かわいいコケ ブログ  I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、
ブログをはじめました。

苔好き、旅好き、山好き女子の
コケの記録帖です。

【コケ情報】宮崎県総合博物館にて「小さなコケの世界 ~It's a small moss world~」

2015-06-30 12:10:38 | コケ情報
     
      ▲ブログ「ムシメガネ」より。「小さなコケの世界」展示の一部。      


6月20日から宮崎県総合博物館にて「小さなコケの世界 ~It's a small moss world~」の展示が始まっている。
その展示の制作にMOSS-Tプロジェクトで一緒にコケTシャツを作ってきたMさんがかかわっておられます。

残念ながら、今回私は足を運ぶことが叶わないのだが、
Mさんのブログで展示の様子を詳しく紹介されておられるので、
パソコンの画面からその雰囲気だけ楽しませてもらっている。

九州地方にお住まいの方、ぜひ宮崎県総合博物館に行かれてみてはいかがでしょう。
いや、もちろん九州の方に限らずとも! 展示は7月10日までとのこと(でも早まることもあるとか)。

そして、行きたいけど行けないという方は、ぜひご一緒にブログをチェック!
写真を見ているだけでも、Mさんのコケに対するあたたかな視線がじわじわと伝わってきて癒されます。
自分なんぞはむしろ癒されたいがために、もう内容は知っているにもかかわらず
「ムシメガネ」をちょくちょくのぞくシマツであります…(^^;)


 ムシメガネ  ※当ブログの画面左側「ブックマーク」のリンクからでもとべます

  ●小さなコケの世界(講座関連展示@宮崎県総合博物館) 

  ●コケジオラマ


それにしてもMさんがミニチュアの人物模型をコレクションされているとは意外だったなぁ。
でもブログを拝見しているとなんだかとても楽しそうで、すでに欲しくなってきている自分もいたりして。
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身近なコケを再観察~コツボゴケの見分け方~

2015-06-19 00:45:45 | 近所のコケ

▲コツボゴケ(6月、東京都内の公園にて)


前回の記事に書いたコケ観察会で、見直したコケがもう一つある。コツボゴケである。
ヤノウエノアカゴケと同様、低地の公園や寺社仏閣の庭などでよく見かける身近なコケのひとつであり、
またコケの中でもとくに大型でパッと見た姿も特徴があるため、コケ初心者でも見分けやすい。
というわけで、このコケもよくよく振り返ってみればじっくりと向き合ったことがなかったのであった。



▲コツボゴケの群落。大型で独特の黄緑色、そして大群落を作っていることが多いので、遠目からでもよく目立つ


コケ植物のからだは根っこを持たない。
そこで成長に必要な水と光をからだに素早く取り込むために、
多くのコケは葉の細胞は多層構造ではなく一層のみでできている。

コツボゴケのすりガラスのように薄い葉はその特徴を確かめるのに非常にわかりやすい例であり、
初心者向けコケ講座などでもコツボゴケの葉を光に透かしながら、実際にその薄さをルーペで見るレクチャーがよくある。



▲透けるように薄いコツボゴケの葉


そういえば、屋久島でエコツアーガイドをされているOさんは、

 「コケは細胞が一層なので、緑色でも他の植物にはない透明感がある。
  コケの葉が森に差し込む光を通す、この緑の透過光が森に独特の透明感のある風景を生む。
  結果的に、コケがたくさんある森とそうでない森では、つくりあげられる景観がまったくちがってくる」

以前、そんなふうにコケの森の美しさについて話されていたのだけど、
私はコツボゴケを見るとその話をよく思い出す。

屋久島のコケの森にはなかなか行くことができなくても、コツボゴケの葉を一枚、ルーペでのぞきこみ、
その淡い緑色のきらめきを眺めているだけでまるで自分が屋久島の森にいるかのよう・・・
いや、むしろ自分自身がコケになって屋久島の森の木漏れ日に当たっているかのような感覚にさえなれるのである。
 (とはいえ、実際の屋久島の森の中でコツボゴケはあまり見かけないのだけども)

この夢のようなトリップ感覚。
もしコツボゴケをのぞきこみ恍惚とした表情の女性を見かけたら、それはおそらく私である。
アブナイのでぜひ声はかけないでいただきたい。

しかしながら、まだコツボゴケをじっくりと見たことがない方は、ぜひルーペで見ることをオススメしたい。

  注:コケは明るい場所で見ることが必須ですが、目の安全のためにくれぐれもルーペで太陽を見ないようにしてくださいね。


とはいえ、その美しさに浸るのはよいけれど、ついついそれで見慣れた気になってしまい、
コツボゴケとよく似た種類までコツボゴケに見えていることに、観察会に参加して、はたと気づいた。

コツボゴケとよく似た種類とは、そう、コツボゴケが属する「チョウチンゴケ科」の仲間である。



▲コツボゴケ雌株。



▲コツボゴケ雄株。


チョウチンゴケ科の仲間は、雌株はこのような提灯形の(サク)を持ち、
雄株は雄花盤(ゆうかばん)と呼ばれる、まるで花のような形の生殖器官を持つ。
そして先に挙げたように、透き通るような薄い葉を持つものが多い。

そうすると、この子も・・・




この子も・・・・




そしてこの子も・・・




なんだか誰もかれもがコツボゴケに見えてきたぞ!?


