かわいいコケ ブログ  I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、
ブログをはじめました。

苔好き、旅好き、山好き女子の
コケの記録帖です。

【お知らせ】2月は京都へ、山梨へ。

2019-01-31 15:57:03 | コケ情報


▲月並みで恐縮ですが、亥年なのでイクビゴケ。たわわに蒴が実ったこの姿を撮ったのは、関西でたしか11月頃でした


1月も早くも月末。1~3月は「行く・逃げる・去る」と言いますが、今年ももれなく実感。
正月はのんびり始まったのもつかの間、中旬には(同じ町内ですが)自宅を引っ越し、
いまは本を詰めた段ボールがまだ10箱ほど残り、さらに細々したところもいつまでも片付かない日々です。

そんなわけで、新年のご挨拶がすーーっかり遅くなってしまいましたが、
皆さまにおかれましては、発見と喜びが多く、健康な2019年となりますようお祈りしています。



さてさて、早速ですがお知らせです。
タイトルのとおり2月にコケのイベントで京都と山梨へ参ります。
お近くの皆様、ぜひぜひ遊びに来てください。
とくにコケのことで山梨県へ行くのは初めてのこと。ちょっと緊張しております。
コケに少しでも興味のある方が気軽に聴きに来てくださると嬉しいです。


【京都 @ウサギノネドコ】
隠花植物展トークイベント「コケ入門!コケとともだちになる方法」

・日時:2019年2月11日(月・祝) 13:00〜14:30
・場所:ウサギノネドコの「ヤド」にて
・定員:24名(先着順)
・参加費: 2,500円(税込)
・申込み方法:ウサギノネドコのHPより。☆をクリックして出たページをスクロールし、最後尾にイベントの詳細と申込みの案内が出てきます→ 
 ※このブログでは申込み受付をしていませんのでご注意ください。

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【山梨 @山梨市民会館】
第18回乙女高原フォーラム「コケの世界にようこそ」

・日時:2019年2月17日(日)13:00~15:30
・場所:山梨市民会館4階401
・参加費:無料
・申込み:不要
 ※詳しい案内は、乙女高原ファンクラブHPをご覧ください→ 

  


関西のみなさん、関東のみなさん、お会いできるのを楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いします。m(__)m

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【お知らせ】「隠花植物展」が開催中です!@京都・ウサギノネドコ/「苔暦2019」の店頭販売について

2018-12-26 11:40:53 | コケ情報

     


いよいよ年の瀬も押し詰まってまいりました。
下記の記事で告知しましたコケカレンダー「苔暦2019」は、おかげさまで今年も完売することができました。お求めくださった皆さま、誠にありがとうございました。
師走の忙しさと発送作業に追われ、「届くのを楽しみにしています」「届きましたよ」とメールくださった全員に返信ができておらず、申し訳ありません。
でも、1通1通ありがたく拝読しております。ありがとうございます。
また、年々「今年も苔暦を待ってました」という常連さんが増えているのも、とても嬉しいです。来年もまたよろしくお願いします。





なお、今年はなんとブログ通販以外にも東京と京都の2店でも店頭でお取り扱いしていただいています。うっかりお求め損なったという方はぜひ!
どちらも植物や自然科学系のことに興味があるという人たちの中では有名なお店です。

弥生坂 緑の本棚(東京)
ブログでもカレンダーのことを紹介してくださっています。
店舗へ行けない場合は発送もしてくださるとのこと!

ウサギノネドコ(京都)
下記に詳しく書きますが、11月末から同店で開催されている「隠花植物展」に出展させて頂いています。


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<ただいま開催中!>「隠花植物展」

会期:2018年11月30日(金)~2019年2月27日(水)まで

場所:ウサギノネドコ京都店(京都市中京区西ノ京南原町37)

営業時間:ミセ11:00~18:30/カフェ11:30~20:00(ラストオーダー19:00)
      ※定休日:木曜日、年末年始の営業についてはこちらへ


:::ウサギノネドコHPより:::
「隠花植物」とは現在では使われることのない、古い生物分類用語です。
かつて、キノコや苔・シダや粘菌・藻類などの生物は、花の咲かない植物という意味で、ひとまとめに「隠花植物」という分類をされていました。
現在の隠花植物たちは、それぞれ菌や植物・原生生物という風に、細かく複雑に分類され、隠花植物という言葉が使われることはほぼありません。

馴染みが薄く日陰者に思われがちな生き物ですが、隠花植物はわたしたちのごく身近なところに存在しています。
そして知るほどに惹き込まれてしまう、不思議な魅力を放っているのです。

本展では隠花植物の標本や雑貨・書籍などを展示販売し、その美しさ・不思議さをご紹介します。
ぜひ本展をきっかけに森の中や町の中で、ひっそり力強く生き抜く彼らに目を向けてみてください。

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ウサギノネドコさんといえば、植物、鉱物、動物など美しくも不思議な「自然の造形物を扱うお店」として、自然科学系に興味のある関西人ならご存知の方も多いはず。
伝統的な京町屋の店構えからは想像できないほど、店内は世界中から集められてきた山のものや海のものであふれており、そこはまるで小さな博物館のようです。
また、店舗に併設されているカフェでは〝鉱物スイーツ〟などここでしか出会えない好奇心をくすぐるお菓子・料理が提供され、
自然の造形美を食を通しても楽しむことができます。

これまで同店では、鉱物展やウニ展、ホネ展などが開催されてきましたが、じつは私、長年ひそかに思っていたのです。
「なんといっても店名がウサギノネドコ(シダ植物のヒカゲノカズラの別名)なのだからシダやコケの企画展もしてほしい!」と。
今回、ついにその順番が回ってきたうえに、出展のお声がけまでいただいて、飛び上がるほど嬉しくなりました。


企画展中は、キノコ、コケ、シダ、変形菌、地衣類、藻類などの研究者・クリエイター・作家たちの作品や書籍が店内を所狭しと並び、
さらに各ジャンルごとに楽しいイベント、ワークショップなどが目白押しです。 (画像提供:ウサギノネドコ)












