かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

秋のお知らせ、あれやこれや

2013-09-26 17:38:37 | 東京コケスポット

▲箱根美術館の苔庭


この日曜の日経新聞「都会のオアシス皇居」はハイゴケでしたね。
これで4回連続コケ!次もコケだといいなぁ。 

 
   ※何を言ってるのかわからんぞ~という方は前の記事をご参照ください。


さて、10月に2つのコケのイベントを行うことになったので、今日はそのお知らせをします。

※下記のイベントはいずれも満員御礼となりました。お申し込み、ありがとうございました。(2013.10.20追記

◆10/26(土)コケはともだち~箱根美術館へコケさんぽ~

美術館内の敷地に設けられた苔庭に、
約130種(!)のコケが生育する箱根美術館。

この苔庭の美しさについてはコケ好きさんたちの間では前々から評判になっており、
私も何度か個人的に訪れているのですが、ついにこちらで観察会を開けることになりましたっ。

はっきり言ってめっちゃきれいです!

あくまで苔庭なので庭の中に踏み入ることはできませんが、
路肩から観察できるコケが何種類もあるので、そういったものを中心に見て回ります。

   ※美術館には常時、来館者がいらっしゃるので、ご迷惑にならないよう観察します。



▲このとおり、庭園内には「芝生に入らないでください」的な看板のコケ版が! この看板も含めてこの苔庭が好きですねぇ。



▲苔庭には珍しいホソバミズゴケの群落がこんなにこんもりと!


 
 
 
▲いろんなコケが見られると思いますのでお楽しみに。


また時間があれば、帰りには箱根登山鉄道で小涌谷まで移動して、
千条(ちすじ)の滝に寄る予定です。

 


なお、申し込みはすでに始まっています。
もう何人かお申し込みがあったようなので、
ご興味のある方はお早めにどうぞ!

お申し込みは風の旅行社へお願いします。→こちらへ 



◆10月23日(水)コケトレ vol.5 スナゴケの会



早くも今回で5回を数えるコケトレ。ギンゴケ→ハイゴケ→(フィールドワーク)→ホソバオキナゴケ→そして今回のスナゴケ。
「都会のベランダでも育てやすいコケについて詳しく知ろう」というテーマでやってきましたが、満を持して「スターなスナゴケ」の登場です。


▲「またせたな~!」と錦●旦風に登場したスターなスナゴケ

今回はノー残業デーの水曜日の夜に開催します。
そしてワークショップとしてスナゴケのお鉢に加え、
まきゴケ(コケの栽培法の一種)体験もしてもらう予定です。

■日時:2013年10月23日(水)20:00(19:45開場)~21:50

■定員:24名

■場所
FARO
東京都港区南青山 2-15-5
http://www.facebook.com/faroaoyama

■地図
http://goo.gl/maps/qhkZ4
●銀座線「外苑前」駅1b出口徒歩3~4分

・・・・・・とここまで概要を書いたのですが、
実はまだ参加申し込みはスタートしておらず。

いつもこのブログでの告知が遅くなっているので、
ちょっとフライングですが、お知らせしちゃいました。

おそらく来週あたりから募集が始まると思うので、
ご興味がある方はこまめにチェックしていただけるとありがたいです。

募集掲載&お申し込みは→ こちら←※9/27追記:本格募集始まりました!


▲「なんやフライングかいっ!」


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最後に。

このブログでもたびたびお知らせしています、
コケ友・中島さんのコケ観察会がこの秋も開催されます。

ひとつ前の記事に詳細をアップしましたので、
このままスクロールして下記をご覧下さいマセ!



【コケ情報】 10/19(土)第6回コケ観察会

2013-09-26 14:55:28 | コケ情報



コケ初心者に向けた毎年恒例の観察会が春に続き、この秋にも開催されます!