「これじゃいかん!」と思い、改めて複数の図鑑の
チョウチンゴケ科のページをじっくりと読み直すことにした。

要点を整理すると、つまりこういうことなのだった。

 ●チョウチンゴケ科は7つの小さなグループ(いわゆる「属」)で構成されている。
 
 ●コツボゴケは、7つのグループのうちの「ツルチョウチンゴケ属」のグループに属する。

 ●ツルチョウチンゴケ属は10種類のコケで構成されていて、コツボゴケの他にも
  「ツルチョウチンゴケ」、「ツボゴケ」、「オオバチョウチンゴケ」などがある。

 ●ツルチョウチンゴケ属は直立タイプと這うタイプの茎をあわせもつのが大きな特徴である。
  (コツボゴケと同様よく見かける「コバノチョウチンゴケ」は「コバノチョウチンゴケ属」に属し、茎は直立タイプのみ。
   よく岩場で垂れ下がっているのを見ますが、あれは這っているのではなく直立茎が垂れ下がっている状態なのでしょう。
   またよく見ると葉も透けるほど薄くはありません)

ツルチョウチンゴケ属かどうかを見分けるには、
直立茎と這う茎(匍匐茎)の有無を確かめるのが、
ひとつの大きなポイントなのだと思う。

さらに4月の観察会の時にAさんから、
コツボゴケとその他のツルチョウチンゴケ属のコケを見分けるには、
葉の特徴を知るのがポイントであることを教わった。



▲コツボゴケの葉のアップ。よ~く見てみると・・・




葉の上半分の縁にギザギザの歯が見える。一方、下半分はなめらかである。
この「上半分のギザギザ」こそがコツボゴケならではの大きな特徴なのだという。

さらに、コツボゴケと同じような場所に生えているが、
葉の縁全体に極小の歯があり(ルーペでやっと見えるか見えないか程度)、
また葉に横ジワが入っていると、それはツルチョウチンゴケであろうとのこと。


最後に、このことを忘れぬよう自分の中のまとめとして、今回もコケ絵日記を描いてみた。



絵のクオリティはともかくとして、こうして自分の手を使って描いておくと、
記憶にしっかり刻み込まれるのはもちろんのこと、次にこのコケたちと出会えるのがとっても待ち遠しくなる。
身近なコケにさえ待ち遠しさを覚えるのが嬉しくて、それがむしろ次も描こうというエネルギーになっているくらいだ。
欲を言えば、こうやって描き続けているうちに写生のウデがもう少し上達したらよいのだけどなぁ。

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【コケ情報】6月12日(金)「美の壺」のテーマは『心癒される苔』

2015-06-09 10:13:30 | コケ情報
今週金曜日19時30分~20時に放送されるNHK・BS「美の壺」のテーマがコケのようです。これは必見!

--------------<番組ホームページより抜粋>------------------------------------------------------------------

古来、日本人に愛されてきた苔(こけ)。苔盆栽から苔玉へと、身近に飾れる苔の人気が高まっている。
庭園家・重森三玲が表現した和の苔庭園の傑作。石と苔のせめぎ合いが計算され尽くした究極の風景とは?
司馬遼太郎が愛した北陸の壮大な苔庭。神々しさを感じさせる美の秘密に歴史悲話アリ?
さらに、世界的なアーティスト達が苔を使って文化を超えた苔作品を披露。
心を癒やすもののあはれから、生命の神秘まで。驚異の苔美学を!

【出演】草刈正雄,【語り】木村多江

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たしか6、7年ほど前にも「美の壺」ではコケをテーマに取り上げたことがあり
以来「美の壺」はよく見ているのだけど、再びコケが取り上げられるとは嬉しい限り。
果たして今回はどんな内容なのか。いまから楽しみです。


※ちなみに再放送予定もすでに決定済み!

・6月16日(火)午前11時00分~
・6月18日(木)午前6時30分~


それにしてもナレーターは木村多江さんだったとは。
よく番組を見ていたのに今まで気づかなかった(^^;)


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