かわいいコケ ブログ I'm loving moss!

コケの魅力を広く知ってもらいたくて、情報発信中。
コケ、旅、山が好き。コケとコケにまつわる人やモノの記録です。

締切ました→【お知らせ】コケ好きによるコケ好きのためのコケTシャツ ~version 2013~、購入希望者募集!

2013-07-31 23:50:36 | 文系女子のコケ目線

▲今年のコケ画-Tができました!

※下記のTシャツ購入希望者の受付は締切ました。たくさんのご注文、ありがとうございました。(2013.8.21追記)

金峰山のコケレポートはまだ続きがあるのだが、
今日は取り急ぎ、お知らせをば。


昨秋、九州のコケ友・M女史と私で「MOSS-T PROJECT」と称して作った、
コケ好きによるコケ好きのための「コケTシャツ」。

完全にコケ好き2人の趣味企画だったにもかかわらず
期間限定で購入希望者を募ったところ、予想以上のご注文をいただいた。

また、私たち自身もかなり気に入って着倒していたゆえ、
「そろそろ新しいのがほしいね」という話も出たりしていたここ最近・・・・

そこで今年も作りました、コケ画-Tシャツ2013年バージョン!

このブログを読んでくださっている方で、
もし興味のある方がいらっしゃればと思いお知らせします。

  ※なお、昨秋のコケTシャツの詳細はこちら→ 


といっても、今回は前回のリニューアル版ということで、コケ画-Tのデザインは同じ。

前回との変更点は、

①生地色は「ホワイト」と「ヘザーグレー」の2色。

②生地厚さ0.5オンスと薄手で柔らかい生地を使用

③半袖のみ(前回は長袖もありました)

の主に3つです。

  ※価格は前回と同じ2,800円のままで変わりません。

シンプル イズ ベスト、っていうんでしょうか。
生地色を汎用性のあるホワイトとヘザーグレーにしたことで、
年齢性別問わず、タウン着としても臆さず着れて、
はっきりいってオシャレ度・使い勝手度は増していると思われますww

また、薄くて軽い素材なので、まさに夏の今こそ着たいと思えるTシャツなのです。
(というか、夏にも着やすいTシャツを私たち自身がほしかった!)



▲左:ホワイト、G-Lサイズ    右:ヘザーグレー、Sサイズ 
 G-Lサイズは「ガールズサイズ」のLで、普通サイズに比べて襟ぐりが広く、袖、身丈、幅が短めの細身タイプ。
 私の場合(女性・身長164センチ・中肉)、ガールズサイズならL、普通サイズならSがちょうどいいです。



 


▲表面のプリントでは、蘚苔類の代表選手、スギゴケ、ゼニゴケ、ツノゴケを紹介。
 「コケって何?」の質問に答える時も、この絵が役立ちます。



▲2013年バージョンももちろんバックプリントあり。「Just Looking For the MOSSES!」


なお、版を前回と同じものを使用するため、
少量のロットでも赤字を出さずにプリントできるようになり
特定の期限を設けず、注文を受けることができるようになりました。

ただ、あくまでこれは私たちの趣味企画であるため、できればある一定量の注文を一度にズバン!と
発注してしまいたいという思いがあります(それぞれ本業の傍らのお楽しみ企画なので・・・)。

そこで、8月18日(日)までを一応のお申し込み期限とし、
この期日までにお申し込みいただいた方には、
9月中旬にお手元に届くように発送したいと考えています。

    ※8/18を過ぎてからのお申し込みももちろんOK。ただし9月下旬以降の発送になります。

また、なぜか最近になって、やたらとリクエストが多かった、
もう一つのデザイン「MOSS-T」も合わせて、ご注文を受け付けます(こちらは前回とまったく同じものです)。

かわいめのイラストなのでてっきり女子人気が高いかと思いきや、
わりと大人の男性で気に入って下さる方が多くて、
正直びっくりしていますが、もしご興味があればこちらもぜひどうぞ。


▲こちらが「MOSS-T」(同じく2,800円)。20種類のコケが協力して「MOSS」の文字を作り上げています(何ゴケかわかるかな?!)。


サイズなどの詳細は、下記のフライヤーをご参照ください。

ご注文は1~3を入力の上、タイトルを 「コケTシャツ注文:( お名前 )」 として、

moss-t◇mail.goo.ne.jp (メール時に「◇」を「@」に変えてください)

