=気づきの広がり


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