クリスマスが終わるとあっという間に師走ムード。
ここ数日は年賀状書きと大掃除に押されて、
なかなかブログが更新できず・・・。
ようやく一段落が付いた。
このブログを読まれるみなさんも、
新年の準備もすんで落ち着かれたところだろうか。
今回はこれが今年ラストの更新ということで、
年明けには足を運ぶ人も多いであろう
社寺仏閣のコケに注目したい。
「寺にコケ」といえば京都の苔寺(西芳寺)を
思い浮かべる方は多いと思うが、
近所のお寺や神社でも魅力的なコケはたくさんある。
例えばどこの社寺仏閣にもある、ご神木、石垣や石段、石灯篭、
そして参拝前に身を清める手水舎(ちょうずしゃ)の水溜めなどを
よく見てみてみると・・・
ほら、こんなところやあんなところに
コケを見つけることができるはず。
社寺仏閣に生えているコケは、
道端に生えているコケとは何かちがう、
風格のようなものを感じる。
堂々としておごそかなたたずまいで、
それこそ“苔のむすまで”社寺仏閣と
長い時間をともにしてきた
「悠久のエネルギー」とでもいおうか。
今年の夏に「関西コケ巡り」と称した一人旅で訪れた
和歌山県新宮市にある神倉神社で見たコケたちは、
とくにそういったパワーに満ちあふれていた。
そんなコケたちをぜひここで紹介したい。
でもその前にまず、
神倉神社についてちょっとだけ説明を。
神倉神社一帯はいわゆる「熊野地方」と呼ばれ、
この神社から徒歩で行ける熊野速玉大社は世界遺産にも登録されている。
神倉神社はその熊野速玉大社と由縁が深く、
「ゴトビキ岩」と呼ばれる巨石が御神体である。
また毎年2月には「お燈祭り(おとうまつり)」という
1400年も続く男の火祭りが行なわれることでも有名な神社だ。
▲社殿とゴトビキ岩。
山の斜面に位置していることもあり、
境内はたっぷりの緑に囲まれ、
清水も湧き出ていている。
なので当然、コケも生気に満ちて元気いっぱいのご様子。
たとえば境内の水路に生えていたコケはこんなかんじ。
▲どうですか、この緑のコントラストの美しさ!!
▲寄って見るとこんなかんじ。
まるでコケ界のエメラルドと翡翠が一堂に現れたようだ!!(←おおげさ。笑)
さらに一つひとつをよく見てみよう。
(一昨日から実家に戻っていて、うっかりコケ図鑑を持ち合わせていないので、
たしかな同定はできないが・・・)
▲たぶんシノブゴケ。
▲たぶんジャゴケ(蛇苔)。
じめじめした所にべっとりと張りついているイメージが強いコケだけど、
この神社では清水をいっぱいその体に受けて、今にも立ち上がりそうな勢い。
▲アップにすると蛇のようなウロコ模様がわかる。
▲石碑の足もとに群生していたコツボゴケのアップ。
▲石段の側面に群生していたコケ。いつからここを住処にしているのだろう。
もしかしたら、昔の人もこのコケの先祖を愛でたかもしれない。
この神社のコケのあまりの多彩さと美しさに
すっかり魅了された私は、参拝もそこそこに、
結局、ルーペ片手に2時間ほど地面にへばりついていたのだった。
あなたの近所のお寺や神社はどうだろうか?
もし初詣に行かれたら“苔のむすまで”を
地で行くコケたちをぜひ見つけてあげてほしい。
-----------------------------------------------------------
<追伸>
今年もお世話になりました。
このブログを読んでいただき、
ありがとうございました。
来年もまたコケの魅力を自分なりの視点で追究しながら、
このブログでちょくちょく紹介できればと思っていますので、
またのぞいていただければ幸いです。
ではまた。良いお年を!
ここ数日は年賀状書きと大掃除に押されて、
なかなかブログが更新できず・・・。
ようやく一段落が付いた。
このブログを読まれるみなさんも、
新年の準備もすんで落ち着かれたところだろうか。
今回はこれが今年ラストの更新ということで、
年明けには足を運ぶ人も多いであろう
社寺仏閣のコケに注目したい。
「寺にコケ」といえば京都の苔寺(西芳寺)を
思い浮かべる方は多いと思うが、
近所のお寺や神社でも魅力的なコケはたくさんある。
例えばどこの社寺仏閣にもある、ご神木、石垣や石段、石灯篭、
そして参拝前に身を清める手水舎(ちょうずしゃ)の水溜めなどを
よく見てみてみると・・・
ほら、こんなところやあんなところに
コケを見つけることができるはず。
社寺仏閣に生えているコケは、
道端に生えているコケとは何かちがう、
風格のようなものを感じる。
堂々としておごそかなたたずまいで、
それこそ“苔のむすまで”社寺仏閣と
長い時間をともにしてきた
「悠久のエネルギー」とでもいおうか。
今年の夏に「関西コケ巡り」と称した一人旅で訪れた
和歌山県新宮市にある神倉神社で見たコケたちは、
とくにそういったパワーに満ちあふれていた。
そんなコケたちをぜひここで紹介したい。
でもその前にまず、
神倉神社についてちょっとだけ説明を。
神倉神社一帯はいわゆる「熊野地方」と呼ばれ、
この神社から徒歩で行ける熊野速玉大社は世界遺産にも登録されている。
神倉神社はその熊野速玉大社と由縁が深く、
「ゴトビキ岩」と呼ばれる巨石が御神体である。
また毎年2月には「お燈祭り(おとうまつり)」という
1400年も続く男の火祭りが行なわれることでも有名な神社だ。
▲社殿とゴトビキ岩。
山の斜面に位置していることもあり、
境内はたっぷりの緑に囲まれ、
清水も湧き出ていている。
なので当然、コケも生気に満ちて元気いっぱいのご様子。
たとえば境内の水路に生えていたコケはこんなかんじ。
▲どうですか、この緑のコントラストの美しさ!!
▲寄って見るとこんなかんじ。
まるでコケ界のエメラルドと翡翠が一堂に現れたようだ!!(←おおげさ。笑)
さらに一つひとつをよく見てみよう。
(一昨日から実家に戻っていて、うっかりコケ図鑑を持ち合わせていないので、
たしかな同定はできないが・・・)
▲たぶんシノブゴケ。
▲たぶんジャゴケ(蛇苔)。
じめじめした所にべっとりと張りついているイメージが強いコケだけど、
この神社では清水をいっぱいその体に受けて、今にも立ち上がりそうな勢い。
▲アップにすると蛇のようなウロコ模様がわかる。
▲石碑の足もとに群生していたコツボゴケのアップ。
▲石段の側面に群生していたコケ。いつからここを住処にしているのだろう。
もしかしたら、昔の人もこのコケの先祖を愛でたかもしれない。
この神社のコケのあまりの多彩さと美しさに
すっかり魅了された私は、参拝もそこそこに、
結局、ルーペ片手に2時間ほど地面にへばりついていたのだった。
あなたの近所のお寺や神社はどうだろうか?
もし初詣に行かれたら“苔のむすまで”を
地で行くコケたちをぜひ見つけてあげてほしい。
-----------------------------------------------------------
<追伸>
今年もお世話になりました。
このブログを読んでいただき、
ありがとうございました。
来年もまたコケの魅力を自分なりの視点で追究しながら、
このブログでちょくちょく紹介できればと思っていますので、
またのぞいていただければ幸いです。
ではまた。良いお年を!