Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

完全禁煙儘ならぬまま、いざ、司馬遼太郎記念館へ、、

2009-02-15 19:45:45 | 小説家・トーマス青木
 今年に入ってから決めたのであるが、気分転換の必要なトーマス青木君は、明日から3日間かけて大阪に一人気侭に遊びに行くそうだ。 目的は只一つ、『司馬遼太郎記念館』に入り浸ることだそうな、、、。

 ご承知の通り、昨年の晩秋から「メタボリックシンドローム」①で苦しみ、且つ長年の念願であった「禁煙実行」②にて二重苦の日々を過ごしている御仁「トーマス青木」は、さほど①も②も捗らず、「このままだと後5年以内に階段も上れなくなりますよ・・」と、呼吸器科の女医先生から『肺気腫宣告』を受けたのは先の2月4日、広島鉄道病院の出来事だった。
 そう、一旦順調に進んだかに見えた「禁煙パッチ効果」は8週間(禁煙外来患者の予定治療期間)を過ぎた段階でまた、少しずつ長年の喫煙悪癖に戻ったらしく、なんだかんだとそれなりの言い訳を捏造し、一旦全く禁煙状態を続けて50日ばかり経った後、再びタバコを吸い始めている。 その数量は、大好きなマルボロライト(タール6mm ニコチン0.8mm)を3日間で1箱だとか、、、。
 禁煙治療開始前は3日間で2箱だったから、ひところから比較すれば、ニコチン摂取量はかなり減少しているとはいえ、吸ってしまっては絶対に駄目。一本でも吸ってしまえば全く元の木阿弥となるらしく、タバコ1本吸う毎にトーマス君の肺機能は絶対的に機能低下するらしい。 肺機能は、一旦衰えるとその部分は全く元に戻らないらしく、禁煙治療開始前(前回11月上旬の検査結果によると)のトーマス君の肺の作動能力は、彼の元々の能力に対し58%しかなかった。 凡そ人間の肺機能は、全機能の30%の能力で生きていけるらしい。 しかし30%とは、医学的に「生きている状態」であって、例えば寝たっきりの植物人間であればそれでいいかもしれないけれど、過激な運動をしないまでも健全な人間的生活を行うためには70%の機能が欲しい。と、呼吸器科の女医殿が仰せなのだ。 だから、禁煙治療前の58%は、怖るべき作動低下数値にて、今以上絶対にタバコを吸ってはならぬ数値だったのが昨年の11月上旬であった。
 禁煙治療開始後いよいよ8週目を向えて受けた最終的な検査結果は、思ったほど良くなかった。 結果は65%止まり。 残念ながら彼の肺機能は65%までにしか回復できておらず、これは医学的には全く回復したことになっていないとの事。 喫煙以外に何か問題があるかも知れぬ?と、女医様の判断で『肺の竹輪切り』画像を撮ることになったのは先の2月4日。
 撮ったところ、何と!トーマス青木君の肺臓は左右とも(特に肺の上部が)真っ黒に映し出されているではないか!
 女医殿曰く、
 「肺癌でありません。これは、全く喫煙が原因です。かなり肺気腫の進んだ状態です。あと5年もすれば、階段がまともに上がれなくなります。絶対にタバコを吸わないでくださいね!」
 「XXXXQXXVVXXX!!!」 Oh, no!! Nantekotta,,,.
 上述の肺機能再検査の結果が出る迄は、かなり順調に進んでいた完全禁煙中のトーマス青木は、それなりにその気になって敢てタバコに手を伸ばさず、以外と真面目に推移していたにも拘らず、この女医殿の一言を聞いて愕然とした。 この頃のトーマス君は、たまたま別件(主としてNPO活動のこと)で自分の意に反し、思うに儘ならず相当苛立っていることあり、猛烈にタバコを吸いたくなったのが切っ掛けで、(バカめが)喫煙を再スタートした。 あらためて吸ってみれば、何と!半世紀以前に立ち戻った気がしてきたそうな。 つまり、タバコを吸い始めた学生時代の時、経った一本のタバコで眩暈がし、昼休み時間の大学の教室で吸ったたった一本の両切りピースの紫煙が堪えて、午後の講義をサボってしまった経験を思い出したそうだ。 それから約半世紀の間、悪癖となり生活文化となった喫煙の習慣。 そんな悪習慣の原点に返った気分だったとのこと。 喫煙の害悪の怖さを「身を以って体験した気分」になった初体験的、再・喫煙体験だったそうな。
 さりとて、今も、中身の入っているタバコの箱が手元にあるから始末が悪い。 何とか今夜中に止めなければ、あと3年と経たないうちに階段が上がれなくなるぞ。 それよりも何よりも、心臓と脳細胞中の毛細血管がもたぬであろう。 さらにさらに、日々の思考能力が滅茶苦茶のまま元に戻らないであろうから、ブログ記事はおろか、書きかけの小説『黄昏のポジョニ・ウッチャ』の完成なんてありえないであろう。ま、あの世に行って書くのであれば別であるけれど、それでは頑張って『第一巻』を書き上げた意味がないではないか。

 『司馬遼太郎記念館』の見学は、彼のそんな苛立ちを沈静化させるのに格好の段取りであろう。 尊敬する一大小説家先生の記念館をとくと見学し、気分転換したら宜しい。
 そう、何か成し遂げようと思えば、まずは健康な肉体が必要であろう。健康な心身にのみ、健全な思考能力は作動することは良く理解できているはず、健康であることの大切さを再確認してくるが良かろうよ、、、。
 ま、また明日から寒くなるらしいから風邪など引かないように、暖かくしていってらっしゃい。
 「・・・!」
 司馬先生のお屋敷から帰ってきたら、せめて感想文か紀行文くらいエセ男爵ブログに投稿しろよ!
 「・・・?」