かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

【コケ情報】10/18(土)東京理科大野田キャンパス 第8回コケ観察会

2014-09-30 09:00:53 | コケ情報



コケ友・中島啓光さんが毎年春と秋に開催しているコケ観察会がこの秋も開催されます。
リピーターも初めての方も歓迎です。定員はきっかり10名までなので、参加希望の方は早めにお申し込みをどうぞ!

講師  : 横浜国立大学大学院 研究教員 中島啓光さん
定員  : 10名
場所  : 東京理科大学野田キャンパス・自然公園
集合  : 10月18日(土)午前11時 東武野田線運河駅改札前
内容  : プロジェクターを使ったコケ説明の後、昼食(各自持参)を挟んで、
      午後からキャンパスと自然公園に生育するコケと地衣類を観察します。午後4時頃終了予定。
参加費 : 無料
申込  : 件名を「第8回コケ観察会申込」とし、氏名、当日の連絡先を明記したEメールを
      中島さん宛て h-nakaji◆ynu.ac.jp 宛(◆を@に)にお送りください。


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そして、前回・前々回と連続投稿している叡智の杜プロジェクトも、
参加締切までいよいよあと15日となりました。なんだか本当にあっというま!



僭越ながら先日、クラウドファンディングのサイト内「アップデート」のコーナーにて、
苔の里についての小さなコラムを寄稿させていただきました。
あの静謐ながら生命力に満ちた苔庭を創りあげているコケたちのパワーを肌で感じたときの感動を綴っています。
よろしければお時間のある時にでも読んでいただければ幸いです。
  ※ちなみに現時点で、文末にある私の似顔絵イラストがなぜか苔庭の写真よりでかいというムードぶち壊しなことになっており・・・。
   恥ずかしいを通り越してもはや申し訳ない気持ちでイッパイ・・・いま画像サイズの修正を依頼中です。


また進捗状況としましては、先週からぐんと参加人数が増えている模様。
しかしやはりまだ「興味はあるけどどのチケットにするか悩んでいる」という方が、私の周りにはけっこうおられまして。
特典豊富でたしかに迷うかとは思うのですが、とはいえ締め切っちゃってからではもともこもないので、どうぞお申し込みはお早めに。

【コケ情報】「叡智の杜プロジェクト」について~初めてクラウドファンディングに参加してみた その2~

2014-09-22 12:11:05 | コケ情報
前回の記事のつづき。

(ここまでのお話)
叡智の杜プロジェクト」を応援するためにクラウドファンディングに初めて参加することにしたワタクシ、
しかし、クラウドファンディングがそもそも何モノなのか知らないネット弱者(アナログ派)であるゆえ、
インターネット上での手続きにへんな不安を感じてしまい、プロジェクト専用サイトを見てはまごつくこと数か月なのであった・・・。



さて今回の「叡智の杜プロジェクト」が応援者を募っている
インターネット上のプラットフォーム「Motion Gallery」の説明によると、

<クラウドファンディング(crowd funding)とは> ※以下ホームページから抜粋。

クリエイター・表現者が不特定多数の人からプロジェクト資金を募る事を指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、
プロジェクトを始める前の段階でアイデアを元に資金を募る、新しい資金調達の仕組み


なのだとか。

「クラウドファンディング」でインターネット検索してみると、
この「Motion Gallery」以外にも巷にはあまたのクラウドファンディングサイトが存在し、
インターネット上で幅広い層からプロジェクト資金を募るというのが
「クラウドファンディング」のひとつの決まったスタイルなのらしい。

アイデアやプロジェクトの企画者は「プレゼンター」と呼ばれ(今回の場合、プレゼンターは叡智の杜プロジェクト)、
プレゼンターはプロジェクト実現後に特典(金利や株式ではなく、モノ・サービス・体験等)を
プレゼントすることを誓約しプロジェクト資金を募る。

一方、掲載されているプロジェクトを応援する人は「コレクター」と呼ばれ、
設定された額面の中から選択して特典を購入し、
事前に資金提供することで、プロジェクトの実現をあと押しする。

なお、今回の叡智の杜プロジェクトが資金を募っている古民家修繕費用の目標金額は、なんと8,880,000円也。

は、はっぴゃくはちじゅうまん・・・・・・。
こ、これは高い・・・高いゾ!!

もちろん土木建築方面に疎い私にとっては高いわけで、
この金額が修繕費用として妥当なのかもしれないが、
いやはや、募集期間はもう1か月を切っているのになんとも心配ではないか。

サイトを見ると

「目標到達に関わらず、2014月10月14日23:59までに集まった金額がファンディングされます。」

とあるので、自分が提供した資金は無駄にはならないようなのだが、
「あんたはホンマに性格が欲どおしい(=「欲深い」の関西弁?)」と常々母から厳重注意を受けている私としては、
もう一つ心配なのが、目標到達しない場合、特典はこちらに届くのか否かということである。

そこで、今回の叡智の杜プロジェクトのクラウドファンディング担当者・小柴ミホさんにメールをしてみたところ、
「目標額に達成しない場合でも、コレクターに特典はお送りします」とのこと。

おぉ、ならよかった! ←(まさに欲どおしい!)


