今クールのドラマは相変わらずかなりの数観ているが、その中でも木村拓哉久々の主演ドラマ『未来への10カウント』も毎週欠かさず観ている。
キムタクのドラマは、良くも悪くも注目度が高く、かなり辛口の評価がいつも付きまとうし、視聴率が少しでも悪いと、“キムタクももう終わった”とかすぐにささやかれてしまうが、これはスター俳優として常に直面する宿命である。昔でいうと石原裕次郎のような“国民的スター”と呼べる俳優はもはやあまり存在しないが、キムタクはそんな中で数少ない“スター俳優”と呼べる存在なので、その意味で背負っているものは実に大きいということを忘れずに評価したいと常に思っている。
今回のドラマも、“つまらない”とか、“相変わらずのキムタクぶりだ“とか、色々なことを言われているようだが、個人的にはまずまずではないかと思うし、面白いと思う人がいるならば、視聴率はそこまで過剰に気にすることもないのではと思う。キムタクが次第に昔を思い出し、またボクシングと向き合おうとする役柄を熱く演じているので、充分面白いドラマだ。昔の熱血スポコンドラマだと、もっと過酷な練習とか、試合の模様とか、友情・恋愛模様とかが細かく、丁寧に描いていたと思うが、確かにこの点はスポコンものとしてはちょっと描き方が淡泊なのは否めない。でもある意味、今の時代にもあったドラマになっているようにも思える。
でもキムタク以外に、個人的に僕が一番楽しみにしているのが豪華な女優陣。満島ひかり、滝沢カレン、内田有紀、山田杏奈、そして亡くなった妻役の波瑠など、実に豪華。特に波瑠は大好きな女優だったので、最初は亡くなった妻役なんて随分小さい役だな、と思っていたら、妻に似た女性としても登場するエピソードもあり、キムタクとの共演も感無量であった。
久々に登場の内田有紀も相変わらず可愛い。それこそ90年代、内田有紀はみんなの憧れの女優で、ドラマなどで大人気であった。今年46歳とは思えないスタイルと美貌をキープしているのが凄い。
山田杏奈ちゃんも結構可愛い。前から可愛いとは思っていたが、今回ボクシング女子としてなかなかの存在感を出している。
そして満島ひかりは相変わらずの芸達者ぶりで、キュートな魅力をフルに発揮している。妹役の滝沢カレンもいい感じでアシストしており、今後の恋模様がどうなるのか楽しみである。
最後に、『未来への10カウント』の主題歌は、B’zの『Comeback』。さすがB’z、安定したクオリティでドラマの展開を盛り上げる。ミスチルと並んで、ドラマの主題歌を担当させたら右に出るものはいないだろう。
最後までどのような展開になるか楽しみにしたい。