ようやく焼山寺に到着
次は、お参りです(これを忘れちゃいけないよね)
焼山寺
心を込めて・・・・・ 鐘をひと突き 心に染み透る音色です
本堂
大師堂
12番札所 焼山寺の大蛇の伝説 焼山寺には次のような伝説が残っています。
かつて、この山には大きな蛇が住んでいました。この大蛇は口から火を吹いて麓を襲い、人々を苦しめていました。そんな時、弘法大師は大蛇の住む山に修行のために来ていました。
大師が杉の木の下で休んでいたところ、大蛇の仕業で辺りに火がつけられてした。大師が麓の川で身を清め山を登っていくと、大蛇は山全体を火の海にしてしまいました。
しかし、大師が摩盧(水輪)の印を結び真言を唱えながら進むと、火の力が弱まり山頂近くまで登ることができました。そこには大蛇の住みかの岩穴があり、大師がさらに祈願をすると虚空蔵菩薩の御加護によって大蛇を封じ込めることができました。
このエピソードから大師は元々この山に有った寺を「焼山寺」と名付けたのです。また、焼山寺の本堂には虚空蔵菩薩がご本尊として安置されています。
境内の中の木の所にミツバチがいました
出入りしているのが見えたよ 一生懸命働いていた 感動~
参拝終了
昨晩の旅館吉野さんで一緒だった、オーストラリアから来られたおじさんにもお会いしました
旅館で少し話しただけだったけど(意思の疎通はできてたかな??? 疑問 笑)
ここでの再会が何となく嬉しい
今夜は、焼山寺の宿坊に宿泊されるそうです
では、私達も今晩の宿泊先の、なべいわ荘へ
下りだけだよね・・・・と思っていたけれどもそれがなかなか大変な道のりだった
写真で見るよりも坂が急でした
焼山寺までの登り下りで疲れた足には堪える (T_T)
ごつごつとした、足場の悪い坂道が続く ここで転げたら大変!!!!
こんな水の流れを見ると心が休まる感じ !(^^)!
少し歩きやすい道になりました
そして、車道に出てきて、しばらくは歩きやすい下り坂になります
車道をしばらく下っていくと、大きな銀杏の木が見えてきました
衛門三郎杖杉庵
「焼山寺」から下り始めて2km弱、未舗装遍路道から舗装道路に出た先で、いちょうの大木が目に入ります。
大木の下には、お堂とお墓と彫像があり、ここが四国遍路の元祖といわれている「衛門三郎」ゆかりの「杖杉庵」です。
杖杉庵 衛門三郎の伝説
衛門三郎は現在の愛媛県松山市で豪族として裕福な暮らしをしていました。ただ、強欲な性格だったため年貢の取り立てを厳しくしたり、貧しい人々に厳しい労働をさせたりしていました。
ある日、家の前に一人のみすぼらしい僧が訪れました。僧は食べ物を求めて来ましたが、衛門三郎は何もないと言って追い返してしまいました。
しかし、僧は次の日から毎日訪れました。そこで、8日目に衛門三郎は僧が持っていた鉄鉢(てっぱつ)を叩き割って8つに割れました。鉄鉢とは僧が托鉢(たくはつ)を行う時に持つお椀のことです。
すると、僧は現れなくなりました。ところが、罰が衛門三郎を襲います。衛門三郎には8人の子供がいました。その子供たちが毎日一人ずつ死んでいったのです。
この時、自分が無礼を働いた僧は空海だったと思い、彼に謝罪するため空海にゆかりのある四国の八十八ヶ所の寺を巡ろうと決意したのです。
そこで、家や財産を金に換え、貧しい人々に与え一人でお遍路の旅に出ました。しかし、空海には全然合うことができません。結局20回も四国を回りましたが会って謝罪することができませんでした。
そこで、21回目のお遍路は88番→1番という逆向きで回ることにしました。衛門三郎は、死にそうになりながら12番札所 焼山寺の近くまで来て休んでいると空海が現れて「あなたの悪い心は消えました。悪い行いも償い消えました」と言いました。
すると、衛門三郎はその場で息を引き取りました。空海は衛門三郎の亡骸を埋葬して形見である杖を墓標として立ててやったのです。その杖が成長して大きな杉の木になったため、この場所「杖杉庵(じょうしんあん)」と呼ぶのです。
衛門三郎のように強欲で独り占めする人、困っている人を助けない人には、不幸なことが訪れるというメッセージですね。教訓・教訓・・・・・・・
杖杉庵には衛門三郎と空海が出会った場面の像(21回目の逆回りの時になります)
<四国遍路元祖衛門三郎の碑>
小さな庵です。以前は、住職が住まわれていたそうですが、今は無人
後は、なべいわ荘へ向かうのみです
頑張ろう!!!!!
