今週火曜日、『家政夫のミタゾノ』第7シーズンの放送がスタートした。この第一話ゲストに中山美穂が出演。生前に収録した、まさに最後の映像の一つとなる貴重な演技を観賞することが出来たが、これが最後かと思うと思わず胸が熱くなった。
第一話ゲストだけあって、1時間のドラマにほぼ終始登場。もちろん、それなりに歳をとった感じはあるものの、その美貌は健在。この映像を目の当たりにし、つい数か月前まで元気に明るく、楽しそうに収録をしていた姿に思いを馳せると、本当に亡くなってしまったことがまだ信じられず、切ない気持ちになってしまった。
ドラマでは夫と夫の母と一緒になに不自由なく暮らす中年主婦役を演じているが、そこに吉田栄作演じる中学校時代の同級生と突然再会を果たすことでまた禁断の恋心が芽生えてしまう。ここに家政夫のミタゾノや、仲間が家政婦として加わることで、意外な展開と結末に発展していくというストーリー。なかなかコミカルで面白かったし、懐かしのイケメン、吉田栄作とのトレンディードラマ時代を思い出させるバブリーな競演にも思わず感動してしまった。
更に、中山美穂は劇中色々な表情を見せており、またラストはなんとセーラー服姿まで披露。年齢からするとセーラー服はちょっと痛いところも正直あったが(笑)、それでもやっぱり往年の美貌を連想させる面影は残っており、これが最後の雄姿かと思うと、何だか悲しくて泣けてきてしまった。
そして、番組の最後には中山美穂への追悼のミニ映像コラージュと、家政夫のミタゾノが登場し、テーブルの上にピンクのカーネーションを置く形で、『中山美穂さん、ありがとうございました』という追悼メッセージが流れたが、これもささやかながら、感謝の気持ちが込められた、とても愛のあるお見送り演出であった。
中山美穂は昨年秋から、この『家政夫のミタゾノ』第一話への出演に加え、『日本一の最低男 私の家族はニセモノだった』の第一話、第三話の収録に参加していたと思われる。当然ながら、この時点で本人含め誰も亡くなるとは思っていなかったわけだ。いよいよ今年は中山美穂としてもドラマやライブなどへの露出を増やして行こうという矢先での訃報だったことが伺えるので、本当に悔やまれる。残るは『日本一の最低男 私の家族はニセモノだった』の第三話放送のみ。いよいよ本当の意味で、ミポリン最後の遺作映像の放送を迎えることになるが、最後までしっかりその姿を見届けたい。