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『四国八十八ヶ所巡りへ』 第二十一番札所まで

2014-09-28 18:11:15 | 四国八十八か所巡り

四国八十八ヶ所巡り 二日目

いよいよ、今日は第20番札所 鶴林寺500m)~ 第21番札所 太龍寺(520m)への

遍路ころがし」と言われる道を歩きます。


 
遍路ころがし

山岳寺院札所への厳しい登りの遍路道を、遍路をころげ落とすような道の意味でこのように呼び、次の区間がある。阿波の3箇所は特に「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と言われる。

 

朝、お天気が心配で、5時半ごろ目が覚めました

昨晩、民宿のご主人は「天気は下り坂」と追われていたので、前の晩には

傘・ポンチョ・リュックにはカバーと雨支度をしていたのですが、一安心です

 朝ごはんを食べて、7:00には出発

他の宿泊者の方も前後して、鶴林寺に向けて歩き始めるのです

 

  3km先のの鶴林寺を目指します。鶴林寺の標高は500mで真っ直ぐな登りです 

 

500メートル位進んだところで、

同じ民宿に泊まっていた方が「お先に」と抜かされて先に進まれていきました

 

 

  遅ればせながら、私達もよっこらしょと登って行きました


 

 

随分登ってきた感じが・・・・宿泊した民宿も見えましたよ 

休憩小屋

 

 

段々、山道に入っていき下からまた、昨晩同じ宿泊だった方に追いつかれて・・・・

皆さん、健脚だなぁ~~~   でもでも、二人でマイペースで進むだけです


 

 水呑大師

お水大師は、弘法大師が密教の修行をした霊地と伝えられる。

この清水も大師が岩間から湧き出させたとされていて、

いつの頃からか「眼病に効く霊水」ともいわてているそうです。

 

 

残り 1キロを切りました

登り始めて、1時間15分位  

休憩を取りながらなので、長い長い道のりです

 

 

まだまだ、続く山道


 

 

 

 

途中で、見通しが良い場所が有りました

鶴林寺にもまだ着いていませんが、鶴林寺からは、また眼下に見える水井橋の所まで降りて行き

再び、太龍寺に向かって登って行かないといけないのです   ひえっ~~~って感じです

<看板>

 

 

<実際の風景> 

 

 

 

 

登り始めて、約2時間弱・・・ようやく 鶴林寺の山門が見えてきた! 

 

 

 

 

<鶴林寺>


 

 

 

 第20番札所 鶴林寺(かくりんじ)

当山は延暦の昔、高祖弘法大師御修業の砌,悉地成就の瑞相現われ一寸八分の黄金の地蔵大菩薩、老杉の梢に降臨し給える霊地なり。大師即ち歓喜ましまし、御手自ら3尺の地蔵尊を彫刻し、金像を胎内に収めて安置し奉るもの、今の本尊にして国宝に指定せらる。而して雌雄の白鶴翼をかざして降臨の本尊を守護せし為、鶴は千年保寿の善縁により、寺号を鶴林寺と名づけ給う。延暦17年、恒武天皇勅願を以て七堂伽藍を造営し給う。
子有余年の今日も、塔中7寺末寺15寺を持つ大寺として寺門愈々栄す。
平成22年に周辺の遍路道が「阿波遍路道」として国史跡に指定された。

                   

 

 

 

次は、遍路道マップの通りに、鶴林寺~水井橋~太龍寺へと進みます

標高約500メートルの鶴林寺から標高50mの那賀川まで下り、標高約600mの大龍寺山頂まで真直ぐ登ります

 ここからも、足元の悪い下り坂が続きます

 転げない様に慎重に進みました

 

 蛇とか出てきそう・・・・でも大丈夫でしたよ

 

 

 この階段を下りた所で、19番札所 立江寺の近くで、農業の勉強をされている男性とすれ違いました

バイクで麓まで来て、鶴林寺まで登って降りると言われていました

 近くに買い物に行くような軽装で、軽い足取りでひょいひょい登って行かれます

私達は、思いリュックを背負ってのよちよち歩きです 

 

その後、私達が山道を何とか車やバイクを停められる所まで到着した時、

先ほどすれ違った男性は鶴林寺まで往復されて、追いつかれてしまったのです(笑)

「農業頑張って下さい!」 と言う事で、男性とはここでお別れ

  

 

500メートルの鶴林寺から30メートルの水井橋まで1時間15分(位かな?)かけて下山

 

 休憩所でお昼タイム   おにぎりが美味しい

 

靴を脱いで休憩していたら、蝶がとまりました

お花の匂いがしたのかな?(そんなはずないぞ)

  

お昼休憩も終わっていざ、出発 

水井橋の所の自販機で水分補給

ペットポトルを3本購入  重いけれども、太龍寺までもう自販機はありません

 

  

 振り返ってみた山が、下りてきた鶴林寺です

私達にとっては、凄い所を登って降りた来たなぁという感想しかなかったです

でも、あと、もう一山頑張らないと

 