そして、お遍路道沿いには、明日宿泊予約している「みょうざい旅館 花」さんの看板も
再び、車道からお遍路道は逸れていきます
う~~~ん 草が多くなってきたよ (>_<)
草むらの中の道を進んでいくと、今度は、焼山寺から降りて来た時と同じような石がゴロゴロとした山道になります。中々、楽をさせてくれるわけでは無いみたい・・・・・
それでも、何とか、鍋岩地区に着くことができました 疲れたぁ~~~~ あと少しだ
街並みが見えた辺りで、昨晩は吉野さんに宿泊し、焼山寺の道中で何度か休憩されているときにお会いした、関東から来られたお兄さんにまたバッタリ!!!
あれ~~~???私達より先に、歩いているはずなのになぁ????
聞いてみると、焼山寺の奥の院まで行かれたと言われていました。なるほど~~~
でも、これから、宿泊先の「植村旅館」さんまで行かないといけない。夕食までに着くだろうか???と不安げ
そうそう、確か鍋岩辺りから、峠(約450メートル程)を越えて5キロ位歩かなくちゃいけなかったんじゃなかったかな。
まだまだ大変だなと思いつつ、この鍋岩に宿泊手配をしてくれていたぼくちゃんに心の中で感謝・感謝 (これ以上は、もう歩きたく無かったよ)
善根宿 すだち館
前日、吉野さんに宿泊されている方でも、焼山寺のお参りの後、ここを宿にしている方もいます。
今日、歩いてきた道のりの看板
山の中に向かう道に「へんろみち」の石柱が・・・・
ここは、明日 13番の大日寺に向かう遍路道です。今日はここは歩かなくて良い!!!!
ほっと、一安心
さっき会ったお兄さんは、ここからまた山道を歩かなくちゃいけないのね~
でも、私達も明日は、13番 大日寺へここを歩いて登る予定です
もう、そろそろ宿が見えて来ても良いのに、なべいわ荘を探して、二人でうろうろ
看板も無いし、でもこの辺なんだよなぁ???
近くに住まわれている男性に「なべいわ荘ってどこにありますか?」聞くと「判らないねぇ」との事
来た道を戻ってみようとまた坂を登っていると、さっきの男性がわざわざ車で戻ってきて下さり、「もう少し下ったところだよ!」と教えてくださいました。 ありがとうございます。
後、わずかで宿到着という所で、「車遍路」のご夫妻から(奈良ナンバーだった)、リポビタンDの、お接待がありました。 ありがとうございました! すぐに、1本グビリ (#^.^#)
教えていただいたように、少し下ると「なべいわ荘」の看板がありました
これで、安心
ようやく到着!お疲れ様でした
達成感(そして、疲れも)一杯だった
荷物を片付けて、お風呂に入り、一杯 グビ~~~~ッ
これこそ、至福の時間だわ~~
そして、テーブルの上にはお茶セットのほかに、食べきれないほどのお茶菓子がおいてありました。明日からの歩く途中のおやつにと、ありがたく頂戴しました
そして、この日は、なべいわ荘でゆっくりを疲れを癒しました。
夕食の時には、たまたま横に座られた女性と話が盛り上がりました。私たちが、お昼のおにぎりを食べたいたときに抜かされた方です。お一人での区切りの歩き遍路をされていました。三人で、ワイワイと時間を忘れそうになるくらい楽しくお話ができました
(おしゃべりに夢中で、夕食の写真を撮るのを忘れてしまった あちゃ~~~)
※夕食の写真は、なべいわ荘に泊まられた他の方のブログから拝借しました。 そうそう、こんな感じだった!! ↓ ↓ ↓
今日も、良く歩いたな
明日もお天気には恵まれそうなので、「玉ケ峠」を超えるコースを歩くことにし、就寝です
おまけ
12番・焼山寺では、歩きのへんろ道の途中にある「番外霊場・柳水庵」と「番外霊場・一本杉庵」そして、焼山寺参道にある「杖杉庵」のご朱印を押してくれます。
柳水庵・一本杉庵・杖杉庵のご朱印は、昔ながらのへんろ道を歩いた方だけいただけるご朱印なのです。このご朱印をいただくときには、なんとなく鼻が高くなった気分がしたかな~~~ !(^^)!へへっ
◎柳水庵
◎浄蓮庵
◎杖杉庵
そして、心に残る言葉も見つけました