▲拙著「コケはともだち」と「特徴がよくわかるコケ図鑑」、カレンダー「苔暦2019」、そして相方Mさんと共作のコケTシャツもお求めいただけます。
コケTシャツは2013年から1~2年ごとに新色を出していますが、今回は定番の半袖ホワイトと半袖グレーに加え、長袖ネイビーも取り扱っていただいています。
長袖ネイビーは冬の普段のファッションにも取り入れやすく、また、これを逃すとなかなか手に入る機会はないので、私のイチオシです。


そして、そして! 今回の企画展の一環で、お恥ずかしながら2月11日にウサギノネドコさんでトークイベントをさせていただくことになりました。
今回の企画展ではキノコや海藻など各ジャンルの専門家の方々がイベントを行っておられますが、私のトークショーはその一番最後ということでちょっとドキドキです。

トークイベント「コケ入門!コケとともだちになる方法」

・日時:2019年2月11日(月・祝) 13:00〜14:30
・場所:ウサギノネドコの「ヤド」にて
・定員:24名(先着順)
・参加費: 2,500円(税込)
・申込み方法:ウサギノネドコのHPより。☆をクリックして出たページをスクロールし、最後尾にイベントの詳細と申込みの案内が出てきます→ 
 ※このブログでは申込み受付をしていませんのでご注意ください。

なにげに楽しみにしているのが、今回の会場となる「ヤド」。
もう何年も前から一度は泊まりたいと思っていたのですが、こういう形で中に入ることができるとは予想もしていませんでした。
ヤドの風呂場についている丸窓からは苔庭が眺められます。どういう風景なのかしら。イベント当日にはまず風呂場に直行せねばです。
あとは、カフェの期間限定メニュー「ヒドネルム・ペッキィのベリーケーキ 」もぜひとも食べたいところ!

なお、トークイベントは基本的に座学なので、飽きないように本物のコケも持参できたらと思っています。
ぜひぜひお誘いあわせの上、お越しくださいませ。コケに興味のある皆さまとお会いできるのを楽しみにしています。

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【お知らせ】コケ好きのためのカレンダー「苔暦2019」ができました。ただ今、お申込み受付中です!

2018-11-10 11:47:05 | 文系女子のコケ目線
※2018年12月20日現在:おかげさまで「苔暦2019」は本日をもって完売となりました。ありがとうございました。

※2018年12月13日現在:自信を持って「在庫僅少」と言える部数になりました。なくなり次第終了となりますので、ぜひともお早めに!どうぞよろしくお願いします。
※2018年11月30日現在:おかげさまで、だんだん「在庫僅少」に近づいてまいりました。ご興味がある方はお早めに!どうぞよろしくお願いします。    


 
     ▲コケ好きのためのカレンダー「苔暦2019」。透かし紙の帯紙付き


たいへんお待たせしました! 
今年もコケ好きのためのコケカレンダー「苔暦」を作りました。
このブログを見てくださっている方の中で、ご興味のある方がいらっしゃったらお分けいたします。 


制作を始めてから今回で6回目。ここ数年は毎回テーマを決めて制作していますが、
2019年版のテーマはすばり「Sanctuary of Moss(コケの聖地へ)」。

〝コケの三大聖地〟としてコケ好きさんならご存じの方も多い、
奥入瀬渓流(青森県)、北八ヶ岳(長野県)、屋久島(鹿児島県)を
これまで幾度となく訪れて撮影した中から、選りすぐりの写真を使用しました。

すでに三大聖地に行かれたことがある方には現地を懐かしんでいただけるような、
また、まだ訪れたことがない方にはいつか訪れる時を楽しみにしていただけるような、
そんなカレンダーになっていれば嬉しいです。



 「苔暦2019」  <壁かけ用、1部:1400円+送料 ※お申込み方法・送料についての詳細はこの記事の一番最後に記載>

今回の12か月はこちら!

  

  

  

  

  

  




▲仕様:210×148㎜(A5サイズ)/全4色カラー。祝祭日・振替休日の記載あり。吊り下げ用紐付き。
   ジェントルホワイトフェイス121.5K使用で、ややざらっとした手触りでマットな質感です




▲カレンダー上面に穴があいています。壁掛けカレンダーとしてどうぞ。



さらに!
今年はこんなおまけがつきますよ。



▲「日本の貴重なコケの森 奥入瀬、北八ヶ岳、屋久島」A4チラシ表面


このチラシはコケの三大聖地で長年ネイチャーガイドをされてきた、
NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会、北八ヶ岳苔の会、屋久島野外活動総合センター3者の協力により、
「コケむす森とそこに生きるさまざまな動植物の魅力をもっと広く知ってもらおう」という目的で、今年初めて作られたもの。
裏面には各地の詳しい紹介文と現地の代表的なコケの写真1種が載っています。

カレンダーと同封する都合上、2つ折りにしてお送りするのがもったいないのですが、そこはどうかご容赦を。
とにかくカッコいいチラシなので、ぜひお手元で見ていただきたいです。

  ※カレンダーと同じくこちらも数に限りがありますので、なくなり次第終了となります。


---------------↓では最後に、送料とお申込み方法のご案内です↓---------------

カレンダー代に加え、下記の通り別途送料がかかります。
それぞれ最安値の配送方法を選んでいますが、
ご希望の配送方法(宅急便など)がある場合はご注文の際にご相談ください。


【ご注文冊数による送料の違い】 ※カレンダーは1400円/冊です。

■1冊:送料140円(普通郵便)

■2~4冊:180円(スマートレター)

■5冊以上:送料無料 ←(一度にそんなにご購入くださるのは大変ありがたいので!)
 

購入希望の方は当ブログ左側のバーにある「プロフィール」の下、「メッセージを送る」にご連絡ください。
その際、下記の必要記入事項をご記載ください。

 ※iphone からこのブログを読まれている方だと「メッセージを送る」の欄が表示されないようです。
  ご注文は、bird0707◆mail.goo.ne.jp (◆を@に変えてください)のメールアドレスに送ってくださいませ。


こちらからご注文の確認とお振込先についてのお返事を差し上げます。


----メッセージへの必要記入事項-------------------


1.お客さま情報
  
・お名前:
・カレンダーの送付先:〒
・電話番号:
・メールアドレス:
  
2.必要部数   部  送料     円  ★合計金額  円

------------------------------------------------

●金額
 1部=1400円 (+送料:1冊140円。2~4冊は180円、5冊以上は無料)
 
●代金 
 ご注文メールをいただいた方、各々に振込先をお知らせします。
 振込手数料はお客様の御負担でお願いします(入金確認後の送付となります)。

●発送方法
 PP袋で個包装の上、「普通郵便」または「ゆうメール」で発送します。 

●ご注文期間:11月10日~1月いっぱい頃まで。
 ※品切れ次第終了いたします。

 ※ご注文メールを頂いてから、基本3日以内にはにこちらから必ず確認メールを差し上げます。
  例年、「迷惑メール」等の設定によってなのかこちらからの返信が届かない方がいらっしゃいます。
 3日以上たっても確認メールが届かない場合には、お手数ですがご一報ください。お電話等で対応させていただきます。


 ※Amazonや巷の通販のような敏速な対応はできませんが、できるだけ早めに対応・発送いたします。


ではでは、皆さまのお申込みをお待ちしております!



