写真:砲撃されたキーウのショッピングセンター(ロイター) 2022年は、コリアンウォッチャーにとって、興味深い1年でした。 5年に一度のビッグイベント、大統領選挙があったからです。 3月の大統領選挙は、与党の李在明と野党の尹錫悦が歴史上稀に見る接戦を演じました。夜中まで韓国の開票速報(ネット)を見ていたことを思い出します(リンク)。 反日の李在明(イ・ジェミョン)が勝ったら、ただでさえ悪い日韓関係 . . . 本文を読む
少し前に、知人の勧めで稲木誠、小暮聡子著『降伏の時-釜石捕虜収容所用長から孫への遺言』(2022年4月、岩手日報社)という本を読みました。 二人の著者は祖父と孫娘の関係です。 稲木誠さんは、小暮聡子さんが7歳だった1988年に他界。聡子さんは高校2年の時、祖父が生前『週刊時事』に連載した「フックさんからの手紙」(1984年発表)を読んで、祖父の戦争体験と祖父が戦犯であったことを知ります。そして祖 . . . 本文を読む
今年のクリスマスは、前日のイブから四女夫婦が泊まりに来ていました。本当は次女親子も来て、26日が誕生日の三女の娘の誕生会をするはずだったのですが、次女の息子が発熱で急遽キャンセル。残念でした。 25日の早朝、サイレンがけたたましく鳴り響きました。「クリスマスの朝に、どこかで火事かな?」 まもなく防犯・防災の町内放送が聞こえてきました。よくある認知症の老人の徘徊の放送だと思ってよく聞いていませんで . . . 本文を読む
写真:2002年ワールドカップ、韓国-スペイン戦。ゴール取消に抗議するスペイン選手 ワールドカップがあるたびに、過去の大会での出来事を思い出します。 なんといっても、私たち家族が韓国に滞在していた時にあった2002年日韓共催大会が最も思い出深い大会です。 開会式での悔しい思い出は以前書いたことがあります。ワールドカップ開会式の思い出 このとき、韓国は今回のモロッコ同様の快進撃を続け、グループリーグ . . . 本文を読む
今年の秋ごろ、自宅の1階の天井裏から、夜、カサコソという音が聞こえるようになりました。「ネズミかな?」 ゴキブリやムカデが出ると大騒ぎするくせに、ネズミに関しては家族のだれも、あまりあわてません。 しかし、寒くなってからはキッチン兼居間にも出没するようになりました。 食材がおいてあるところにネズミのものと思われる糞が落ちていたり、パスタやコーンフレークの袋が食い破られていたりするのです。「退治し . . . 本文を読む
今回のワールドカップで、アルゼンチンとの激闘の末、敗れたフランスの中心選手、Kylian Mbappé選手の日本語のカタカナ表記が、キリアン・エムバペキリアン・エンバぺキリアン・ムバッペキリアン・ンバッペキリアン・エムバッペキリアン・エンバッペと、6通りもあるそうです。 多いのは、 エムバペとムバッペ。 彼はカメルーン出身の父親と、アルジェリア系フランス人の母親の間に、パリで生まれ . . . 本文を読む
ワールドカップ決勝戦は、まれに見る名勝負でした。 前半はメッシのPKなどで、アルゼンチンが2点先制。 あとで聞いたら、友人の中にはこのままアルゼンチンが勝つだろうと思って、寝てしまった人もいたそうな。 ドラマは後半戦から始まりました。 後半80分過ぎに、フランスのエムバペがPKを含む2ゴールを挙げ同点。 延長戦後半にメッシがこの日2点目を決めて試合を決定づけたかに見えましたが、終了間際にエムバペ . . . 本文を読む
娘の夫のD(フィリピン人)が、同じ自治体のALT(英語補助教員)の人たちと忘年会をしたそうです。 場所は、HUBという英国風パブチェーン。 来たのは、ALTが2人と、その友だちが2人で、D以外は全員、イギリス人。「イギリスっていっても、いろいろあるけど、どこの出身だった?」「さあ、みんなブリティッシュって言ってたから…。ブリティッシュは一つじゃないんですか?」「イギリスの正式名称は . . . 本文を読む