 

 しばらくは、谷川に沿った緩やかな登り坂が続きます

ずっとこうだったら良いねぇと話しながら進みましたが、そう甘くは無かった

 

 ここからは本格的な山道が・・・・よいしょ、よいしょ

  

 

 山深い所、ぼくちゃんは、鹿を見かけました

相棒は、鹿のお尻を見ただけ(白かった)

 

鹿を見た所

 

 

 

  

 21番太龍寺の山門です。息も絶え絶え(少し大げさ)

長い長い階段登ってきました。やっとこの山門に辿り着きました

 でも、ここから200メートル位、坂を登らないと本堂には到着出来ません  

後ひと踏ん張りだぁ

 この山門に到着する少し前に、同じ宿だった名古屋の女性とすれ違いました

太龍寺は沢山の見どころが有るから・・・と教えて下さいました

これを聞いて、少し元気が出た気がし、残りの坂を頑張ることが出来た気が・・・・

  

朝7時に出発をして、午後1時30分

ようやく、ようやく 太龍寺に到着です 

 

 思わずピース

 

 

第21番札所 太龍寺 

「西の高野」とも称される。四国山脈の東南端、標高618メートルの太龍寺山の山頂近くにある。樹齢数百年余の老杉の並木が天空にそびえ、境内には古刹の霊気が漂う。弘法大師が19歳のころ、この深奥の境内から南西約6メートルの「舎心嶽」という岩上で、1日間の虚空蔵求聞持法を修行されたという伝えは、大師が24歳のときの著作『三教指帰』に記されており、よく知られている。虚空蔵求聞持法は、真言を百万遍となえる最も難行とされる修法で、大師青年期の思想形成に大きな影響を及ぼしている。縁起によると延暦12年、桓武天皇(在位781〜86)の勅願により堂塔が建立され、弘法大師が本尊の虚空蔵菩薩像をはじめ諸尊を造像して安置し、開創した。山号は修行地の舎心嶽から、また寺名は修行中の大師を守護した大龍(龍神)にちなんでいる。

皇室や武家の尊信が厚く、平安時代の後期には子院12ヶ寺をもつほどに栄えていた。だが、「天正(1573〜92)の兵火」からは逃れられなかった。また、江戸時代になっても幾たびか罹災し、荒廃の途を余儀なくされているが、その都度ときの藩主の保護をうけ再建されている。仁王門は鎌倉時代の建立で、他の堂塔は江戸時代以降に復興している。四国巡礼者にとって、屈指の難所であったこの山岳寺院にロープウエーが開通したのは平成4年である。徒歩では、中腹の駐車場から坂道を登るのに30分も要していた。1,200年のむかし、大師の修行時代をしのばせる迫力、風格をそなえた古刹である。

 

 

 

 

 

 

龍天井

本堂と六角経蔵の間に位置する持仏堂の天井に描かれた龍画。竹村松嶺画

 まるで、天井から出て来そうでしょう ・・・・迫力満点でした

 

 

 ここからは、ロープウェイで下山し、そこに今晩の宿泊場所があるので、

ゆっくりお寺をお参りしました

 

 

 

  <本堂>

 

 

 この長い階段の下が、ロープウェイの山頂駅

 

 ここで、驚きの再会   ロープウェイ駅への階段の所から手を振る男性が・・・・

鶴林寺からの下り坂で出会った男性でした

私達と別れた後、22番の平等寺にお参りをして、この太龍寺にお参りに来られたとの事

 偶然とはいえ、すごい再会でした

 

 

 

<太子堂へ> 

 

  

 

 

 

 午前中、訪れた鶴林寺が見えるそうです

 

 

   この枠から覗くと見えます

 

 

  

 

 

 

    見えた!!

 

 

遥かかすんで見えました(うまく撮れなかったなぁ  残念!!!)

 

 

 

  

  1時間位ゆっくりと参拝

この後は、太龍寺ロープウェイで下山

 

 

川越え、山越えの大パノラミックロープウェイ

全長2,775メートルで西日本最長の特大スケール  山・川越えを行う珍しいロープウェイでだそうです

山麓から1号支柱までは那賀川ワジキラインを、1号支柱から2号支柱までは剣山山系を、2号支柱から山頂駅までは紀伊水道・橘湾と移り変わります

 

 

 地上まで約10分の空中の旅を楽しみました

実は、相棒は高い所が苦手・・・・最初は怖くて下が見れなかった(マジで)

 

 オオカミの群れの像が見えました(判るかなぁ)

 

 

 眼下に那賀川、那賀の町が小さく見えました

 

 


麓の 鷲の里駅(道の駅鷲の里に併設)に到着しました

今日の宿泊ばしょの 道の駅 そわか はすぐ目の前です

 

 

 大きなお風呂で一日の疲れを取り(2回も入りました!!!)