▲ご自分用としてはもちろん、コケが気になるあの人へのクリスマスプレゼントにもおすすめですヨ!


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【コケ情報】11月9日(金)~11日(日) 「苔・こけ・コケ展2018」開催 /「苔暦2019」を鋭意制作中です!

2018-10-29 12:07:55 | コケ情報

久々の更新です。すっかり秋めいてきましたが、皆さまお元気でしょうか。
さて、今年もこの季節がやってきました!


◆11/9(金)~11(日)「苔・こけ・コケ展2018」開催◆

  
▲フライヤー(表・裏)です。関西の植物園や博物館を中心に配布中


今年も3日間の会期中は午前も午後もイベントが満載です。
このフライヤーの画像では小さすぎてイベント内容が読めないと思うので、
京都府立植物園のホームページで案内されている「週刊植物園」より
該当部分を抜粋し、下記に紹介させていただきます。


◆会期とイベント内容◆




屋内での講習会(表の左枠)については、事前に往復はがきでの申し込みが必要とのこと。
先ほど(11/29現在)京都府立植物園で電話で確認したところ、まだどの講習会も〝申込み受付中〟ということなので、参加してみたいという方はぜひ!
イベントの詳細・ご不明点などは、京都府立植物園へ直接お問い合わせくださいませ。
  ※注)このブログでは質問を受け付けられませんのでご了承ください。

・京都府立植物園ホームページ→
・イベントスケジュール詳細→
  (スクロールしてページ中ほど「平成30年11月」のところをご覧ください)

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【お知らせ】 コケ好きのためのコケカレンダー「苔暦」の2019年版も販売予定です!

このカレンダーを作り始めて今回で早6回目。
すでにリピーターの方から「来年のコケカレンダーは作られますか?」
というお問い合わせを複数いただいておりますが、はい、ただいま鋭意制作中です!

11/9(金)~の「苔・こけ・コケ展」の物販コーナーに並べさせていただくほか、
11月初旬(11/4以降くらいからになると思います)からこのブログでも告知させていただく予定です。

「自分が欲しいから」という理由だけで作り始めたこのカレンダー、いまでは自分以外にも
楽しみにしてくださっている方が全国にいらっしゃるんだと思うと、嬉しくも身が引き締まる思いです。
ちなみに2019年版のテーマは「Sanctuary of Moss(コケの聖地へ)」です。こうご期待!



▲校正段階の苔暦。校了を経て、ただいま印刷中です


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●おまけ

近年、専門書というよりは初心者向けに書かれたライトな書籍が増えている「粘菌」の世界。
コケを探して地面や倒木を這いつくばっていると粘菌ともしばしば出会うため、
こちらの世界にも少しずつじわじわと興味が湧いてきています。

そんな時に、ちょうどNHK文化センター神戸教室でこんな講座があるとの情報が!

「いますぐ始める粘菌生活」(←クリックするとNHK文化センター神戸教室のHPへ飛びます)

開催日:11/18(日)13:00~15:00
講師:きのこ写真家 新井 文彦氏

森で生きている、きのこや粘菌の、美しくかわいい姿を写真で紹介しつつ、生態などについても、簡単に説明します。
また、きのこや粘菌を観察するコツ、ひと味違った写真の撮影方法についてもレクチャーします。
生物が好きな方はもちろん、写真に興味を持っている方にもお楽しみいただけます。(以上、NHK文化センター神戸教室HPより抜粋)


新井文彦さんといえば、ほぼ日の「きのこの話。」でご存じの方も多いはず。
最近はキノコのみならず、粘菌の撮影やご本の執筆にも精力的でいらっしゃいます。

久々に新井さんに会いたくて、早速申し込んでしまいました。

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【お知らせ】9月9日(日)14時~「五感で楽しむコケの魅力」トークイベント&サイン会 @あべのハルカス

2018-08-29 09:50:08 | コケ情報

7月、8月の猛暑がそのままに9月に入ろうとしています。

この暑さが身に堪えているのは人間ばかりではないようで、
わが家のベランダにこの春に仲間入りしたばかりの春・秋型の多肉たちは
この夏の1か月の間に見事全滅・・・(あれよあれよという間に葉が溶けてしまった)。

この状況に焦った私によって夏型多肉のサボテン類は、直射日光の当たらない棚に移されてなんとか秋を迎えられそうだけど、
今年のわが家のベランダ園芸のテーマだった〝彩り豊かな多肉植物を愛でるおしゃれベランダ〟はすでに夢破れた感あり。
私にとってコケ園芸の道のりは険しく、そして多肉園芸の道もまた険しいと思い知らされた夏なのでありました。


さてさて、開催まで2週間をきってしまいましたが、9/9(日)に大阪でこのようなイベントに参加させていただきます!


 ●「五感で楽しむコケの魅力」トークイベント&サイン会 @あべのハルカス





主役は前回のブログでご紹介した〝苔クリエイター〟の道草さん。
「部屋で楽しむ小さな苔の森」の出版を記念したトークイベントで、私は横から合いの手を入れます(笑)。

イベント概要は下記の通りです(道草さんのHPより抜粋)。

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コケを見て、触って、嗅いで、聴いて、味わう・・・・。五感をフルに活用する体験型トークイベントです。
著書制作にまつわるお話や、6月に出演した「NHK趣味の園芸」の撮影秘話、また苔テラリウムの魅力やこだわり、
今後の展開などを「特徴がよくわかる コケ図鑑」の著者・藤井 久子さんと生コケトーク!