あともう一つ気になっていた、インターネット通販などにありがちな
クレジットカードでしか決済でしかできないのかということだが、
これについても銀行振り込みかクレジット決済にしたいか選択ができるという。
これまたネット弱者としては安心材料である。


さて、ではいよいよ具体的なネット上の手続きの仕方について。手順はわりと簡単だ。

1.専用サイトの右側(または最下面)にある「プロジェクトを応援する」のボタンをクリックする、
  もしくは3,000円~の好きなチケット(これが嬉しいことに特典内容が盛りだくさんでなかなか悩む)を選択しクリックする。




2.クリックすると「Motion Gallery」への事前登録画面が現れる。
  パソコンのメールアドレスを使って登録することもできるし、
  フェイスブック利用者はそこからも登録できる(ちなみに私はメールアドレスで登録)。




3.必要事項に記入して「登録する」をクリックする。
  するとまもなく、自分のメールアドレスにMotionGalleryから「本登録」の手続きのメールが届くので、
  指定のリンク先にて本登録を済ませる。

4.本登録を済ませると、改めて3,000円~の「応援チケット」の選択画面が現れる。
  特典内容をよく確認し自分のお財布と相談の上、チケットを選択する。

5.そのまま画面を下にスクロールしていくと「決済方法選択」の欄がある。
  「クレジットカード」か「銀行振り込み」、どちらの決済にするか選択する(ちなみに私は銀行振り込みを選択)。
  さらに画面の最下面にある「次へ」をクリックして、次のページへ。

6.「決済情報の入力」の画面が現れるので、名前・住所など必要事項を記入(これがないと特典が送られてこない!)。

7.最後に「内容の確認」の画面が現れる。応援額・チケット内容・名前・住所などが記入事項を最終確認し「予約する」をクリック。

8.(私の場合、銀行振り込みなので)「銀行振込予約を受け付けました」の画面が現れる。終了。

このあと、まもなくして登録メールアドレスに銀行の振込先口座などの詳細情報が送られてくるので、1週間以内に入金する。
入金すると、きちんと「入金確認しました」のメールも届きます。


▲入金確認しましたのメール(画像が粗くてすみません)


いやはや、まごついていた自分が恥ずかしくなるほど、手続きは思った以上に簡潔・丁寧であった。
アマゾンでお買いものするのとさして手間は変わりない。
「応援チケット」の選択さえ迷わなければ、ものの5~10分ほどですべては完了する。

しいて言えば「Motion Gallery」そのものに一度登録せねばならないのが面倒くさいが、
かといってこの手続きに必要なメール以外に「Motion Gallery」から
ダイレクトメールが届くとかいうことも今のところないので、その点もよい。

この数か月、なにを迷っていたのか。
杞憂とはまさにこのことである。

ちなみに「Motion Gallery」に未登録であってもプロジェクト専用サイトのホーム画面の横にある
「アップデート」や「コレクター」のページは見れるので、そこもぜひ見てみてほしい。
とくに「アップデート」では叡智の杜プロジェクトの過去の活動記録やアイデアリレーインタビューが掲載されており、
様々な職種の人のこのプロジェクトへの期待や夢などが知れて、なんだかわくわくする。

 
 
 ▲アップデート内のページ。


そんなわけで募集締切は10月14日なので、応募できるのは今日含めあと23日間だけ
どのチケットにするか迷っているうちに締切が過ぎていたなんてことのないように、
ご興味のある方、申し込みはお早めにどうぞ!


●おまけ
苔庭「苔の里」の前身である「苔の園」を築き上げられた故・大石鉄郎さんのご著書があると、
コケ友Mさんから聞いて、さっそく探して読んでみた。

苔盆景と苔庭のつくり方、増やし方、病害対策など大石さんの長年のご経験に基づいたノウハウが書かれており、
さらに苔盆景・苔庭の歴史や、園芸素材として向き不向きのコケなどについても触れられている。

コケは野生。どこで育ててもそれなりにけなげに成長してくれる観葉植物とは違い、
場所を移されたり群落を乱されたりと環境を変えられると、それでもそこで妥協して生きようという道は選択しない。
だからこそ、どれだけそのコケが好む環境を人間側が推し量り、整えてあげることができるか。
そこがコケ園芸の肝。それができないと両者にとって結局、不幸な末路をたどることになってしまう。

