先週末は、自由大学のコケ連続講座「苔に学ぶ」の講義で東京へ。
久々の東京でなにより新鮮だったのが、
土曜日の雲一つないスカイブルーの空。
ここ最近の関西は花粉とPM2.5のダブルパンチで
視界が悪く、空も一日中もやっと白いことが多い。
早くマスクが取れる季節になってほしいものです…。
おかげさまで「苔に学ぶ」講座は満員御礼で、
こないだの日曜日に無事に第1回目を終えることができた。
受講生は、ルーペでコケを見るのが初めてという方はもちろん、
すでに何度もコケ観察会に参加されているようなベテランまでとじつにさまざま。
最初に受講生の皆さんに自己紹介をしてもらったところ、
「コケについてより詳しくなりたいから」という受講理由に加え、
「正しい知識を得て、コケの魅力を周りの人に伝えられるようになりたい」
というようなことを述べられた方も複数いらっしゃり、それがとても嬉しかった。
というのも、まさに自分がこの連続講座のコーディネーターを
お引き受けすることにした理由と同じだったからだ。
次回からはいよいよゲスト講師の面々による本格コケ講座。
受講生の皆さま、楽しみにしていてください。
さて、コケフォレー前に書いておきたかったことの続き(ようやくラスト!)。
前回の記事に書いたコケ特集の『このは』も含め、
今年に入ってコケにまつわる出版物が続々と出ている模様です。
まず1冊目。
▲『ときめくコケ図鑑』(田中美穂・文、井沢正名・写真/山と渓谷社)
もう、すでにコケ情報にお詳しい方は当然ご存じかと思いますが、
蟲文庫・田中美穂さんの新しいコケの本が1月に山と渓谷社から出版されています。
ちなみに田中さんの前作『苔とあるく』(WABE出版)は自分が初めて手に取ったコケの本で、
この本と出会ったから「コケの世界のもう一歩奥を見てみたい!」と思った、
大仰な言い方だが、そこから人生が(コケ方向に)変わった!といっても過言ではないほどお世話になった本でした。
今作は「もう少しコケの種類がわかるようになりたい人のための本があれば」
という田中さんの願いから生まれた図鑑とのことで、
蘚類71種、苔類34種、ツノゴケ類1種の計106種を図鑑形式で掲載。
コケは顕微鏡がないと同定ができない種類がたしかに多く存在するものの、
一方で、特徴さえつかんでおけば、肉眼&ルーペでも判別がつくものもわりとある。
本書でもそういったコケたちを中心に紹介されているので、
初心者の方が最初に持つ図鑑として、とてもお勧めです。
2冊目。園芸方面からも新刊が出ています。
▲『苔玉と苔 育て方ノート』(砂森聡著/家の光協会)
タイトル通り、苔玉作りのノウハウに加え、
コケそのものの生態についても触れています。
「人気のコケ ミニ図鑑」のページもあり。
しばしば自分も「苔玉ってどうやったらうまく育つのですか?」というような質問を受けることがあるけれど、
やはりそれにはコケの生態について知っておくのが解決の一番の近道と感じていて。
この本のように、作り方・育て方のノウハウに加え、
コケそのものについての解説もあるのはとても良いなぁと思います。
そういえば、今わが家のベランダにも苔玉が3つ。
最近ようやく寒さも緩み、皆さん次第に青さが復活してきたご様子。
コケに興味を持ち始めたころは、部屋の中で育ててカビだらけにさせてしまったり、
眺めの良い場所に置きたいとベランダの腰壁の上部分(一番日光と風当たりが強い)に置いて枯れさせてしまったりと、
何度も失敗を繰り返したものだが、結局、人間にとってのみ都合のよい環境だとコケはダメになると実感。
今いる3玉(プラス苔鉢いくつか)は、棚に遮光カーテンをかけた半日陰の環境に、
(安住の地とまではいかないけれど)そこそこなじんでくれているようだ。
世話を焼きすぎず、着かず離れずの距離で、焦らずじっくり。
こちら都合ではなくコケの時間軸に合わせてあげることが、
上手に付き合うコツのように感じている。
▲去年の10月に「コケトレ」で作ったスナゴケの枯山水。この冬は寒さが厳しかったせいか、名前に劣らぬほど無残なお姿に・・・
▲・・・と思ってがっかりしていたら、先日、なんと遅まきながらの胞子体を発見!(本来はおそらく晩秋に胞子体が出ると思います)
よく見ると枯れたと思っていた本体も根元部分から緑が復活!この春の成長に期待です。