【日時】2018年9月9日14:00~
【場所】あべのハルカス近鉄本店7階 街ステーション
【参加費】無料
【特典】ジュンク堂近鉄あべのハルカス店で著書購入の方に「サイン会参加券」「道草オリジナル苔缶バッチ」プレゼント!
◆当日は会場でも販売いたします。

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このとおり園芸不得手ではありますが、ド素人だからこそ切り込める質問もあると思うので、いまからどんなことをお話しできるか楽しみです。
道草さんならではの〝体験型〟な企画なので面白いこと間違いなしです。ご興味ありましたら、ぜひ遊びに来てください。お待ちしています!

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暑中お見舞い申し上げます。

2018-07-26 11:34:06 | バードの本棚


▲コケカレンダー「苔暦2018」の中から。7月、オオホウキゴケ



またまたご無沙汰しております。
毎日、毎日、本当に暑い日の連続ですが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

今年のこの暑さ、たぶん私が生まれてきてから体感した中でいちばん暑いのではないかと思うほど。
「暑い」というよりも、「あづいーー」や「熱っつ」とつい書きたくなってしまう、この耐え難い暑さよ…。
とにかく今は、不要不急の外出は控え、昼間は外に出ないのがこの夏を乗りきる最善策と考えて、
コケ観察よりも読書や室内園芸、コケグッズの整理などに勤しんでいる毎日なのであります(本当はコケを見に行きたいけど…)。


さて、今日はすでにご存じの方も多いと思いますが、コケ関係の新刊のご紹介です。



▲「部屋で楽しむ 小さな苔の森」(著者:石河英作、発行元:家の光協会、2018年7月17日発行)


コケテラリウム作家で「道草」ブランドを立ち上げてらっしゃる石河英作さんの初著書です。
テラリウムに向くコケ・向かないコケの紹介、コケ別の作り方・育て方、生長スピードなども押さえた親切な内容に加え、
コケの楽しみ方として「五感」を取り上げ、味覚・聴覚についても書かれているのがじつに石河さんらしい。
誌面には、石河さんのライフワークである〝ジャゴケ食研究〟の成果としてジャゴケを使った「モス(moss)バーガー」が紹介されていたり、
さらには、コケの遺伝子配列を利用して制作された〝コケ音楽〟が聴けるバーコードも付いていて、書籍として斬新すぎる!





また、テラリウムの本としては珍しく、ゼニゴケ、ジャゴケ、ムチゴケなどの苔類もテラリウム素材として扱っているというのも特徴的。
これも日本でも指折りの「ゼニゴケ馬鹿・ジャゴケ馬鹿」であるじつに石河さんらしい、ブレてない内容だなぁと。
              ※↑注)れっきとした誉め言葉です(笑)







じつは拙著『コケはともだち』を読んで、ぐぐっとコケの世界に入り込むようになったという石河さん。
私が講師を務めさせてもらった観察会に参加してくださったのをきっかけにコケ友になって早6、7年が経つ。

まさか同じ出版社からお互いにコケの本を出すことになるなんて、出会った頃は想像もしなかったこと。
初著書の完成を心からお祝いするとともに、コケで繋がるご縁って本当に不思議だなぁとしみじみしてしまう。




▲カバーの袖の部分には「コケの本」シリーズとして拙著も。おかげさまで今年7月1日に6刷目となりました


ちなみに家の光協会では、古くは「原色コケ・シダ」(著:井上浩/1980年)という専門書も出されていて、なにげにコケ本充実の出版社さんなのです。




●おまけ

コケとはまったく関係ないけれど「この本を手に取れてとてもよかった」と久々に思えた本。



▲「知らなかった、ぼくらの戦争」(著者:アーサー・ビナード、発行元:小学館、2017年4月2日発行)


読書が趣味の叔母からのお勧めでなにげなく読み始めたのだが、とても有意義な読書時間を過ごさせてもらった。
第二次世界大戦という重いテーマながら23人の戦争体験者の話はコンパクトな1話完結型で読みやすく、
個人個人が経験してきた事実とその時の気持ち(辛い・悲しいだけでなく、驚き・疑い・ピンとこないなども)には親近感すら湧いてきて、
「戦争を知らない自分が、ここまで戦争を身近に感じることができるとは!」という驚きと共に、
悲惨な時代を生き抜いた体験者の知恵やたくましさに、むしろ勇気をもらえたような内容だった。

また、池袋の高層ビル「サンシャインシティ」がどうして〝サンシャイン〟と命名されたのか、「ピカ」と「ピカドン」はなにがちがうのか?
日本とアメリカの「戦後」の捉え方のちがい、日本語を巧みに利用した政府の国民に対する意識操作(という言葉が正しいのかな…)などにも触れられていて、
インタビュアーとしてのアーサー・ビナードさんの手腕と推考の深さにも唸らされるばかりだ。

なお、各話の冒頭には必ず、インタビューを受けた戦争体験者ご本人とアーサーさんの2ショット写真が載っているのだが、
この本が執筆・編集されている間に亡くなってしまった方が何人もいらっしゃる(写真のキャプションに「2015年(ないし2016年)○月○日永眠」と書かれている)。
アーサーさんは本当にギリギリのタイミングで日本各地やアメリカを駆け巡り、彼らの声を記録したのだと想像するとさらに感慨深いものがある。
23人の中には、今年4月に亡くなられたアニメーション監督の高畑勲さんも含まれている。

アマゾンでも高い評価を受けている本なので、こちらもご興味がある方はぜひ。

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【コケ情報】6月は各地でコケにまつわるイベントが満載!

