朝ドラ「らんまん」は、最近、話の展開が急に早くなった気がします。 ドラマが9月いっぱいで終わるので、仕方がないのでしょう。 前半で出てきた田邊教授なんて、なつかしいくらい。 田邊教授のモデルは、矢田部良吉という植物学者です。 ドラマにも出てきましたが、矢田部は日本の初代文部大臣、森有礼(もり・ありのり)に随行して米国に行き、コーネル大学で植物学を学んだのですね。 森有礼は、明治時代の日本語の整備 . . . 本文を読む
この夏は、女子サッカーワールドカップ、男子バスケワールドカップ、世界陸上ブダペスト大会などが目白押しでした。 世界陸上で、地味な競技ですが、女子やり投げの決勝は、たまたまライブでテレビ中継を見ていました。 5投目を終えて63メートルで3位につけていた北口榛花選手が、最終6投目に66m73を投げて、逆転の金メダルに輝いたシーンは感動的でした。日本女子のトラック、フィールド種目の優勝は、五輪、世界選 . . . 本文を読む
金曜日、鴻巣にある埼玉県運転免許センターに行きました。 自分の免許の手続きではなく、D(三女の夫、フィリピン人)の外免切替の試験のためです。 外免切替というのは、外国の免許証を日本の免許証に切り替える手続き。Dは、1年8か月前に来日し、すぐに切替ができると思っていましたが、実際にやってみると、書類審査がことのほか厳格で、なかなか通りませんでした。その経緯については、以前、書いたことがあります。外 . . . 本文を読む
イラスト:ガーリー素材より 私のロシア語の先生は、3月に大阪大学の大学院を卒業。まず、ご主人の実家のある韓国・ソウルに行き、8月に、ロシアのペテルブルグに転居。 直近のレッスンは、ペテルブルクとの間のオンラインレッスンでした。 ご夫婦には子供がなく、その代わり、一匹の猫がいました。名前はオスカル。特に先生のほうが溺愛していて、韓国式にいえば、「パッリョミョ(伴侶猫)」です。 コロナで人間のビザも取 . . . 本文を読む
写真:ウミガメとプラスチックごみ(グリーンピース) D(三女の夫、フィリピン人)が、フィリピンで知り合った日本人の友だちと飲むというので、二次会に誘ってもらいました。友だちは、ドイツ人の恋人を連れてきていました。(ドイツ語は昔やったけど、忘れちゃったなあ)「大丈夫です。彼女は英語も日本語もペラペラです」 Dが彼女に会うのは2回目。前回は飯能河原で川遊びをしたとのこと。「ただ、彼女はベジタリアンなの . . . 本文を読む
写真:映画「カチンの森」より(公式ホームページ) 地元のバーで、初老のポーランド人と知り合った、という話を前に書きました。ロシアとポーランド そのポーランド人と二度目に会ったとき、店がすいていたので、カウンター席で話し込みました。 彼は、日本在住30年。ポーランドで大学を卒業後、日本に留学し、薬学部で大学院まで出て、今は薬品系の日本企業で働いているそうです。「昔、仕事でソ連や東欧のことを調査してい . . . 本文を読む
写真:尹美香無所属議員(聯合ニュース) 関東大震災から100年の9月1日、 東京都慰霊堂で犠牲者を追悼する大法要が行われ、秋篠宮ご夫妻が臨席されたということです。関東大震災100年 秋篠宮ご夫妻、大法要ご臨席(産経新聞) 一方、同じ日、「虐殺」された朝鮮人を追悼するための、二つのイベントが行われました。 一つは、在日本大韓民国民団(民団)主催の「殉難者追念式」。 式典には、韓国の尹徳敏駐日大使、日 . . . 本文を読む
写真:関東大震災前の歌舞伎座 100年前の出来事について、62歳の私に直接的な思い出があるはずがありません。 実際に震災で被災した私の祖母の「思い出話」です。 私の祖母は1901年(明治34年)、東京生まれ。 両国の料亭の娘として生まれ、20歳のとき、銀行員だった私の祖父と結婚しました。祖父は人形町生まれで、銀座歌舞伎座の隣で歌舞伎茶屋をしていた親戚筋の養子になっていました。 第一子がまもなく生ま . . . 本文を読む