久々の東京でなにより新鮮だったのが、
土曜日の雲一つないスカイブルーの空。
ここ最近の関西は花粉とPM2.5のダブルパンチで
視界が悪く、空も一日中もやっと白いことが多い。
早くマスクが取れる季節になってほしいものです…。
おかげさまで「苔に学ぶ」講座は満員御礼で、
こないだの日曜日に無事に第1回目を終えることができた。
受講生は、ルーペでコケを見るのが初めてという方はもちろん、
すでに何度もコケ観察会に参加されているようなベテランまでとじつにさまざま。
最初に受講生の皆さんに自己紹介をしてもらったところ、
「コケについてより詳しくなりたいから」という受講理由に加え、
「正しい知識を得て、コケの魅力を周りの人に伝えられるようになりたい」
というようなことを述べられた方も複数いらっしゃり、それがとても嬉しかった。
というのも、まさに自分がこの連続講座のコーディネーターを
お引き受けすることにした理由と同じだったからだ。
次回からはいよいよゲスト講師の面々による本格コケ講座。
受講生の皆さま、楽しみにしていてください。
さて、コケフォレー前に書いておきたかったことの続き(ようやくラスト!)。
前回の記事に書いたコケ特集の『このは』も含め、
今年に入ってコケにまつわる出版物が続々と出ている模様です。
まず1冊目。
▲『ときめくコケ図鑑』(田中美穂・文、井沢正名・写真/山と渓谷社)
もう、すでにコケ情報にお詳しい方は当然ご存じかと思いますが、
蟲文庫・田中美穂さんの新しいコケの本が1月に山と渓谷社から出版されています。
ちなみに田中さんの前作『苔とあるく』(WABE出版)は自分が初めて手に取ったコケの本で、
この本と出会ったから「コケの世界のもう一歩奥を見てみたい!」と思った、
大仰な言い方だが、そこから人生が(コケ方向に)変わった!といっても過言ではないほどお世話になった本でした。
今作は「もう少しコケの種類がわかるようになりたい人のための本があれば」
という田中さんの願いから生まれた図鑑とのことで、
蘚類71種、苔類34種、ツノゴケ類1種の計106種を図鑑形式で掲載。
コケは顕微鏡がないと同定ができない種類がたしかに多く存在するものの、
一方で、特徴さえつかんでおけば、肉眼&ルーペでも判別がつくものもわりとある。
本書でもそういったコケたちを中心に紹介されているので、
初心者の方が最初に持つ図鑑として、とてもお勧めです。
2冊目。園芸方面からも新刊が出ています。
▲『苔玉と苔 育て方ノート』(砂森聡著/家の光協会)
タイトル通り、苔玉作りのノウハウに加え、
コケそのものの生態についても触れています。
「人気のコケ ミニ図鑑」のページもあり。
しばしば自分も「苔玉ってどうやったらうまく育つのですか?」というような質問を受けることがあるけれど、
やはりそれにはコケの生態について知っておくのが解決の一番の近道と感じていて。
この本のように、作り方・育て方のノウハウに加え、
コケそのものについての解説もあるのはとても良いなぁと思います。
そういえば、今わが家のベランダにも苔玉が3つ。
最近ようやく寒さも緩み、皆さん次第に青さが復活してきたご様子。
コケに興味を持ち始めたころは、部屋の中で育ててカビだらけにさせてしまったり、
眺めの良い場所に置きたいとベランダの腰壁の上部分(一番日光と風当たりが強い)に置いて枯れさせてしまったりと、
何度も失敗を繰り返したものだが、結局、人間にとってのみ都合のよい環境だとコケはダメになると実感。
今いる3玉(プラス苔鉢いくつか)は、棚に遮光カーテンをかけた半日陰の環境に、
(安住の地とまではいかないけれど)そこそこなじんでくれているようだ。
世話を焼きすぎず、着かず離れずの距離で、焦らずじっくり。
こちら都合ではなくコケの時間軸に合わせてあげることが、
上手に付き合うコツのように感じている。
▲去年の10月に「コケトレ」で作ったスナゴケの枯山水。この冬は寒さが厳しかったせいか、名前に劣らぬほど無残なお姿に・・・
▲・・・と思ってがっかりしていたら、先日、なんと遅まきながらの胞子体を発見!(本来はおそらく晩秋に胞子体が出ると思います)
よく見ると枯れたと思っていた本体も根元部分から緑が復活!この春の成長に期待です。