2018-05-15 11:08:38 | コケ情報

すっかりご無沙汰しております。久々のブログ更新です。 

ゴールデンウィークも終わり、不安定なお天気の日がありつつも、晴れた日の陽射しの強さや、
道端を日ごとに緑色で埋めていくコケや草木のあふれるような生命力を目の当たりにして初夏を感じつつある今日この頃。
このブログをのぞいてくださっている皆さま、お元気でしたでしょうか。

じつは3月はじめから体調を著しく崩してしまい、
一時は入院するなど病院にかなりお世話になったりもしていたもので、
このブログの更新もなかなかできずにいました。

当時は先がなかなか見えなかったので、いくつか約束していたことや依頼を受けていたことも
やむなくお断りせねばならなくて、ご迷惑をおかけした皆さま、その節は大変申し訳ありませんでした。

今後も、あいもかわらず気まぐれ更新ですが、
ぼちぼちマイペースに続けていこうと思います。


さて、私はコケの愛好会「岡山コケの会」とコケの学会「日本蘚苔類学会」に所属しているのですが、
季節もよくなって、これからコケにまつわるイベントが全国各地で予定されているとの情報が最近両会のMLによく流れてきます。

一般の初心者の方が参加できるものがほとんどですので、今日はそのご紹介をば。
ご興味がありましたら、各団体・施設に問い合わせてみてくださいませ。


<5/27、6/9&10~@長野県>
北八ヶ岳コケの会による「苔の森開き」・「苔の観察会」

今年も北八ヶ岳の苔の森で、5月に「苔の森開き」のイベントが、6月からは毎月1泊2日のコケ観察ツアーが開催されます。
観察会は樋口正信さんと上野健さんが交互に講師を務め、フィールドワークはもちろん、顕微鏡による観察、夜には講義や参加者によるコケ談義、
日本蘚苔類学会員である山小屋の店主の皆さんが見つけた珍しいコケの話など、楽しい集いも用意されているとのこと。
お子様のご参加も大歓迎で、夏休みの自由研究に参加されるお子様連れの方々も増えているそうです。

・日時
5月27日(日)「苔の森開き」(各小屋での前夜祭は26日)
6月9日(土)&10日(日)苔の観察会(青苔荘)
※10月まで毎月観察会を開催。受付は先着順。
・詳細・申込み きたやつネットHPにて


<6/2&3@青森県> 
「モス・ツーリズムシンポジウム2018」

奥入瀬自然観光資源研究会(通称:おいけん)が主催で今年初めて行われるイベントです。
コケ好きの間では「コケの三大聖地」としてもはや有名すぎる奥入瀬・北八ヶ岳・屋久島の各地から、
現地で第一線で活躍されている丹羽裕之さん(奥入瀬)、遠藤隆也さん(北八ヶ岳)、小原比呂志さん(屋久島)らの3人が登壇し、
モスーツーリズムの可能性を探ります。シンポジウム翌日にはコケ観察会もあり。

・日時
 6月2日(土)モス・ツーリズムシンポジウム2018 ~日本のコケ三大聖地を中心として~ :参加費無料、要申込
 6月3日(日)エクスカーション(コケ観察会):参加費1,500円、要申込
 ※5/15現在:6/3のエクスカーションは応募者多数のためいったん締め切られたとのこと。6/2のシンポジウムは受付中。
・申込み 奥入瀬自然観光資源研究会のHPにある専用申込フォームにて
・お問合せ 同じくHPに記載のメールアドレスまで



<6/3@三重県>
コケ観察会

三重県三重郡菰野町にある「三重県民の森」でコケ観察会が開かれます。
講師は三重県総合博物館の学芸員であり、コケ研究者であられる森田奈菜さん。
「三重県民の森」は自家用車でないと行きづらい場所らしいのですが、
広い敷地内には森や芝生の広場、小川など様々な環境があり、遊歩道が整備され、
テクテクお散歩しながら低地のコケを観察できるようです。

・日時 6月3日(日)10時~12時
・場所 三重県民の森(三重県三重郡菰野町千草7181-3)
・定員 20名(要事前申込・先着順)
・講師 森田奈菜氏(三重県総合博物館)
・詳細・申込み 三重県民の森HPにて



<6/16&17@長野県>
しらびそ高原のコケと地衣類を見る知る楽しむ

国立科学博物館主催、飯田市美術博物館協力による泊りがけの〝こけ合宿〟。
講師は科博の樋口正信さん(コケ類専門)、大村嘉人さん(地衣類専門)のお二人が務め、しらびそ高原のコケと地衣類を楽しみます。
毎年場所を変えて開催されているこの講座。私も以前参加しましたが、
観察地が普段はなかなかお目にかかれないようなコケや地衣類が豊富、動植物も豊富な場所ばかりなので、
勉強になることはもちろんながら、心の洗濯になるようなすばらしいコケトリップができます。
さらに魅力的な講師のお二人にも心わしづかみにされること間違いなしです!

・日時
 6月16日(土)13:00 ハイランドしらびそ集合
 6月17日(日)13:00  ハイランドしらびそ解散
・会場 しらびそ高原(長野県飯田市)
・定員 20名
・講師 樋口 正信氏、大村 嘉人氏
・詳細・問合せ 国立科学博物館のHPにて
・申込み 往復はがきかHPから。5月26日締切(申込み多数の場合は抽選)


<6/24@東京都>
コケ類入門講座:コケ類観察の基本テクニック

日本蘚苔類学会と国立科学博物館の共催。
蘚類専門の樋口正信さんと苔類専門の古木達郎さんのレクチャーを一日で受けられることから毎年人気のこのイベント。
初心者を対象に、コケ類の観察方法とそのポイントをわかりやすく解説してくださいます。
「コケに興味があるけれど、どうやって観察するのかわからない」という方、ぜひ!。

・日時 6月24日(日)10時00分~15時00分
・会場 国立科学博物館上野本館 地球館3階実験実習室
・講師 樋口正信氏(国立科学博物館)、古木達郎氏(千葉県立中央博物館)
・定員 20名(中学生以上対象)
・費用 保険料50円
・持参品 筆記用具(昼食は各自)
・詳細・問合せ 国立科学博物館のHPにて
・申込み 往復はがきかHPから。6月3日締切(申込み多数の場合は抽選)



●おまけ1:「苔むすび」さんのこと
先の土日に神奈川県鎌倉市の苔むすびさんで「鎌倉苔展」というコケ好きにはたまらないイベントが開催されました。





観察会あり、ワークショップあり、もちろん展示も充実、コケ観察が好きな人も園芸に興味がある人にも大満足のイベントのようでした。
本当はこのブログでも事前告知したかったのですが、私がモタモタしていたもので終わってからの案内で申し訳ないです。
ただ、苔むすびさんはこれからも鎌倉に常にあり続けるお店ですので、興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。

ちなみに、苔むすびさんの取材記事が神奈川の情報紙「タウンニュース」に掲載されています。
店主・園田さんがお店のオープンに至られた思いにとてもシンパシーを感じます。