コンパクトなサイズの本ながら、できる限り具体的なノウハウを説き、
随所に大石さんのコケとコケ園芸を楽しみたい人への思いやりが感じられる文面から、改めてそんなことを考えてしまった。
いまだベランダでうまくコケを育てられない自分は、まだまだコケと親しむ道のりは長いなぁと痛感。



 

【コケ情報】「叡智の杜プロジェクト」について~初めてクラウドファンディングに参加してみた その1~

2014-09-17 23:07:26 | コケ情報

▲晩秋の苔の里(石川県小松市日用町 2013.12月初旬)


前回の記事で予告したとおり、今回は石川県小松市で始まっている「叡智の杜プロジェクト」について。

まず、このブログを読んでくださっている皆さんは、
かつて石川県小松市日用町(ひようまち)に
「苔の園」(こけのその)という苔庭があったことをご存じだろうか。

その苔庭はスギの木立の中に一面に広がるコケ空間で、
中心部には遥か昔の尊い方のお墓を思わせるような
全面コケに覆われた見事な丘陵が鎮座している。

寺社仏閣によく見られるような全体の景観とのバランスを
細かく計算し構築されたような苔庭とは一線を画し、
この地の自然環境の中で育つべくして育ったコケが、
自らの力のままに生い茂ったという印象の苔庭だ。

散策路を歩くと、まるで自分が緑の海原の中を歩いているような幻想的な気持ちになる。
それと同時にこれだけ量も種類も豊富なコケが粛々と培われてきたという事実に
気の遠くなるような時間の重みを感じ、自然と厳かな気持ちにもなってしまう。

「苔の園」は、以前この地で日本蘚苔類学会の大会が開かれたこともあり、
コケ研究者やベテランのコケ好きさんの間ではかなり知られた苔庭の一つであった。

しかし同地の造園・管理に携わられた大石鉄郎氏の死去と、
隣接する道路の拡幅工事に伴い、2009年に惜しまれながら閉園してしまった。

ちなみに2009年といえば私個人はコケへの情熱がちょうど本格的にふつふつとし始めた頃で、
「全国のコケの名所を一つずつ回りたい!」と思っていた矢先に知ったこの閉園のニュースに、
ひどくがっかりしたことを今でもはっきりと覚えている。

となると、なぜ苔の園に行ったことがないはずの私が
さも見てきたかのようにこの苔庭のことを語れるのか。

それは苔の園閉園後も地元住民の有志によって苔庭のケアが日々行われ、
この5年間、開園当時そのままに庭のコケたちが守り続けられてきたからだ。

それだけこの苔庭が地元の人たちにとっても価値のあるものだったということだろう。

そして今年春に行った自由大学の苔学の講師のご縁で、
今回の叡智の杜プロジェクトの中核を担う「一般社団法人 叡智の杜」から
「見学に来てみませんか?」とラッキーなことにお声がかかり、
「苔の里」と名前を新たにした苔庭を拝見する機会に恵まれたというわけだ。


さて、すっかり前置きが長くなってしまったがここからが今日の本題だ。

そんなわけで苔の里にすっかり魅せられた私は、一ファンとして、
この新しいプロジェクトのことをぜひ紹介しておきたい。


<叡智の杜プロジェクトとは>

地元の有志らによって守られてきた苔庭「苔の里」と
隣接する古民家や、周辺のスギ林なども含めた里山一帯を保全・修繕し、
このエリアの美しい自然と文化の価値を高めて国内外の人々や叡智が集う
「叡智の杜」として新たに蘇らせようというプロジェクト。
企画・実行は、国と小松市、さらに日用町の住民有志らを中心とした「一般社団法人 叡智の杜」による。


なんでもこのプロジェクトによって古民家はラウンジやカフェ、ギャラリースペース、
研修施設などの多目的施設(しかもオシャレな!)にリフォームし、
さらに苔庭にはコケの資料館を新設するかも(予定)とのことである。

このビックプロジェクトにはやはり莫大な資金がかかる。
そこで現在、一般社団法人 叡智の杜では、クラウドファンディングという手法を使って、
県内外の一般市民もこのプロジェクトを応援できる取組み(まずは古民家修繕のための応援)を行っているという。


さて、ここまででさらっとプロジェクトの説明をしてみたものの、
この「クラウドファンディング」とはいったいなんぞや? 
最近ちょこちょこと言葉だけは聞き巷で流行っているぽいが、普通の寄付と何が違うのだろうか。

応援する気はあるものの、このブログの更新とアマゾンでのお買い物がやっと、
その他の通販サイトのクレジット決済などにはいまだビビっているネット弱者であり、
なおかつ納得しないと動きたくないという面倒くさい性分でもあるワタクシは、
この海のものとも山のものとも知れないクラウドファンディングというものがどうにも敷居が高く感じているのである。

プロジェクトのクラウドファンディング専用サイトというものをちょいちょいのぞき見はするものの、
なかなか「プロジェクトを応援する」という青いボタンが押せずに数か月が過ぎ、今日まできてしまったというシマツ。



しかし! なんでもこのプロジェクトを応援するには期限が決まっていて、
うかうかしているうちにもう〆切まで残り1か月を切っているというではないか!