今年は、1923年9月1日に発生した関東大震災から、ちょうど100年に当たります。 例年、9月1日が近づくにつれ、テレビなどで特集番組が放送されますが、今年の場合、「震災の被害」よりも「関東大虐殺」に焦点を当てたものが目につきます。 韓国がこの問題を、新たな「反日」の材料にするために騒いでいるためですね。 関東大虐殺というのは、震災の混乱の中で、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などの流言蜚語が広がり . . . 本文を読む
写真:光合成をつかさどる葉緑体 小学校高学年(5年生?)の「理科」の時間、何かの葉っぱに、帯状にアルミホイルを巻いて日光に当て、葉っぱをヨウ素液に浸すと、光の当たっていた部分が紫色になる、というような実験をしました。 一方、 授業では、「植物の葉は、太陽光を受けると、空気中から取り入れた二酸化炭素と、根から吸い上げた水を使って、デンプンと酸素を作る。それを光合成という」ということを暗記しました。 . . . 本文を読む
図版:光合成の化学式 少し前に、朝ドラ「らんまん」の主人公、槙野万太郎のモデル、牧野富太郎の「ムジナモ発見物語」という文章を紹介しました。ムジナモ発見物語 ドラマの中では、東大植物学教室の助教授、学友たちが、万太郎の持ってきた珍しい水草を囲んで会話を交わします。「根がないなあ」「光合成だけで栄養を得ているんだろうか」 そこへ田邊教授が通りかかり、それがイシモチソウ科に属するアルドロヴァンダ・ベンク . . . 本文を読む
写真:野党代表、李在明。「福島汚染水海洋投棄は放射能テロだ!」(アジアトゥデイ) 8月15日は、日本では「終戦記念日」ですが、韓国では「光復節」。日本の支配から脱した日ということで、国民の祝日になっています。 この日は、式典が開かれ、そこで大統領が演説するのが恒例となっています。 光復節や三一節(独立運動の記念日)には、通常、「反日演説」が行われます。前大統領の文在寅(ムン・ジェイン)のときがそう . . . 本文を読む
日本に来て1年半のD(三女の夫、フィリピン人)は、すっかり日本食に慣れ、刺身も、納豆も、そばも、馬刺しも好きになりました。 お母さんと妹にも、おいしい和食を食べさせようと、いろいろな店に連れて行ったそうですが、二人とも苦手。 特にお母さんは、家ではもっぱらフィリピン料理オンリー。たとえば、アドボ(肉と野菜の煮込み)とか、シニガン(タマリンド入りのすっぱいスープ料理)とか。 生魚は食べたことがない . . . 本文を読む
D(三女の夫、フィリピン人)のお母さんは、都会の雑踏や観光地より、自然の風景のほうが好きなのだそうです。 富士山に登りたいと言っていましたが、天候のこともあり、断念。 そのかわり、私の住む埼玉県飯能の近辺を回りました。 朝4時頃に起き、ホテルから徒歩40分ぐらいのところにある展望台に行って、日の出を拝んだり、昼は飯能河原に行って、娘(Dの妹)といっしょに川遊びをしたり。 台風が過ぎた後、秩父に詳 . . . 本文を読む
来日三日目には、台風7号が本土に上陸。 当初の予測より西寄りのコースでしたが、関東地方も朝から雨が降っていました。 来日前から、動物園に行くことを計画していました。 首都マニラにはあるそうですが、地方都市のバギオには動物園がなく、お母さんも妹もゾウやキリンなどの大型獣、ライオンのような猛獣を生で見たことがないというのです。「雨だから、動物園は無理だね」「水族館なら、雨でも大丈夫じゃない?」 急ぎ . . . 本文を読む