●おまけ2:春の定点観察


▲わが家から徒歩1分の所にある花壇


今年は遠出のコケトリップができなかったぶん、初心に立ち返って身の回りのコケ(ご近所のコケ)に注目した春だった。
2月下旬から4月中旬まで近所の花壇に生えていたとあるコケ群落の成長を追い続けてみた。



▲2月24日。まだまだ寒さ厳しいなか、胞子体の柄がツンツンと長く伸びているのに気づく



▲3月1日。柄は紅色、膨らみつつある蒴は黄緑色、それぞれの色がはっきりしてきた



▲3月17日。蒴の膨らみがじょじょに目立ってくる。最初はバラバラだった蒴の大きさがいつの間にか揃うのが不思議



▲3月26日。蒴の黄緑色が不透明になり、はち切れんばかりに膨らんでいる。つい胞子体に目がいきがちだが葉の新緑も美しい



▲4月13日。サクラにちょっとうつつを抜かしている間に、気付けばこちらはベージュ系~オレンジ系の色味に変身。
 指先で蒴をちょっと動かしただけで、無数の胞子が一帯に舞い上がる。蒴がちょっと枯れて見えるこの状態こそまさに胞子成熟の時なのだろう


ちなみにコケ研究者Kさんのお見立てでは、種類はヘチマゴケの仲間だろうとのこと。
ヘチマゴケの仲間は分類がとても難しいことで有名な属の一つなのだけど、
時間がある時に顕微鏡で同定にチャレンジしてみたい。

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テラリウムの進化系!?「KOBE キノコ・コケ・テラリウム展」を見学(その2)

2018-02-05 17:53:01 | 関西コケスポット

まずはお知らせです。

今週2月7日(水)21時30分~から放送の
稲垣吾郎さんがパーソナリティを務める
ラジオ番組『編集長 稲垣吾郎』(文化放送)に出演させていただきます。

そう、あの稲垣吾郎さんです。

たびたびこのブログでも言っていますが、幼少の頃からテレビっ子でドラマやバラエティが大好きなワタクシ、
まさか自分の人生で稲垣吾郎さんとおしゃべりできる機会が巡ってくるなんて思いもかけないことで、依頼をいただいた時はたまげました。

コケの魅力や、おすすめコケスポットのほか、稲垣さんのコケにまつわる思い出話なども出てきますので、ぜひお聴き逃しなく!

 ※地域によって放送日時が違うようです。また都道府県によって放送されていないエリアもありますので、
  詳しくは同番組のHPをご確認くださいませ。radikoでも聴けます。



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では、前回の記事の続き、「KOBE キノコ・コケ・テラリウム展」のもう一つの主役「きのこリウム」のレポートをば。


今回のテラリウム展が展示会デビューだったという「きのこリウム」作家の樋口和智さんは、
もともとはアクアリウムが趣味で、キノコが主役の「きのこリウム」は3年ほど前から始められたのだという。











これらのテラリウム、もちろん野外に生えているキノコを植え込んでいるわけではない。
巷で販売されている食用キノコ栽培キットの菌床や、菌を植え付けた原木をガラス容器の中に植え込み、
温度・湿度を徹底管理し、最終的にキノコを生やして完成させている。

樋口さんがキノコをテラリウムで育てて鑑賞しようと思いついた当時、
同じようなことをしている人が他におらず、ここまでの道のりはほとんど独学。
失敗と挑戦を繰り返しながら、現在のようなスタイルに行きついた。






▲樋口さんが育てられたエノキ。コケはシッポゴケの仲間かな?!


「きのこリウム」の面白さは難しさと紙一重だ。

野外でキノコを観察したことがある人はご存じかと思うが、キノコというのは往々にして神出鬼没。
発生時期がわかりにくく、しかも寿命も短くて、数日ほどで枯れてしまうものも多い(キノコの種類にもよりますが)。

今回、会期の2日間に合わせて、キノコがちょうど傘が開いた状態のものを展示できるよう樋口さんは1年近く前から準備を始めたそうで、
ご自宅には選抜メンバーに選ばれなかった補欠組のテラリウムが展示数と同じくらいあり、
さらにキノコが1つも出てこないような万が一の事態に備えて、4Kモニターで映像を流す準備もされたのだそうだ。



▲万一のために備えて作ったという、これまでの作品をまとめたスライドショー



▲一つの水槽にキノコ、コケ、シダが競演。小さな隠花帝国がここに! 


キノコを上手に生やすための設備、それにかけてきた膨大な時間、聞けば聞くほど
樋口さん、かなりのご苦労をされてきたご様子。思わず、それは大変でしたねぇと労ったが

「キノコはなかなか思うようにいかないです。でも、だからこそ育て甲斐があるし、
 小さなキノコが出てきて大きくなっていく姿を見る時はものすごく嬉しいし、興奮します。
 きっと鑑賞している人よりも、僕の方が楽しんでいますよ」

と笑顔で返してくださったのが印象的だった。






▲ナメコ。スーパーのナメコに慣れ親しんでいる者としては驚きのビッグサイズ






▲こちらはヌメリスギタケ。個人的にはこれまで売られている所を見たことがないが、食用として栽培・市販されているキノコの一種だそうだ


見ているだけで、なんだろうこの心にじわじわとくる感じ。
よくもまぁこれだけ見事なキノコを育てられたものだという感心もあるのだが、それだけではない。

常緑のコケと違い、キノコというのは姿を現したと思ったらぐんぐん成長し、
柄が伸び、傘が開いて、胞子を撒ききったら、今度は途端に朽ちてしまう。
そういうはかない代物であるということを、私たちはなんとなくだが知っている。

現に同展示を主催された花と緑のまち推進センター・センター長のHさんによると、
会期1日目にはまだ傘をすぼめていたキノコが、2日目に見てみるとぐっと大きく傘が開いており、
作品そのものの雰囲気が全然違って驚いたとのこと。

万物は常に流動的で、生じたら滅する。

短いサイクルでキノコの発生から消滅までを作品として見せてくれる「きのこリウム」は私たちが普段は意識していない、
でもすべての生きものが共通して抱えているこの〝宿命〟をふと思い出させてくれるから、心にグッとくるのかもしれない。

見ているだけでそう感じるのだから、きっとゼロから育てている樋口さんの感動はひとしおだろう。






さて、最後にもう一つ。

今回、会期中に午前・午後2回にわたって特別企画としてコケテラリウムの講習会が行われた。
両日ともに事前予約でいっぱい、キャンセル待ちが出るほどの人気ぶりだったそうだ。