これはあかん!本末転倒!ということで覚悟を決めて(←大げさw)
先ほどとうとう「プロジェクトを応援する」を押してきました!

さて、その手順とは・・・と続きを書こうと思ったが、ここまでですっかり長文になったので、
詳しい手順については次に書くことにしたい(私のようなアナログ派が情報を待っていると信じて)。

ネット弱者じゃない方は、どうぞワタクシたちのことは気にせず、
「プロジェクトを応援する」を押してみてくださいマセ。

そして少しでも興味がある方は、まずは専用サイトの動画の美しい苔庭風景をご堪能くださいマセ。

☆叡智の杜プロジェクト クラウドファンディング専用サイト

☆叡智の杜の活動が逐一わかるFacebookページ

先にズバリ言いますが、手続きは思った以上に簡単だったことをここにご報告しておきます!


ドイツのコケとチョコレート

2014-09-11 11:51:12 | 未分類

▲この夏の収穫。叔母からのドイツ土産。

あっというまに9月。
うっかり1か月以上もブログをおさぼりしてしまった・・・。

この夏は結局、なんら夏らしいこともせず、
コケ遠征にも出かけなかった。

そこで気分だけでもバカンスをということで、
従姉が住むドイツへ遊びに行くという叔母に頼み、
お土産を持って帰ってきてもらった。

その内容はずばり、「コケ」と「チョコレート」。

そう、これは私の人生に欠かすことのできない
「二大好きなモノ」なのである。

ちなみに「大」と付けば「三大」をうたうのが一般的かと思われるが、
私の場合、残りの一つは「ココナッツ」である。

そして何を隠そう、買ってきてもらった「BOUNTY」というチョコレートは、
なんとチョコの中にココナッツフレークがぎっしり詰まっているという、
一粒で私の二大欲求を満たしきってくれる超優れモノのチョコレートなのである。

昔は日本にも輸入雑貨の店などに置いてあったのだが、
どういうわけかここ5、6年くらいでまったく見かけなくなってしまい、
なかば「BOUNTY」の中毒者であった私はとてもさみしい思いをしていた。

しかし、ドイツのスーパーには通年置いているという情報を聞きつけ、
このたびも大量に買ってきてもらったというわけ(実際は写真の量の5倍w)。
おそらく冬いっぱいは持つかと思う。考えただけで至福だ。


さて、話がすっかりチョコレートの方を向いてしまったが、コケの方はどうだったか。

叔母は植物は好きだが、特別にコケが好きなわけではないので、
果たしてどういうコケを、何種類くらい採ってきてくれるか、未知数であった。

「どうやって持って帰ったらええかな? 湿らせとかないとしわしわに枯れちゃうよねぇ?」

案の定、そのような質問を受けたので、

1.採る時は許可を得て、
2.ひとつまみ(少量)をそのまま紙に包んで、
3.採った場所と日付を明記して、

持って帰ってきてくれたら十分だと伝えだのだが、
ご覧のとおり、えらい量を持って帰ってきてくれた。

しかし、ざっと見てみるに種類は2種類。

ナミガタタチゴケらしきものと、
もう一つは・・・ハイゴケ科の何かだろうか。







もしかしたら日本には生育していない種類かもしれないが、
あとで図鑑と顕微鏡でゆっくり調べてみよう。
これもまた至福のひと時だ。



-------------【コケ情報】----------------------------------------------------------

親しい身内にのみ公開している自分のフェイスブックではすでにお知らせしたのだが、
もう何年も前に惜しまれながら閉園してしまったすばらしい苔庭「苔の園」を
新たに「苔の里/叡智の杜」として復活させようという取り組みが、
地元の石川県小松市で始まっているのをご存じでしょうか?

叡智の杜公式ホームページ

いま、リニューアル開園に向けて必要な支援・資金を集めるべく、
クラウドファウンディングのサイトを通して、全国に支援の呼びかけが行われています。

クラウドファウンディング・モーションギャラリー「叡智の杜プロジェクト」専用サイト

そう、最近巷で流行中という「クラウドファウンディング」、
これは一般的な寄付とは何が違うのか?!(じつは私も最近知ったところ…)
そのへんのことにも触れながら、次回はこの取り組みについてもう少し詳しく書きたい思います。