講師はコケ友の中島啓光さんです。

東京理科大のキャンパスのコケ類とさらに地衣類について、
中島さんの説明を聞きながら、観察することができます。


<第6回 コケ観察会>

●日時:2013年10月19日(土)東武野田線 運河駅に11:00集合
    ※お昼ごはんを挟んだ観察会です。

●場所:東京理科大野田キャンパス&自然公園

●講師:中島啓光(横浜国立大学大学院 研究教員)

●申し込み:メールにて受付中。中島さん h-nakaji●ynu.ac.jp まで(●を@に変えてください)

●定員:10人

●参加費:無料

    ※申し込まれた方には、当日の持ち物などについて、
     中島さんから直接メールでお知らせします。


ご興味のある方はぜひ。

いつも和気あいあいとした観察会なので、
初めての一人参加でも心配いりませんよ。

ちなみに私は日程の都合がつかず今回は参加できず…残念無念。

秋の夜長のスクラップブック

2013-09-20 02:30:15 | コケの本棚

▲植物や菌類について興味のある記事を取り置いているスクラップブック。


台風で空気中の塵や埃も飛ばされて、
数日前から東京は雲一つない青空。

日暮れは夕焼けのグラデーションがたまらなくきれいだし、、
夜は夜で空が澄んでいるので月がこうこうと明るさを増して家々の瓦屋根を照らす。

普段は地面ばかりに気を取られているが、
こんな日が続くとさすがに空も気になるなぁ。

今夜は十五夜。昨日よりもう少し長く月を眺めてみよう。


さて、すっかり涼しくなってここ最近はかどっているのが、
新聞記事を切ってはノートに貼るスクラップ作業である。

コケのこと以外でひそかにライフワークにしているものの一つなのだが
コケだけでも十分も「地味~!」と言われているのに、これまた輪をかけて地味…。
自分自身も話題を広げる自信もないので、とくに誰に言うでもなく、黙々と続けてもう何年になろうか。

それをまたなんで今日はわざわざ話題にしたかというと、
先日、何日か分の日経新聞を読みあさっていたところ、
見つけたのである。そう、コケの記事を。
しかも3つも!

いままでも観光地紹介で「コケもしたたる風景が美しいよ」というテの記事は何度かあったのだが、
コケそのものについて日経新聞がクローズアップしているというのはなんとも珍しい。

今日現在までで3種類のコケが登場している。

◆日本経済新聞の連載「都会のオアシス皇居」より
・ミヤコノケビラゴケ (2013.9.1掲載)
・ヤワラゼニゴケ  (2013.9.8掲載)
・ホンモンジゴケ  (2013.9.15掲載)

記事によると、皇居は都区内の中でもコケの宝庫だそうで、
国立科学博物館による皇居の植物調査では
107種のコケ類を確認(1996-2000年 第Ⅰ期調査)しているのだそうだ。

  ※現在進んでいる2009-2013年の第Ⅱ期調査の結果を合わせるともう少し増えそうとのこと。

なかでもミヤコノケビラゴケ(苔類)は、1884年にドイツの研究者が皇居付近で初めて発見し、新種として発表。
しかしその後は生育の確認が取れず、今回の調査で100年以上ぶりに最初の発見地付近で見つかったと記事にはある。

もともと環境の変化に強くない、都区内ではあまり見られないコケ(※)というから、
100年以上もの間いったいどうやって潜伏していたのかは謎なところではあるが、
時を経てこうしてまた生育できているというのは、皇居の自然はそれだけ守られていて、
変化が少ないと言えるのかもしれない。

  ※平凡社の図鑑によると本州以西の低地に主に分布しているそうだ。
   日経新聞によると本州や九州にも生育していて「それほど珍しくはない」とも。


ちなみに、昭和天皇は海洋生物と植物の研究に熱心だったことは有名であるが、
その研究成果を何冊もの本にまとめておられる。

植物については御用邸のある那須にまつわるものが多いが、
「皇居の植物」というご著書も1冊ある。

もしかしたら皇居内のコケも手に取られ、ルーペで見たり顕微鏡をのぞいて、
「このコケは、○○○○ゴケかな」などと同定をされておられたかもしれない。

そんな想像にふけるのも楽しい秋の夜長である。



《追伸》

おかげさまで、MOSS-T PROJECTによるコケTシャツが先週、無事完成し、
ご入金済みのご注文者様への送付作業も完了いたしました。
 
 ※詳しくは相方M女史のブログへ!


