かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

【コケ情報】1/31(日)まで。大橋弘写真展「みずから」@ヒトト 東京・吉祥寺

2016-01-29 11:48:02 | 東京コケスポット



吉祥寺駅から徒歩5分、古い雑居ビルの薄暗い階段を上ると・・・





・・・謎のメッセージ。

気になりますが、まずは矢印の方向に進みましょう。





はいはい。そちらを上るのですね?





温かな灯りに誘われるように、頭で考えるよりも先に私の右足は扉の向こうへ・・・




















あぁ、これは「コケの自然誌」の一節。私もこの本、大好きだ。





緑豊かな森に生えるコケや地衣類などに焦点を当てた写真作品が多い大橋弘さんの個展が
1月31日(日)まで、東京・吉祥寺の食堂「ヒトト」のギャラリーで開催されている。

コケ友Yさんのブログムクムクゴケ日記で案内されていたのを読み、とてつもなく心惹かれていたら、
ラッキーにも会期中に東京出張があり、先週、ギャラリーを訪れることができた。

コケに地衣類に粘菌、ちょっと暗めのトーンで切り取られたそれらは、
どれも静かな迫力があり、もしかしたらどこか遠い星の生命体なのでは?と
想像を膨らませる異質さがじわりじわりとにじみ出ている。

でもどこか、私たちをそっと優しく抱擁してくれそうな柔らかさも潜んでいて。

被写体の「本質」というような、なんとも言葉にするのが難しい類のものを、
じつに見事に写しとっている作品の数々だと、私には感じられた。



▲こちらは食堂「ヒトト」の入口ドア


なお、ギャラリー内の作品を堪能したら、ぜひ反対側の階段を上って、食堂「ヒトト」ものぞいてみてほしい。

そこにはまたステキな空間が・・・














なんと店内の一角には本物のコケとルーペ! 

このコケ好きにはたまらない演出に、まだお会いしたこともない大橋さんに勝手に親近感を覚えてしまう。

結局、お店で何の注文もせず、ただただ写真やコケを見て15分ほど居座ったのだが、
店員さんがとても親切で「全然かまいませんよ。ゆっくり見てください」とのこと。
さらにギャラリーや店内の風景写真をブログに掲載することにも快く承諾してくださった。



▲左:写真集(1000円)、右:DM(無料)

もちろん今回の展示写真が掲載された写真集も購入。
じつはこちらにも、心にくいサプライズが!
というのも購入時に店員さんが、

「写真集は、大橋さんが描かれたコケイラスト入りと、イラスト無しとがありますが、どちらがよろしいですか?」

と尋ねてくるではないか。

(えっ!イラスト入りなんてあるの?!)

と驚きつつ、やはり頭で考えるより先に口が、

「もちろんイラスト入りで!!」

と即答したのでありました(笑)。

手描きイラストは一冊ずつ描かれているイラストがちがい、
どれにしようかしばらく悩んだが、こちらに決めた。



▲写真集の裏表紙にはコケのイラスト。もちろんDMの裏表紙もコケコケしております


開催は1月31日(日)まで。今日を入れて会期終了まであとわずか3日。
お店が入っているビルの取り壊しに伴い、食堂「ヒトト」閉店前の最後の企画展だという。
開催時間は12時~22時まで。仕事帰りでも立ち寄りやすい時間帯までオープンしているのがなんともありがたい。

ご興味がある方は、ぜひこのチャンスをお見逃しなく。

なお、行けないという方でも、こちらの公式ホームページから作品をいくつか見ることができる。

思わずため息が漏れる美しい空間が広がっています。

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  【お知らせ&御礼】

コケ好きのためのカレンダー「苔暦2016」が、おかげさまで残部僅少、まさかの完売寸前です。

お恥ずかしながらカレンダーを作り始めて4年がたちますが、
毎度毎度、自転車操業的に製作費を捻出することが常だったもので、よもや完売寸前なんて・・・シンジラレナイ! 

こんなこと初めてで、はっきりいって動揺しております(ブルブル。。でも嬉しい)。

ご購入者の皆様は好きで買ってくださっているとは知りつつ、
買ってくださるおかげでこちらもまた次が作れます。本当にありがたいです。

品切れ次第販売終了となりますが、
1月いっぱいは受付けておりますので
ご興味のある方はお早めにお申し込みください。

  

Happy New Year 2016 !

2016-01-10 06:47:37 | 文系女子のコケ目線


大変遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

こちらをのぞいてくださるコケ好き・コケに興味のある皆さま、
今年も気まぐれ更新となること間違いなしのこのブログですが、
引き続きこちらでコケの魅力や楽しみを皆様と分かち合えたらと思っております。
どうぞお付き合いのほどよろしくお願いします。


さて、新年最初のブログを書くに当たり、
年が明けてまだ気持ちも引き締まっているうちに
さっそく今年の所信表明などいたしたく!

    ※ごく個人的に記録として書き留めているものなので、時間のない方はどうぞ読み飛ばしてくださいマセ m(__)m

1.「今、目の前のこと」に全力投球
2.ご縁を大切に
3.語学力向上


具体的には、1については昨年に続き、家庭のこと、さらに今年は本職である本作りに注力して、
目の前にあること一つ一つに全力を出して日々を積み重ねていきたいと考えている。

2については、必要とされている場所、また自分が行きたい場所にはできる限り出向き、フットワークを軽く!