明日の準備をして、この日もバタンキューで就寝

明日は 22番 平等寺  23番 薬王寺へ・・・・徳島をこれで打ち終わることが出来る予定です

 

明日へ つづく  (長い長い一日でした。ブログも長くなりました)

 

 


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
車さまへ (ぼくちゃん & 相棒)
2014-09-30 23:46:35
こんばんわ
長いブログを読んでいただき、ありがとうございました
ちょっとしたきっかけで四国八十八ヶ所巡りを始めましたが、歩く大変さもありますが、人と人のつながりの不思議さを感じています
車さまも色々と目標があるんですね
凄いなぁと思います 
外国でのウォーキングも素敵でしょうね
どんな風景が目の前に広がるのでしょうか・・・想像もつきません 
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Unknown (車正吉)
2014-09-30 14:07:27
ぼくちゃんと相棒様
感動的な記事を最後まで読ませて頂きました。
詳細に渡る内容、大変参考になりました。
私たちも四国八十八ヶ所廻りに挑戦してみたいと考えていますが、他に達成したいこと(オールジャパンウォーキングカップ・JMLの完歩・IMLの完歩)があり、後回しになりそうです。スペイン巡礼の道への挑戦も考え中です。
結願に向け、ご健闘下さい。また訪問させていただきますので。
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もりちゃんさんへ (ぼくちゃん 相棒)
2014-09-29 22:32:27
こんばんわ
私もブログを作りながら、良く登ったよなぁ・・・・としみじみ思ってます(笑)
自分で自分を褒めなくっちゃですね
素足に蝶がとまった時、良い香りがするかなぁと思いましたが、匂ったらやっぱり臭かった(な~~んて
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ポンさんへ (ぼくちゃん & 相棒)
2014-09-29 22:27:51
こんばんわ
おおかみは昔生息していた日本オオカミの像らしいです(実は、相棒は高い所が超苦手で、アナウンスが有った時チラリと見ただけです 汗
オオカミがいたころは、きっとロープウェイも無く、お遍路さんもオオカミに気を付けながら歩いていたんでしょうね
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見終わって。。。 (もりちゃん)
2014-09-29 22:10:07
 山道のアップダウン。見ただけで疲れました。歩いたお二人はさぞかし。。。お元気ですね!!
 素足に蝶の写真。ガラスが突き刺さったかと、ちょっとびっくりしました。
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hobashiraさんへ (ぼくちゃん & 相棒)
2014-09-29 22:09:21
こんばんわ
最初は、JTBで「お遍路パック(ホテルとJRがセット)」で1番から10番まで歩くと言うパンフレットを見つけた事から始まりました 
JRで歩いてるし何とかなるよね~なんて軽い気分だったけど 
時間の制約もあるし、色々と工夫をして回る予定です その計画をするのも楽しみです
今回の教訓は「荷物は軽く」です
写真のリュックには、使わなかったものも沢山入ってます(笑)
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小太郎さんへ (ぼくちゃん & 相棒)
2014-09-29 22:03:44
こんばんわ
お天気(雨が降らずに)で本当に良かったです 
最初は、ポンチョでもと二人で言ってましたが、重い荷物を持ってなので今考えればとても無理でした
出会った方から「マイペースで」とアドバイス頂いたので、休憩・休憩で何とかなりました(笑)
神戸のちゅう様のブログも読みました
ご紹介いただいてありがとうございました 
歩いたことが、思い出されましたね
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なんとも、、、。 (ポン)
2014-09-29 20:47:16
お二人ともスゴイ!
ブームでヒョイとは行けませんね。
手ぶらでさえ歩くのが大変そうな道道、道。
オオカミは本物のオオカミですか?
まだ四国には居るのですね~。う~ん、すごすぎる。
ロープウェイは乗りに行きた~いで~す。
主人は絶対行かないって言うだろうな。
と、思いつつ拝見してます。
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すごいなあ! (hobashira)
2014-09-29 20:07:26
今晩は~!  すごいなあ!!
これが本当のお遍路さんの姿なんですね。
10数年前、バスツアーで、1番から8番まで廻ったのと、
全然、違いますね。 (我が納経帳が泣いている?
今回の分は、まだ続くんですね。 楽しみにしています。
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敬服いたします (小太郎(よっくん))
2014-09-29 05:48:50
毎度のことながら、お疲れ様でした。
お天気も雨に遭わずよかったです。
本当に厳しい山道ですね。
標高500mを上って下って大変だったでしょう。
しかし、着いた時の達成感は、行った人でないとわかりませんね。これからも厳しい旅が続くと思いますが、自分のペースで歩かれてください。

【追伸】
私のブログ友達「神戸のちゅうさん」が2012年に四国八十八カ所を歩かれています。
ちゅうさんのHPは、こちらです。
http://letswalking.web.fc2.com/shikoku88/shikoku88tophtml.html

もし、よろしければご参考にされてください。
私、ちゅうさんとは、何回かお会いしています。



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