までメールをお願いします。

   ※当ブログの左欄にある「メッセージ」とはアドレスが異なるので、ご注意ください。
  
-------------------------------------------------------------------------------

1.お客さま情報
  
お名前:
Tシャツの送付先:〒
電話番号:
メールアドレス:
  
2.注文内容(必要ない個所は削除して下さい)
  
Tシャツタイプ:コケ画-T(2,800円 )/MOSS-T(2,800円)
色:コケ画-T(ホワイト or ヘザーグレー)/MOSS-T(ホワイトのみ)
サイズ:コケ画-T(G-M・G-L・S・M・L)/MOSS-T(G-M・G-L・S・M・L)
枚数:コケ画-T( 枚)/MOSS-T( 枚)

3.合計枚数  枚、合計金額  円

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☆「G-◇」はガールズサイズで襟ぐりが広く、袖、身丈、幅が短めのスマートな形。
S・M・Lは男女兼用サイズで袖もガールズサイズより長め。ガールズサイズは普段のサイズよりワンサイズ上をお勧めします。

☆フライヤーに記載されていない指定外のサイズがご希望の場合は、お問い合わせください。



※複数のタイプを注文される場合には、以下のように別々で記載をお願いします。

<例>
Tシャツタイプ:コケ画-T(2,800円)
色:コケ画-T(ホワイト)
サイズ:コケ画-T(S)
枚数:コケ画-T(1枚)

Tシャツタイプ:MOSS-T(2,800円)
色:MOSS-T(ホワイトのみ)
サイズ:MOSS-T(G-M)
枚数:MOSS-T(2枚)

合計枚数 3枚、合計金額 8,400円


                      ↓↓↓こちらがフライヤーです↓↓↓




☆ご注文メールを頂いてから、基本3日以内にはこちらから確認メールを差し上げます。
 3日以上たっても確認メールが届かない場合には、御手数ですがご一報ください。

☆なお8/4-7は日本蘚苔類学会の学会参加のため、8/12-16はお盆休みのため返信が3日以上かかる場合があります。



●代金について 
 御注文メールをいただいた方各々に振込先をお知らせします。
 振込手数料はお客様の御負担でお願いします。
 (入金確認後の発送となります。)

●ご注文期間と納品時期について
 ①8月18日(日)までにご注文いただくと、 9月中旬発送
  
 ②上記以降:随時受け付けますが、発送は9月下旬以降になります(ご注文日からおおよそ2週間~1か月)。
  ※Tシャツ工場の都合により大幅に納期が遅れる場合はお知らせします。

●発送方法について
 1枚の場合、基本的にヤマト運輸の「メール便」を使用→Tシャツ代は送料込みの料金です。
 2枚以上御注文の方は、こちらで選択した方法にて発送させていただきます。(別途送料はかかりません)
 ※他の発送方法を御希望の方は別途送料をいただきます。どうしてもという方はその旨お知らせ下さい。


山歩き再デビュー@金峰山 その1

2013-07-30 10:06:38 | 山登りとコケ

▲倒木をコケが覆う。(山梨県・大弛峠 7月)


ここ数年、コケを見るのが楽しくて、
山に入っても山頂を目指さず、
麓やら中腹やらをウロウロしていたのだが、
こないだの週末、久々に山頂めがけて登ってきました、
山梨県にある標高2,599mの金峰山(きんぷさん・きんぽうさん)。

夜中に都内を出て深夜に山梨県と長野県の
境に位置する大弛峠(おおだるみ)の駐車場に到着。

この峠は、自動車が通行できる日本最高所の峠である。ここで標高は2,360m。
そして、ここから尾根道を4~5キロだけ歩けば金峰山の山頂にたどり着く。

山歩き再デビューにはもってこいのお手軽登山ルートなのである。


車の中で寝て、朝6時に起床。
買っておいたパンを食べて、
6時半頃から歩き始める。

都会の朝と打って変わって、山の朝は空気が澄んでいてなんとも涼しい。
夜明けの山道を歩き出すだけでもう満ち足りた気分になる。


▲亜高山帯の森の中。最初はゆるやかな坂道を登る。自分はいつものごとくコケを見たいので列の一番後ろ


峠の森の中は、予想していた以上にコケがたくさん。
地面にも木にも岩にも、それぞれの場所をお気に入りの住処としたコケたちが、
そこここに独特の形の群落をつくっていた。



▲亜高山帯といえば、このコケ。オオフサゴケ。八ヶ岳界隈でもよく出会ったなぁ


▲オオフサゴケのアップ。植物体は立ち上がる。なんとなくクリスマスツリーに見えてくるのは私だけだろうか・・・



▲こちらも亜高山帯ではおなじみのコセイタカスギゴケ。胞子体が出てます


▲雌株の影には、少し背が低めの雄株が。もう婚活を終えたあとかな?!



