Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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亀山郁夫訳「カラマーゾフの兄弟」全5巻を読了・・

2009-01-09 18:45:45 | 趣味の話&本と雑学メモ
と、言うこと、、、。

 「・・?・・」

 「もう一度申し上げよう、亀山郁夫訳「カラマーゾフの兄弟」全5巻を読了・・」

 「・・・!?」

 「いやはや、何と4ヶ月間に亘る!異常な長さの通読期間?はっきり申し上げて亀山流翻訳は我輩好みではなく(その理由はあらためて徹底的に申し上ぐるぞィ)、途中で何度も投げ出そうかと思ったものの、ようやく本日、一字一句洩らさず逃さず読了したのである・・」

この訳本シリーズを全4巻購入したのは昨年初秋(9月上旬)だったか?はたまた真夏だったか?忘れたけれど、思い起こせば、とある会の講演を依頼されて大阪出張した時のこと(確か!昨年の10月9日)、講演のさなか、
「此の歳になってようやくドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を初めて読み始めた、そんな出来損ないの不良中年でありますからして、、、」
と言いつつ、講演内容からやや脱線し、
「ロシア語の原本ではなく当然ながら日本語の訳本で、亀山郁夫先生もの・・」
そもそも翻訳本の嫌いな我輩は、
「翻訳だから非常に読み辛く、さらに読み辛いのは亀山先生ご一党の現代語訳だから、一段と会話文が読み辛く(云々・・)」
でもって、
「読み進め難いから、未だに第2巻の初めで行ったり来たり・・」
と、ここまで話したら会場一同爆笑となった。
 あの時、信じていただけなかったのか?(YES)はたまた(or)信じていただけたのか?(NO!)
 すなわち、
本当に我輩がドストエフスキー作品を読んでいないのかどうか?信じて下さった方も 「いや、絶対に読んでいるにも拘らず読んでいないと、わざと(謙遜して)言っている」と思われた方も、本日晴れて「亀山郁夫先生訳・カラマーゾフの兄弟(全4巻)を、読了した!」
と、声を大にしてご報告申し上げたいのであります。
 こんなに読みにくい「長編小説」には、めぐりあった事は未だかつて記憶無い(に等しい)、、、。
でもって、
 「読了感は?感想は!」
と、問われれば、
 「ある、ごまんとある!」
と、答えなければなるまい。
 何だか、
 「本日を以って、一大事業を成し遂げた!」
という達成感あり。
 要は、
 1)生まれて初めて(翻訳本といえども)「ロシア文学」を紐解き、
 2)畏れ多い「ドストエフスキー小説」を初めて読み終え、
 3)これでようやく『世界文学』の何某か?片鱗に触れ、
 4)初めて、ほんものの小説を実感したこと、
等々、
「ドストエフスキー作品・カラマーゾフの兄弟」を読み終えた後の、その収穫たるや、想像以上に膨大なり。
と同時に、これでようやく本年度のステージに立ち上がること可能となった。

 あらためて「感想文」を書きたいと思いつつ、本日は読了の実感をしるして置きたく、敢て、エセ男爵ブログ記事として『記録』に残しておきたい、、、。

 エセ男爵は、本日・平成21年1月9日を以って、
巨匠ドストエフスキー作品「カラマーゾフの兄弟」読破の偉業を成し遂げたり!と、、、

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カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
ドストエフスキー
光文社

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商品の説明:(出版社/著者からの内容紹介)
世界最高の小説は何か。候補の筆頭につねに上げられるのが、この作品だ。だが、日本では同時に、翻訳が難解とも言われてきた。ドストエフスキー研究者・亀山郁夫は、この訳業を自分の課題として引き受けた。作者の壮絶な「二枚舌」を摘出する新訳は、流れ、勢いを損なわない。人物たちが[立っている]。主人公アリョーシャが、初めてリアルな人間として描かれ、物語を導いていく。(@amazonより引用・・)
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ps: 読み終えて、我輩は満足なり。 ならば今夜はビールだけに止まらず、久しぶりにシーバスリーガルの12年物でも飲むとするか、、、、。