2日目に私が展示室を訪れた時に講師を担当されていたのは大阪にある「コケリウム」の岡村さんだった。



▲写真右上、センター長Hさんに紹介されているのが岡村さん


岡村さんはオカモス関西支部のメンバーでもあり、毎月開催されるコケサロンでもよく顔を合わせるメンバーのお一人だ。

  ※コケサロン:大阪にて月1で平日夜にコケに取りつかれたマジメな関西人が情報交換や同定のために集まる会のこと


私の知り合いのコケテラリウム作家さんは研究熱心な人が多いが岡村さんも同じくで、
先月のコケサロンでは、テラリウム作りでよく廃棄しがちな「仮根」を捨てずにきちんと育てれば、
またテラリウムに使えるレベルの植物体に再生するという実験結果をタマゴケを例にお話しくださった。
「だから仮根は捨てちゃダメです!」とのこと。
 
   ※仮根:コケが生育基物にしがみつくための根のようなもの。
       他の植物のように栄養を吸い上げる機能はほとんどないといわれている。

コケのテラリウムは、年々人気が高まっているのを園芸派じゃない私でさえもこういったイベントを訪れるたびに感じているが、
じつは原材料を調達する目的で一部の心無い業者らによる「乱獲」が横行していることもたびたび見聞きする。
そのたびにこれまで胸がきゅっと締め付けられるような思いをしてきたが、岡村さんのような販売者の存在には本当に心が救われる。

すべての自然が無限にあるわけではなく有限であり、もちろんコケもしかり。

そんなことをいまさら私が言わなくとも園芸でコケを扱っているプロの方はとうに感じておられるだろうが、
「コケは道端や庭のどこにでも生えている」というイメージもあるからか、意外と購買者側はそこまで想像していなかったりする。

有限だからこそ、一つ一つのテラリウムと長く付き合えるように、
生命のはかなさや尊さをより深く感じられるように、
ロスを減らし循環させて増やしていくことにも注力して・・・
最後にちょっとまじめな話になってしまったが、
今回のテラリウム展ではそのような新たな光が見えたような気がしたのだった。

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テラリウムの進化系!?「KOBE キノコ・コケ・テラリウム展」を見学(その1)

2018-02-03 16:55:15 | 関西コケスポット

2018年が明けて、早いものでもう明日から立春。
今年はすっかり〝ブログ始め〟が遅れてしまった。

約10日間のドイツ旅行を終え、久々の長旅に疲れたのか年末年始はウイルス性胃腸炎で悶絶。
お節料理もあまり味わえず、なんだかなぁと思っていたところに、NHK大河ドラマ『西郷どん』がスタートしたのでとりあえず見る。

このドラマ、近年の大河ドラマには珍しく方言が多用され、台詞の中にやたらと「~もす」(~ます・~です)という薩摩弁が出てくる。
そのたびに脳内で「モス(moss)」と自動変換している自分がおり、ウイルス性胃腸炎は治っても
悲しいかな、こちらの病気はますます悪化しているなぁと自分に苦笑いの年初めなのであった。

でも前評判はいろいろ言われていたこのドラマ、いざ蓋を開けてみると
脚本も役者たちの演技も面白くて見応えがある。おすすめです。


さて、今年のコケ始めは撮影のため主に街中のコケを見て回ったりしたのだが(またおいおい告知します)、
屋内活動としては、先週の日曜日にちょっと変わったテラリウム展を見学しに行ってきた。



▲「KOBE キノコ・コケ・テラリウム展」1月27・28日開催@花と緑のまち推進センター(神戸市)


会場は神戸市・元町駅から徒歩15~20分ほど北上した所にある「花と緑のまち推進センター」(三宮駅近くからバスも出ている)。
日曜日のお昼過ぎに行ったのだが、こじんまりとした展示室に入った途端、目に飛び込んできたのはこの人の数!

今回、約50個のテラリウムが展示されていたそうだが、所狭しと並ぶテラリウム以上に、
見に来ている人の方が多いのではないかというくらいにぎわっていた。



▲展示室の壁に面してテラリウムが展示され、センターのテーブルには、両日にわたって行われたテラリウム作り講習会の道具一式の準備が。
 このあと午後の部の講座を受けにきた受講者たちでさらに展示室はぎゅうぎゅうになっていた


今回のテラリウム展は、「きのこリウム」(樋口和智さん)と「Mosslight-LED」(内野敦明さん)による、キノコとコケが主役のテラリウムの展示であった。

コケを使ったテラリウムはここ数年でどんどん人気が増しているのは、大方のコケ好きがご存じと思うが、
その中でも内野さんの「Mosslight-LED」のテラリウムは、ガラスポットの上にLED照明が装着されているのが大きな特徴である。

照明関係のお仕事を長く続けてこられ、オカモス関西のコケ観察会では常に照度計を持ち歩かれてコケ周りの光を計測している内野さん。
「実際に計測してみると、コケは人間がイメージしている以上に、生育には強い光を必要としているんですよ」という。
それで、コケに望ましい光をあてて生育できるLED照明付き容器にいきついたのだそうだ。



▲たしかに、実際に下から容器をのぞいてみると、長くは見つめていられないほどまぶしい


しかもLED照明は前面に熱が出ないので、ガラス瓶の中でコケが蒸れたり、焼けたりという心配もほとんどないという。

普段は〝コケは育てるよりフィールド観察派〟の私も、じつは自宅にコケのテラリウムが何体かある。
育て始めて数年経つが、「家の中のどこに置けばコケの生育ために正しいのか」が正直なところいまだわからない。
おそらくこれは徒長しているんだろうなぁ・・・と思いつつ、コケがなんとか緑色を保っているのをよいことに、
積極的な改革は行わず、一日を通して陽射しの変化が少ない北側の部屋で経過観察し、今日に至っているというありさまだ。

一方、それに引きかえ内野さんのテラリウムのコケはなんとイキイキしていること!
色も大きさも野外で見る同種のコケと遜色ないくらい、どの子もとても健康的。
眺めていると、思わずため息がもれる美しさだ。