▲山道の横手には倒れた木の根っこが壁を作っていて、そこをまたコケたちが住処として活用している


▲近寄ってみると・・・こちらはおそらくフウリンゴケ。古い胞子体と若い胞子体が混在している。胞子体の柄はくねくね。
 垂直面の土の上が好きで、生育場所はまったく違うが、実はコセイタカスギゴケの親戚筋。同じスギゴケ科の仲間だ



▲こちらはイワダレゴケ(ちょっと乾燥気味)。倒木や岩が好きなコケなのだが、ここではコセイタカスギゴケに乗っかちゃってます。
 よく見ると「孫の手」みたいにひょろりと立ち上がった新しい茎が見える。前年度の茎葉の上に毎年1度新しい茎葉を作るのがこのコケの最大の特徴



▲チシマシッポゴケ(おそらく)。この子たちもかなり広い範囲で林床を覆っていた。シッポゴケのなかでもとくに大型で、葉は同じ方向に曲がる



▲こちらも同じくシッポゴケの仲間。カモジゴケの一種かな。倒木の枝に突如現れた「天然の針山」といったかんじ



▲同じくシッポゴケの仲間。樹幹を覆うあたたかなブランケットのよう。濃緑色なところをみるとタカネカモジゴケだろうか。


こんな調子で歩けば歩くほどコケ・コケ・コケのコケ三昧。

こうも苦労しないで、あなたたちと会えるなんていいのかしら?!
と嬉しさがこみ上げてきて、歩きながらも思わずニヤニヤしてしまう。

みんなの列に遅れぬようコケを見ては(ニヤニヤし)早足で追いかけ、
またコケを見ては(ニヤニヤし)早足で追いかけを繰り返し・・・。

急に視界が開けたと思ったら、
向こうには黒々とした富士山が見えた。


▲夏の富士山は山頂の雪もほぼ溶けて、わりと地味。いまごろ大勢の人が登っているのだろうなぁ。


顔を上げたついでに辺りをよく見れば、ツガの美しさもなかなか。






▲新芽は明るい黄緑色。古いのと新しいの、こんなにもはっきり色が分かれているものなのね

朝のコケさんぽ

2013-07-12 11:40:15 | 山登りとコケ

▲半日陰の腐植土に生えるシッポゴケ科のコケ。(2013.7月神奈川県)


いつもこのブログをのぞいてくださっている方、暑中お見舞い申し上げます。

梅雨が明けたとたん、連日の猛暑日。
お変わりなくおすごしでしょうか。

最近の私のちょっとした変化といえば、
もう10年ほど変わらなかったロングヘアを、
この暑さを機に20センチ以上ばっさりと切ったこと。
学生以来のボブヘアになりました。

何がいいってドライヤーをかける時間が短い!

そして頭がいままでどれだけ髪の重みで引っ張られていたことか。
いままで気づかず自分に負担をかけていたのね・・・。
というわけでなんか気分的にもラクになりました。


さて、こう暑くなってくると、
コケ見も熱中症が危ぶまれるので
無理しないのが賢明というもの。

しかし、先日は家人のトレイルランニングの大会(山を走るレース)に同行したので、
家人らトレラン仲間が走っている間、私は山麓でコケ探し。

朝6時過ぎからの早朝コケさんぽは、
小鳥たちのさえずり、木をつつく音に包まれて、
なかなか気持ちよかった(しかも意外と蚊も少なくてラッキー)。



▲上記のコケをひとつまみ。茎はつながっていた。葉は乾燥すると同方向に鎌形に曲がる。おそらくカモジゴケかな。


ちなみに最近、コケを撮るというと、1cmまで接写ができる便利なコンパクトカメラ「RICOH CXシリーズ」についつい頼りがちで。
一眼レフの腕がだいぶにぶってきてたので、今回は気合を入れ直して一眼レフばかりを使って撮ってみた。



