かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

お知らせ(続き)―完成本が届く。

2011-05-20 10:37:01 | コケの本棚



まだ出版されてもいないうちから、
たくさんの方々からお祝いの言葉を頂き、
本当にありがとうございます。

でも元来、目立たない所でヒソヒソコソコソしているのが好きなタイプなので、
本当は自分の名前が出るのは気恥ずかしくもあり恐ろしくもあり。
なんとなく背中の辺りがこそばゆくて仕方ない。


先週、印刷会社へ入稿したデータが、
あっという間に刷り上がり、製本され、
先日、とうとう完成した本を受け取った。


帰りの電車で、紙袋に入った本の束を膝の上に置いていると、
それらがなんだか小さな生き物のように思えてきて、ドキドキして仕方なかった。


 


▲印刷工場にて。コケ写真とコケキャライラストを織り交ぜた図鑑部分が刷り上る。





▲そしてこちらが完成した本。愛読書「テルマエ・ロマエ」とほぼ同じサイズ。


カバンに入れてどこへでも連れて行ってもらえるように、
サイズはコンパクトに、紙は軽めのものを使用。

さらに屋外で濡れたり汚れたりしても
多少は大丈夫なようにビニールカバーにもこだわった。

担当編集者Tさんいわく、「コケのような本ですね」とのこと(もちろんほめ言葉!)。


●追加情報

・アマゾンでも予約・購入できるそうです。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%82%B1%E3%81%AF%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%A0%E3%81%A1-%E8%97%A4%E4%BA%95-%E4%B9%85%E5%AD%90/dp/4898153097

・初版の刷り部数が少ないため、書店は大型店舗を中心に並ぶ模様。
 
・都内では明日21日(土)頃から、地方では23日(月)頃から出回るとのこと。



本を手に取りつつ、ふとベランダに目をやると、
親友Aちゃんから譲り受けた枯れたボケの鉢が見えた。

実はこの鉢、中をのぞくと表面にコケが生えている。


もともとはボケの花を咲かせたくてAちゃんが購入したそうなのだが、
ベランダに置いているうちに木が枯れてしまい、
さらにそのまま放置していたら自然にコケが生えてきたとのこと。





実は『コケはともだち』に出てくる主人公K子さんも、
植物を育てるのが苦手なアラサー女子だ。

植物は好きなんだけど、どうもうまく面倒が見れない。

家庭菜園を試みるもことごとく枯らし、
いまやベランダには無残に残骸となった鉢が
あちらこちらに転がっているという状態。


そんなある日、なにげなく残骸鉢をのぞいてみると、
そこにいたのがコケだった。



▲「コケの世界へようこそ~」。いきなりコケに話しかけられ驚くK子さん。(イラスト:永井ひでゆき)


K子さんとコケの物語は基本、
私の体験が下敷きになっているのだが、
執筆の際にはこの鉢を脇に置き、
アイデアに煮詰まるとよく眺めたりして
何度も助けてもらったものだった。

コケたちもようやく私から解放されてホッとしたのか、
最近ではところどころにが出始めている。