かわいいコケ ブログ  I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、
ブログをはじめました。

苔好き、旅好き、山好き女子の
コケの記録帖です。

冬のAKM48 その1

2012-02-29 23:58:41 | コケをめぐる旅

▲雪をかぶったタマゴケ。



赤目四十八滝は三重県名張市に位置する渓谷で、
そのむかし伊賀忍者の修行地でもあったという隠れ里。
そのせいかいまでも交通がなかなか不便だ。

車で行くならまた違うのかもしれないが、
残念ながら当方免許ナシ。電車とバスだけが頼り。

今回は実家のある神戸に泊まってから向かったので、まずは大阪・JR鶴橋駅へ。
そこから近鉄線に乗り換える(関東からの場合は名古屋から行けます)。

「急行」に乗って約1時間、ただし急行は1時間に
1、2本しかないので、よく時間を見て行かねばならない。
ちなみに鈍行だと1時間半かかるのでできれば避けたい。

赤目口駅で下車し、ここからはバスに乗るのだが、
これまたバスの本数が少ない。
朝10時を始発に1時間に1本あったりなかったり(冬ダイヤと夏ダイヤあり)。

しかし、この交通の便の悪さをおしてでも、
現地に行けばそんなことを一気に忘れさせてくれるほど
表情豊かなコケたちがそこにはわんさかと生きづいている。

そのことを私はいままでの2度の訪問でじゅうぶんに知っている。


ところが、バスを降りて道なりにゆるやかな坂を登っていくと、
目に飛び込んできたのはなんと、一面の雪景色・・・(ガーン)。


あらかじめホームページで気温などをチェックしていたので
ある程度の防寒対策はしてきたが、こんなに雪深が積もっているとは予想外。

「アイゼンは履いてますか?」

と渓谷入口の受付で言われたので、いいえと答える。すると、

「今日は道が凍結しているので、そこに置いてある縄を靴に巻きつけてから歩いてくださいね」

とのこと。



▲受付のそばに置かれた縄。無料で借りられる。




▲イラストを見よう見まねで縄を靴に縛り付けてみる。


なるほど、少々歩きにくそうだけど
これですべるのが防げるというわけか。

いつもはテンションが上がるあまり
駆けるように渓谷に入っていくのだが、
今日は凍った地面ですべらないようにそぉっと、そぉっと。

抜き足差し足忍び足状態で、遊歩道を進んでいく。


するとそこには、過去2度の訪問で見た
緑あふれる夏の景色とはうってかわって
わずかな日光が差し込むだけの幻想的な渓谷の姿があった。



▲川が一部分凍っているため水量がいつもより少ない滝。



▲「四十八滝」という名のとおり、たくさんの滝が渓谷にはあるのだが、こちらの滝はすでに凍っている。



▲川のほとりが凍っている。



▲水の流れが氷を削る、自然の造形美。



▲この日は雪景色や氷瀑を撮りに来たカメラマン何人かと出会った。



▲ときおりザザッと音を立てて、高木の枝に積もった雪が重みで落ちてくる。


※ちなみに夏の赤目四十八滝はというと・・・去年6月に訪問した時の様子。
http://blog.goo.ne.jp/bird0707/e/24b3bdf212eb74063b8538479c23d34e



ほぅ。山の生命力を雪の中にすべて閉じ込めてしまったような
ひっそりとした雪景色もまたおつなもの。

寒さも忘れてしばらくぼーっと景色を眺める。


しかし、ふと気づいた。

「こんなに積もっていて肝心のコケは見れるのかい!?」

案の定、平地に生えるコケたちを見るとその多くは雪に埋もれ、
斜面に生えるコケたちは土からしみ出た水や滝の飛沫が
凍ってできたツララに閉じ込められてカチンコチン状態になっている・・・。








ごらんのとおりのありさまだ。

しかし、全長約4㎞の遊歩道を進んでいくと、
ところどころは陽の光がいい具合に当たってすでに雪が解け始め、
青々としたコケが雪から顔をのぞかせている。
なかには胞子体をつけた種類もちらほら。

おー、いたいた!