写真:熱狂的なモロッコサポーター サッカーワールドカップの準決勝で、フランスとモロッコが対戦し、私も生中継でテレビ観戦しました。 とにかく現地のモロッコサポーターがすごかった。異常ともいえる盛り上がりをみせていました。 これは、アフリカ勢としてワールドカップ史上初めてベスト4に進んだから、という理由だけではありません。 相手がフランスだからというのも大きい。その証拠に、モロッコが攻めると大歓声、フ . . . 本文を読む
写真:マルに似た犬(photoACより)愛犬マルの死① 実は私も子どもの頃、マルという名の犬を飼っていました。 父が酔っぱらった勢いで、どこかの飲み屋からもらってきた雑種犬です。私が幼稚園の年長のときだったと思います。 すでに名前がついていて、雌犬なのにマルでした。 番犬として庭で飼っていましたが、かわいそうなことに、ある日、放し飼いにされていた近所の農家の雄犬(トミーという名の、やはり雑種犬だっ . . . 本文を読む
写真:文在寅前大統領と愛犬マル 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の飼い犬、マルが死んだそうです。 以下は、文在寅氏のフェイスブックに12月10日にアップされた文章です。ムン・ジェイン12 月6日今日、マルがあの世に旅立ちました。朝の散歩中にへなへなと座り込み、まもなく息を引き取りました。痛みも呻吟もなく、穏やかな表情で逝きました。散歩の途中で、最近好んで食べていた熟柿をおいしそうに食べていま . . . 本文を読む
写真:硫黄島摺鉢山に米軍が星条旗を立てる瞬間(ウィキペディア)戦争と父①戦争と父②戦争と父③ 父はあの戦争(大東亜戦争、太平洋戦争)について、どう思っていたのでしょうか。 敗戦後に入学した大学の授業で、あるいは戦後、終戦記念日のたびに放映されるドキュメンタリー番組を見て、戦時中に聞いていた「大本営発表」の嘘が暴かれ、日本軍部と戦争の「真実」が明らかになったとき、素直に受け入れることができたのでしょ . . . 本文を読む
写真:終戦の玉音放送を聞く若者猫を棄てる―父親について語るとき戦争と父①戦争と父② 父は1950年に東大経済学部を卒業し、三井銀行に入行しました。 同期には、海兵(海軍兵学校)を経て東大法学部を卒業した人がいて、馬が合ったらしく、49歳で亡くなるまで家族ぐるみの付き合いをしていました。 母によれば、最初の配属は新橋支店。幹部候補生が最初に配属される支店だということです。東大卒の父はエリート行員だっ . . . 本文を読む
写真:1950年東大卒業記念品(バックル)戦争と父①より続く マッカーサーによる陸士・海兵出身者の東京帝国大学入学禁止措置が解かれ、父は1947年4月に東京帝国大学経済学部に入ったと思われます。 家に父が卒業したときに記念品としてもらったバックルがあります。裏面には「1950年卒業記念」と刻まれています。当時の学制(旧制)では大学は3年制でしたので、計算上、入学は1947年になります。 東京帝国大 . . . 本文を読む
12月8日は太平洋戦争開戦の日。 1941年のこの日、大日本帝国海軍はハワイ、オアフ島の真珠湾にあった米太平洋艦隊を奇襲し、大戦果を挙げました。 この作戦を描いた「トラ・トラ・トラ!」という映画を小学生の時に見た話は、以前書いたことがあります。トラ・トラ・トラ! 父が家族4人分の前売り券を買ってきて、有楽町のロードショー館で観ました。 そのとき私は小学校4年生。 父といっしょに映画館で映画を観た . . . 本文を読む