元気にコケが長生きするため、容器内に一緒に入れた岩や古木も数年でコケが覆い尽くし、
気付けばがらっと景観が変わっていたりするのもまた楽しいのだそう。

他の陸上植物と違って根を持たず、土がなくても光と水があれば育つことができるというコケ。

現行のテラリウムの多くは、容器で水(湿度)の部分はカバーできているが、
光については、ただ光を透過するガラス製容器であるということだけでは、
コケはまだ心からは満たされていないのかもしれない。

 注)いや、じつは私のようなズボラな性格の人がマイナーで、ほとんどのテラリウム愛好家の皆さんは、
  もっとコケのために光の調節に日々心を配られているのかもしれませんが…。


いつも自分の身近で緑を見ていたい、暮らしに緑をとり込みたいと考えるのは、世の常。

そういった点では、LED照明付きのテラリウムは、住環境を選ばす、さらには持ち主の性格も選ばず(?)、
持続的に健康なコケと暮らせる新しい方法の一つなのかもしれない。





ちなみに唯一気になる電気代だが、LED照明の場合、1日8時間(コケの生育に必要な目安時間)の点灯で1年で540円ほどだそうだ。


長文になってしまったので続きは次回に。
次は、もう一つのメイン展示だった「キノコリウム」についてです。


 

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<私信> 昨年12/19にブログへメッセージをくださった、とき様へ
メッセージをくださり、ありがとうございます。嬉しかったです。
コケがお好きとのこと、お若いうちからコケと出会えることができたなんて、とても羨ましいです。
拙著も読んでくださりありがとうございます。またどちらかでお会いできる日を楽しみにしていますね。

※とき様のメールアドレスが見当たらなかったので、こちらに返信させていただきました。ご容赦を!m(__)m

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いまさらながら地元で新たな出会い「コモチネジレゴケ」

2017-12-10 10:20:55 | 近所のコケ
最近、とある仕事で私が住んでいるところから、
電車で10分ほどの市街地のコケを見て回る機会があったのだが、
うれしかったのが、これ。



▲神社の境内にあるクスノキの幹のすきまにて


これは、センボンゴケ科ネジレゴケ属の「コモチネジレゴケ」。

葉から中肋が長く突出して透明尖となり、
茎頂部にたくさんの無性芽をつけるのが特徴で、
ひと目見たら、それとわかる蘚類の一種だ。



▲葉から長く飛び出た透明尖




▲ルーペで見なくとも葉の形と透明尖を見ればじゅうぶんそれとわかる



▲さらに肉眼同定のとどめはこれ。開いた葉の中心部には無性芽がいっぱい。この写真ではわかりづらいが、形は葉状だという



▲こちらの2株(写真右)は無性芽がとくに大盛り!


平凡社のコケ図鑑『日本の野生植物コケ』によると、
「市街地の街路樹の樹幹上に生育」とあるので、まさにどんぴしゃの環境だ。



▲見慣れると、他のコケとどことなく雰囲気が違うのがわかる
 

したたかな都会の猛者(モサ)ならぬ苔(モス)たちがひしめく
この〝クスノキタワーマンション〟の樹幹なかで、
生育場所は地上から高さ120~140㎝くらいの
ちょっと湿気のこもりそうな樹皮の隙間に集中していた。

これまでこの木にはヒナノハイゴケやサヤゴケなど、
アーバンモスとしておなじみのコケばかりだと思っていたけれど、
きみたちは、いったいいつからここに? 

いままで全然気がつかなかった。

さらにインターネットでこのコケについての論文やレポートを読むと、
じつはこのコケ、ミカヅキゼニゴケと同じく外来種のコケで、
1970年代以降から日本で見られるようになったとのこと。
無性芽のみで繁殖し、胞子体をつけたところはまだ日本では確認されていないという。

生育分布は大阪や兵庫、岡山、広島などの瀬戸内海沿岸域、京都、
さらに山梨や大分などにも点在しているのだとか(あくまで過去の論文・レポートによるもので現在は不明)。

外来種と聞くと反射的に在来種への影響が気になってしまうが、
いまのところ在来のコケに大きな脅威になるほどの影響力はないらしい。

たしかにこのクスノキを見ても、樹幹の表皮にはおなじみのアーバンモスたちが圧倒的な生育面積を占めており、
コモチネジレゴケが生えているのは先にも書いた通り、幹の隙間の狭い空間のみ。
どちらかというと、ここしか空いていなかったから生えているというような印象だった。



▲気を付けていないとここもヒナノハイゴケ(写真左)に侵略されそう・・・



「コケ」と「旅行」が趣味の私にとって、北へ南へと各地を旅してそのエリアならではのコケと出会うことはいまや人生の大きな楽しみの一つだけど、
普段からよく通りがかっている身近な場所にも、時にこのように新たなコケとの出会いがあるというのもまた別格の嬉しさがある。

身の回りには、まだまだ自分が気づいていないコケとの出会いが待っている。
やはり身近な場所だからといって知った気になっていてはいけないなと
このコモチネジレゴケたちに教えてもらったような気がした。



▲神戸市内にて。生えていたのは都市部の神社の中のこんな場所でした(男性二人が観察中のクスノキです)。



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●追伸  ←※2017.12.11追記:おかげさまでカレンダーは完売となりました。ありがとうございました。

このブログのトップにも書きましたが、このたびもおかげさまで、
コケカレンダー「苔暦2018」を多くの方にお求めいただきました。

「カレンダー、到着しました!」のメールを嬉しく拝読しつつ、
先月末からバタバタ続きで、お一人おひとりにお返事が書けず申し訳ありません。
あらためてこの場にてお礼申し上げます。


そして、そのようなわけでカレンダーは本当に残りあとわずかです。
気になっていらっしゃる方はどうか早めのお申し込みを!

加えて、12/14から従姉が住んでいるドイツへ行く予定がありまして、
12月下旬まで発送作業がいったんストップします。
お振込みが12/12以降の方は帰国後に発送させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

ちなみに、ドイツでは従姉がコケ好きのドイツ人を紹介してくれるとのこと(!!)。
どのような時間が過ごせるか、いまから楽しみで仕方ありません。
またこのブログでもレポートできたらと思います。

いよいよ今年も余白が少なくなり、寒さも本格的になってきました。
皆さまそれぞれにお忙しいと思いますが、どうか身体にお気をつけて、良いお年をお迎えください。
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