犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国のキリスト教の根にはシャーマニズムがある

2022-05-13 12:56:11 | 韓国雑学
Korea World Timesに寄稿した記事のリンクです。

韓国人の28%クリスチャン 5万5千教会 多い理由はある影響?

『キリスト教とシャーマニズム―なぜ韓国にはクリスチャンが多いのか』(2021年、ちくま新書)を書いた故崔吉城(チェ・キルソン)東亜大学教授は、慰安婦関連の著書も出しています



『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実 文化人類学者が読み解く「慰安所日記」』(2017年、ハート出版)は、いわゆる「慰安所日記」を崔氏が解説したもの。「慰安所日記」は2000年ごろに古本屋で発見され、2013年に韓国で出版された日本軍慰安所管理人の日記で、慰安所の実態を知ることができる第一級の資料です。

「日記」は、このブログでも以前詳しく取り上げました。

 もう一つは、『韓国の米軍慰安婦はなぜ生まれたのか 「中立派」文化人類学者による告発と弁明』(2014年、ハート出版)で朝鮮戦争時に、自分の故郷が「売春村」になったことの実体験をもとに、日本軍慰安婦、米軍慰安婦、韓国軍慰安婦を比較、分析したもの。



「軍隊と性」の問題が、文化人類学的視点から客観的に語られます。

『キリスト教とシャーマニズム』も、巫俗(シャーマニズム)の熱心な信者だった母親の影響で、幼時から巫堂(ムーダン=シャーマン)の儀式を身近に見、青年期にキリスト教に入信したあと、世界各国のキリスト教の見分を広め、実体験をもとに韓国のキリスト教を語ったもの。

 対象に対するアプローチの方法は一貫しています。

 いずれも韓国文化を知るうえで欠かせない好著です。

〈参考〉

慰安所日記を読む(1) 時代背景
慰安所日記を読む(2) 著者
慰安所日記を読む(3) 著者と日記の紹介
慰安所日記を読む(4) 付録1.
慰安所日記を読む(5) 付録2.
慰安所日記を読む(6) 家族
慰安所日記を読む(7) 同業者と慰安婦
慰安所日記を読む(8) 解題―第四次慰安団
慰安所日記を読む(9) 幻の書評
慰安所日記を読む(10) 安教授の深謀遠慮

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