雪でおしりがぬれないよう気をつけながらしゃがみこみ、
それからはいつものとおり、しばしじっと動かずルーペとカメラでコケ観察。



▲一見、雪をかぶったコケシノブ(シダ類)の仲間ですが・・・



▲アップで見るとほらこのとおり、カビゴケが「今日も元気に生きてます」。






▲左上から時計回りに、ホウオウゴケの仲間、ムチゴケ、ハイゴケの仲間(かな?)、ヒノキゴケ、ネズミノオゴケ、ムクムクゴケ。


聞こえてくるのは遠くで流れる滝の水音と
自分の指がカメラのシャッターを切る音だけ。

コケとの静かな時間がゆっくりと過ぎていく。



●おまけ

▲上のムクムクゴケをアップで激写。寒さに負けずムクムクの毛(細かく裂けた葉)は健在。

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冬の赤目四十八滝へ(前置きみたいなもの)

2012-02-25 12:54:00 | コケをめぐる旅

▲雪から顔を出したオオカサゴケ(2012.2 赤目四十八滝)


少しばかり更新がとだえていた当ブログ。

実はここ何日か、私の中の〝コケ聖地〟のひとつである
赤目四十八滝(三重県)のコケたちに会いに、苔旅に出ていました。


帰ってきてとりあえずの感想、


「いやー、(寒かったけど)行ってよかった!」


現地は予想以上の積雪で、
滝も川も一部は凍って
そこここはつららだらけ。

しかしこの季節ならではの
コケたちの表情が拝めて、
かなり満足な苔旅となったのでした。


そのとき様子は次回から
ゆっくりレポートしたいと思いますので、
どうぞ楽しみにしていてくださいマセ。


▲氷の中に閉じ込められてしまったコケたち。しかし氷づけになってもコケは枯れない。
これぞ、力強い生命力で極寒をのりきるコケのたくましい姿。



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海外のコケトピック

2012-02-07 17:20:38 | 文系女子のコケ目線

▲初春のジンガサゴケの胞子体。もう少しすれば茎が伸びて笠が開く(2010.2.下旬 鎌倉にて)


先週は晴れの日が多かったのに一転、
今日の東京は雨のち曇り。

ただ、雨は少しずつやわらかくなっていて、
もうすこし空気がゆるんだら
春の雨へと変わっていくのだろう。

わが家のコケ鉢のコケたちも
ひそやかな春の気配をいち早く感じてか、
先月から胞子体をのばし始めた。

本当に鉢に顔をぐっと近づけないと
気づかないほどの小さな小さな変化だけど。

見つけた時はけっこう大きな発見をした気がして、
思わず嬉しさに声が漏れた。


さて、そうはいっても
やっぱりまだまだ寒さは厳しく、
コケも気になるが寒がりの私は
外に出る気にはなれず。

ここ最近は温かい紅茶でも飲みながらネットサーフィンなど。

こんなふうに家でゆるゆる
ぬくぬくしていていいんだろうか。

まぁこんなときは机の前で
知識を吸収するのがもってこいというわけで。

今日はとりわけインターネット上で
興味をひいた海外のコケの話題を、
いくつかピックアップしてみよう。

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●クローンで5万年も繁殖するコケを発見

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article_enlarge.php?file_id=20120104002&source=mainichijp
▲ナショナルジオグラフィックのサイトより。
 
独自の無性繁殖を遂げたオオミズゴケが、
ハワイの在来植物を圧する勢いとか。

やはりコケの生命力ってすごい。

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●私たちに身近な神秘の植物、コケ

http://www.youtube.com/watch?v=xmyfTlRBIAU&feature=youtu.be
秋山さんのブログで紹介されていたものを拝借。(※秋山さん、勝手にすみません!)
フランス語(英語字幕)ですが、コケ初心者にやさしい内容。

コケを見るためにうずくまる姿や、
愛国心ならぬ愛苔心は万国共通なんだなという場面もあり、
なんか見ていて嬉しくなります。

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●コケのライフサイクル

http://www.youtube.com/watch?v=xbSZbd02UEg&feature=related
▲こちらも秋山さんのブログのリンクから。

コケの繁殖について、アニメーションで解説。
音声は英語ですが、アニメなのでわかりやすい!

まるでコケに潜伏するクマムシになったような気分でコケの成長が見られます。

なお、前回の記事で書いた「帽」が、もともとは造卵器の一部であり、
若い胞子体が上へ上へと伸びる際に、一緒に持ち上げられて帽になるという流れが、
この動画でよくわかります(5:30~6:10~あたり)。

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●パリの小さな不思議 (←こういう訳でいいのかちょっとあやしいのですが…)

http://www.oscarfurbacken.se/merveilles.html
▲珍しいコケと地衣類のアート作品。なんてスタイリッシュ!
スウェーデンの首都ストックホルムを拠点に活動するOscar Furbackenさんが作者。
パリとその周辺で見つけたコケや地衣類のモチーフだとか。


http://www.oscarfurbacken.se/video_monu.html
▲あの某観光名所のそばで、ひそやかに生きるコケと地衣。

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