▲森の中にひっそりと。見ているだけで涼しさが伝わってくるよう。

キヨスミイトゴケのひそかなる家移り

2013-07-04 15:02:47 | コケをめぐる旅



「渓谷の樹木から垂れ下がる」

と聞けば、コケ図鑑を手に、それこそ渓谷沿いの林を
散策をしたことがある人ならば、きっとピンとくるはず。

そう、それは「キヨスミイトゴケ」(もしくはイトゴケ)の枕詞。

この言葉を聞けば、谷間に流れる川沿いで、
大きな木々の枝からぶらりと垂れ下がり、
涼しげに風にそよぐキヨさんの姿が目に浮かぶ。


しかし! キヨさんに近況を聞いてみると・・・・

「そんな時代もあったわね(フッ)」

なんていう答えが返ってくるかもしれない(や、あくまで私の妄想ですよ)。

というのも、今年に入って早3回、
思わぬところでキヨさんと出くわしているのである。

それは渓谷でもなければ、大木の枝でもない。

こんなところなのだ。



▲静岡県・伊豆(2月)


▲宮崎県(3月)


▲東京都(6月)


いずれも渓谷沿いではない、大木でもない、
そして人がよく通る場所にあるサツキの茂みばかり。

なんでまぁこんなところにいるんでしょう!?


最初の通報は、今年の1月頃。
静岡に住んでおられるコケ友Tさんからだった。

「図鑑で紹介されているのと違う、ちょっと変わった場所にキヨさんが生えてるんですよ」

その場所は静岡県内にある某旅館のお庭とのこと。

さて、行ってみますと・・・


▲一見、なんのへんてつもない歩道とその右にはサツキの茂み。

このサツキの茂みを正面から見ると・・・


▲キヨさんが垂れ下がりまくっている!


▲さらに近寄ってみる


キヨスミイトゴケは少なくとも乾燥した場所ではなく、
常に湿度が高めの場所がお好みのはず。

ただ、この庭の裏手には小さな山があり、
山と庭の境界となる斜面には小さな滝が流れている。

この滝の湿気が下手にある庭に降りてきて、
ツツジの茂み一帯を潤しているのだろうと推察。

それにしてもこれをコケと知らないと、
ツツジのお化けと気持ち悪がる人もいるかもね、
とTさんとひと笑いしたのだった。


それからしばらくのちのこと。

今度は、九州のコケ友Mさんとのメールのやり取りの中で、
「こんなところにキヨスミイトゴケがいて驚いた」と静岡での一件の話をしたら、
「実は私の身近にも似たようなキヨさんがいますよ!」とのお返事。

そこで3月に現地へ行く機会を得て、その場所に連れて行ってもらったところ・・・




▲さらに近寄ってみる

今回は人家の敷地内にある生垣のサツキ。

(写真には写っていないけれど)道を挟んだ向こうには池があり、
池の周りのアジサイの枝にもキヨさんが旺盛に生育しているのを確認。

ただし、池のそばにはサクラ(だったかな!?)のような背の高い木が、池に向かって枝をのばしているのだけど、
そこにはキヨさんの姿は確認できず。おそらく日当たりの問題もあるのだろう。

サツキにせよ、アジサイにせよ、込み入った枝々の隙間というのは、
陽射しはほどほどで、通気性もそこそこあるところ。
そんな場所を縫うように生えるのがキヨさん的にはお好みのようだ。


そして、最新の目撃は6月のこと。

東京都内にある御岳(929m)をコケさんぽしていた際に、
山道の入口にてまたも「キヨさん in サツキ」を発見。


▲一見、ただの茂みに見えますが・・・


▲裏に回ってみると、キヨさんがびっしり。





ここは山の中とはいえ近くに沢はなく、むしろこれから登山道に入るという
登山者が必ずといっていいほどよく通る場所。

いままでに何度もこの道は通っていたが、
まさかキヨさんがいるとは思ってもみなかったので、
サツキはずっとノーマークだった。

しかし、やはり過去2回の例もあり、
自分の中のコケサーチャーが、
無意識にもアンテナをはっていたのだろう。

こんな身近にいたなんて!

いやはや驚きである。


ちなみにこの場所からもっと標高の低い山道には、
いわゆるオードソックススタイルを貫くキヨさんたちが群生している。


▲御岳の麓近くの杉並木


▲枝にはびっしりとキヨスミイトゴケ(おそらく)。もはや本来のスギの葉が見えないほどコケに覆われている!


▲駐車場の向こうには沢が流れる。まさにキヨさんが気に入りそうな場所。





こういった群生地がまずはあって、
その一部がサツキの茂みの中に
家移りするようになったのか。

それを手伝ったのは風か、はたまた人間か。

そんな推察も楽しいひと時である。



▲こちらもサツキにキヨさん。バックには滝が流れ、まさに教科書通りのロケーション