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散歩道・35~シオカラトンボ

 長池公園里山地区を散策している時に、私の靴に突然止まった「シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)」。靴の色が水にでも見えたのだろうか。動くわけにもいかず、とりあえずウェストポーチからカメラを取り出して撮影したが、居心地が良かったのか、なかなか離れない。しばし待つこと1分でやっと飛び立ち、ようやく解放された。

『やれ動くな トンボ手を擦る 足を擦る』
 小林えっさ
『シオカラに ズック取られて 貰い靴』
 ただの千代女
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タニウツギ・2~名前

 淡いピンク色が美しい「タニウツギ(谷空木)」。スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木で、初夏に咲く爽やかな色合いの花が新緑に映え、私はとても気に入っている。ハコネウツギやニシキウツギなどは咲き始めが白っぽく次第に赤く変化していくが、タニウツギには花色の変化は無い。
 さてタニウツギには「カジバナ(火事花)」「シビトバナ(死人花)」「ソウシキバナ(葬式花)」など意外な別名がある。これらはヒガンバナの別名とも重なるが、いったいどうしてそんな名前が付けられたのだろうか。タニウツギの茎は中空で燃え易いという説がそれらしいが、開花期に山が燃えているように見えたという説もある。また北国のある地方では、この茎を骨拾いの箸として使い、黄泉の国に旅立つ死者の杖として棺に入れ、実際に火葬のための薪として使ったなど “死” に関連することで忌み嫌われたという説もある。更に調べていると、タニウツギには蜂が多く寄ってきてその蜂が蚕を食べてしまうので、養蚕農家では絶対に家に入れてはならない樹として嫌ったという説も出てきた。いずれにせよ、こんな綺麗な花には似合わない可哀想な別名ではある。
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