Tシャツもコケコケしていることはもちろんのことながら、
今回、M女史のアイデアで、こんなところもコケ好き仕様です。



▲Tシャツに同封されている封筒。一見、採集袋のように見えますが・・・



▲中を開くと、生育地の特徴について○を付ける項目が並び、もはや採集袋さながらなのですが・・・



▲しかし、コケは入っておらず! ご注文内容の詳細が記載された「納品書」なのです。


【キノコ&コケ情報】新井文彦写真展「静かな湖畔の森のきのこ」 /「語れる苔」

2013-09-05 11:37:42 | 文系女子のコケ目線

▲コケの森にコウバイタケ (撮影:新井文彦)


いや~、なんともうっとりするような美しい↑お写真↑でしょう。

これはもちろん私が撮ったものではありません(苦笑)

北海道・阿寒湖の森を中心にキノコや粘菌を撮り続けている
写真家・新井文彦さんの撮影によるものです。

その新井さんの個展がご自身のフィールドとなっている
阿寒湖湖畔で始まっています。

コケ好きにはキノコ好きも多い!ということで、
当ブログでもお知らせします。


■新井文彦写真展「静かな湖畔の森のきのこ」

・会期:2013/9/1(日)~10/31(木)
・時間:9:00~1700・19:00~21:00
※水曜定休/入場無料
(10月1日から作品の一部入れ替え)

・場所:北海道阿寒湖温泉 奏楽の森ギャラリー
〒085-0467
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-3
奏楽の森カフェ 2階
TEL 0154-67-3311
FAX 0154-67-2807







新井さんは「きのこの話」(ちくまプリマー新書)の著者でもあり、
ほぼ日刊イトイ新聞できのこの話。では美しい写真と軽妙な語り口で
キノコを紹介されていることでもご存じの方は多いはず。

かくいう私も新井さんのファンで、去年の春に東京で開かれた新井さんの個展で
初めてお会いした(というか一ファンとして押しかけたw)のがご縁で、
いまもしばしばお互いのコケ話・キノコ話の情報交換をさせてもらっている仲です。

胞子で増え、生育場所の好みがわりと似ているコケとキノコ。
かつては同じ隠花植物(※)としてくくられていたもの同士でもあるわけで、
いつかコケ好き・キノコ好きが一堂に会する「インカ(隠花)トーク」ができたらいいですねぇ、なんて話しているところです。

  ※隠花植物:花や種子をつくらず胞子で繁殖する植物および菌類の総称。
   今は花や種子をつける種子植物(顕花植物)以外の全体を指す場合に便宜的に使う場合が多い。





◆コケ情報

お恥ずかしながら先日、取材を受けまして、
下記のサイトにインタヴュー記事が掲載されています。



▲クリックしてみてください。


取材元はなんと森永「パルム」さん。

そう、俳優・寺尾聰さんがひと口食べて「ワオ!」と
感激のあまりつい大人気ない声を漏らしてしまう(←失礼w)、
あのCMでおなじみのアイスクリームバーです。

私の記事は2日(すでに公開)、30日の前後半に分けて公開されるとのこと。
(わちゃわちゃと脈絡のない話を上手に記事にまとめてくださったライターMさん、ありがとうございました!)

また、カレンダー形式でコケ情報が毎日更新されるようなので、
こりゃコケ好きならばイヤでも見なくてはなりますまいww

コンテンツを見る限り、いろんな角度から
幅広いコケの世界を楽しませていただけそうです。
よろしければぜひご覧くださいませ。