「執念の捜査」は実るのか
2019年09月14日 FRIDAY
「『SさんとLINEしていた従業員はいるか』『Sさんと家政婦は仲がよかったのか』といった質問が続きました。でもやっぱり、いちばん繰り返し聞かれたのは社長とSさんの関係ですね。昨年5月、社長が亡くなる直前に田辺市内の料亭で会社の慰労会が開かれたんですが、そこで社長とSさんが些細な理由で大喧嘩したことがあったんです。『その内容を教えてほしい』とか、細かいことまで突っ込んで聞かれました」
事情聴取の内容から鑑(かんが)みるに、警察は容疑者を絞ったようにも思えるが……。「執念の捜査」が「収穫の秋」を迎えようとしている。
しばらく報道がなかったが、田辺市が故野崎幸助さんの「全財産を市に寄付する」という遺言のに従って、遺贈を受け入れたいと表明したという報道をきっかけに事態が動き始めたようだ。和歌山県警が不審死から一年の今年の5月24日には何らかの動きを起こすのではないかと思われていたが、結局動きはなかった。
遺言では全財産を市に寄付するとなっているが、法定では妻が遺留分の四分の一を受け取る権利があるため13億円といわれる遺産の4億円は妻のSさんにいくことになる。
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田辺市が動いたことで、和歌山県警としても動きを起こしたとも考えられる。
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