『夏の恋は虹色に輝く』(フジ月9)は親の七光りだけでなかなか実力が伴わず売れずに悩んでいる２世タレントの苦悩と恋を描いたドラマで、主演の松本潤がなかなか２世のボンボンらしい演技で爽やかに演じている。何と言っても恋人役の駐煬去qとの共演が何と言っても注目だろう。女帝で主役をはっていたあの注目の若手女優、桐谷美鈴も出ているが、今回はやや平凡な役どころなのがやや残念。駐煬去qはシングルマザーという役だが、この子供役を演じている小林聖蘭ちゃんがとても可愛い。
『うぬぼれ刑事』(TBS金曜日10時)は、長瀬智也がおバカで女に惚れっぽい刑事を演じているが、そのおバカぶりはあのガッキーと共演した名作ドラマ『マイボス・マイヒーロー』にも通じるものがあって、まさに長瀬智也のハマリ役。宮藤官九郎のドラマだけあって物語も徹底的なおバカドラマで、常に事件の加害者の女性に惚れてしまい、そのことがきっかけで事件をどんどん解決してしまう刑事を演じている。長瀬の脇を固める俳優陣も多彩だ。長瀬はいつも通うバーで知り合ったおバカな４人と一緒にうぬぼれ5を組むが、このメンバーに生田斗真、要潤、おぎやはぎの矢作兼、そして坂東三津五郎。この５人の鰍ｯ合いがなかなか漫才のようで面白い。そして毎回変わる加害者の女性陣がまた豪華だ。第１回は加藤あい、第２回は蒼井優、第３回は樋口可南子、そして第４回は戸田恵梨香。また中島美嘉は元恋人で、現在は相棒刑事の奥さんとして毎回登場。後には残らないドラマだが、毎回純粋にそのおバカぶりが楽しめる。
『美丘～君がいた日々～』(日テレ土曜日9時)は、石田衣良原作のドラマで、不治の病でだんだんと記憶が無くなって体が動かなくなるヤコブ病にかかった20歳の女性、美丘の物語。美丘は物事をはっきりという元気で前向きな明るい女の子だが、今人気の吉高由里子が好演している。そして相手役の太一には、これまた人気急上昇の草食系男子、林遣都。こちらも爽やかに好演している。物語自体は、歴代ドラマの中でも僕の最も好きな『１リットルの涙』にも近い展開で、ある程度展開は予想出来てしまうのだが、基本的にこういう不治の病系ドラマはどうしてものめりこんで見てしまう。
『ホタルノヒカリ2』(日テレ水曜日10時)は、2007年の同7-9月期に放映されていた『ホタルノヒカリ』の続編。今回も主演は綾瀬はるか、そして部長の藤木直人も再投入。これに今回部長の高野のライバル役に向井理、他に板谷由夏なども共演。比較的最近のドラマには少なかった、ラブラブ恋愛コミカルドラマで意外にも新鮮だ。第一シリーズも高視聴率を叩き出したこのドラマだが、今回も今のところ全４話までで平均視聴率15.9%を記録。今クールのドラマの中で最も視聴率が高い。しかも特徴的なのが回を重ねても視聴率があまり下がっていないことだ。これは今後の展開も期待出来る。