そして3については、日本語の文章力についてはもちろんのことながら、
学生時に楽しく英語を勉強していたことを思い出し、ちょっとでも英語力がアップすればなと。

というのも、なんと、このブログでさんざん宣伝しているコケカレンダー「苔暦2016」(おかげさまで在庫僅少!)に、
どういうルートでこのブログを探し当てられたのか、年末にアメリカ在住のコケ好きの女性から「1部欲しい」との注文がきたのだ!!

アメリカ人なのでもちろんメールは英語、こちらも辞書を引き引きつたない英語で返事を書いたのだが、
この年末年始は、何通かの短いメールのやり取りをするだけで大変苦戦した。

また、さらにさかのぼってクリスマスには「IGNITION」の掲載記事を読んでくださった方なのか、
カナダ人の女性から「私はコケ好きの日本人に興味がある!」とのメールが届くなど、と
にかくここ1か月、外国人からのメールで自分の語学力の足りなさを改めて思い知らされたわけである。

いやはや・・・インターネット社会、おそるべし!

そんなわけで、今回のブログのタイトルもさっそく英語にするなど、
海外からこのページをのぞいてくださるモノ好きさん(というか「コケ好きさん」か…)を
ちょっとばかし意識しつつ(笑)、英会話教室に通おうかと現在、本気で思案中である。

もう何年も前から、日本でコケを眺めてウハウハしている私やコケ友さんたちのように、
海外で同じくコケにウハウハしている人たちとコケの魅力や楽しさを分かち合えたら
さぞ楽しいだろうなぁと夢見ていたので、これはちょうどよい好機なのかもしれない。

そんなわけで今年の目標諸々、明文化もいたしましたので、精いっぱい邁進いたします。


さて、冒頭の写真は今年届いた「苔年賀」の数々である。

「苔年賀」とは読んで字のごとく、年賀状にどこかしらコケ仕様な工夫がされているもので、
コケ好き同士の大切な新年のコミュニケーションツールとなっている。

まったくコケ好きというのは、とてもマメな人、ユーモアのある人が多く、
世間では年々、年賀状の簡素化、出す人の減少化が進んでいるというのに、
コケ好きたちはそれに逆行するかのように、どの方の年賀状も大変な力の入れようである。

コケ友さんと苔年賀を交わすようになって早4、5年、
毎年届く苔年賀は、いまや欠かせない新年の大きな楽しみの一つである。

楽しみを受け取ってばかりじゃよくないと、
こちらも毎年、苔年賀をせっせと書いては出しているのだが、
皆さまのその魂のこもりように、あえなく連敗続き。

しかも、コケ好き以外の人にこのようなコケ色全開の年賀状を出すと、
けっこうな高確率で受け取ったほうは「はぁ!?」となるので、
苔年賀はコケ友に限り、それ以外の友人知人・仕事関係には
別刷りでフツーの年賀状も作って送らねばならない。

そんなわけで、ただでさえ忙しない年の瀬に、苔年賀を作るのはなかなかの手間なわけであるが、
それでも毎年コケ友さんたちの力作の苔年賀欲しさ、そして万が一こちらがフツーの年賀状にしてしまうと、
フツーの年賀状で返されてしまうのではないか!?という強迫観念(?!)から、
結局、年末が近づいてくると知らず知らずのうちに「今年は何ゴケを載せようか、どんなデザインにしようか」
ということで頭がいっぱいになったりしているのである。習慣とはおそるべきものである。

ちなみに余談だが、一方で、コケの研究者の方からいただく年賀状は、
コケとまったく関係ないものが多いのは面白いところだ。


さて、毎年心をわしづかみにされる苔年賀なのだが、その中でも今年、
とくにグッときた年賀状をご本人から許可を得たので、詳しく紹介したい。

それは関東在住のUさんから届いた苔年賀。





どうですか、このかわいさ!

手作りのコケはんこが押された年賀状。
見た瞬間、嬉しくて飛び上ってしまった。


ちなみにコケ好きさんなら、一つ一つのコケが何ゴケなのか気になるところでしょう!

ぜひ、何ゴケかちょっとイメージしてみてください。

いいですか?

答え合わせは下記にちょっと薄めのグレーの文字で載せておきますね。


(左上から時計回りに計12個)
・タマゴケ
・オオカサゴケ
・コツボゴケ
・ホウオウゴケの仲間
・イチョウウキゴケ
・ゼニゴケ
・カヅノゴケ
・クサリゴケの仲間
・ジンガサゴケ
・コツボゴケ
・サヤゴケ
・ナガバチヂレゴケ


いかがだったでしょうか?


ちなみに、コケはんこといえば昨秋の京都府立植物園で開催された「苔・こけ・コケ展2015」でも
オカモス関西のMさんが考案した「コケはんこ」のブースが老若男女問わず大人気だった。
子どもはもちろん、大人もハマるコケはんこ、これからなにげにブームの予感!?



▲10種類以上のコケのはんことさまざまな緑色のインクが用意されたブース。白紙に好きにはんこを押して無料で持ち帰ることができた



▲何ゴケか種類を当てるのも楽しいが、どんなインクで、どこにどのハンコを押そうか考えるだけでも単純に楽しい



▲会場で限定販売されていたコケ写真ポストカード(12枚入り)のケースも、コケはんこデザイン!


なお、わが家に届いた苔年賀は、こうして順番に飾って1月いっぱい満喫させていただきマス!