Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

志すは21世紀的ドンキホーテ?
はたまた車寅次郎先生を師に地球を迷走?
気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

珈琲屋OBのこと(5/6)。。「自分の勝手気儘に振舞える、うれしい空間?見付けたり・・」 

2006-11-09 09:15:10 | 食彩+酒の肴
?!?!

 「ちょいと、隣の女性2人、なんだか広島と山口に旅行するみたいだぞ・・」
 「?!!」
 「彼女達のそばに行って、あなたの地元の観光スポット教えてあげたら?・・・」
 国内旅行の専門家である友人は、我輩に向かって興味深い発言をするのである。
 「!?・・XXX」!
 「どんでもない!!俺には無理、到底できないよ・・・」
 解っていても知っていても、まずは見知らぬ女性に話しかけたくなく、教えるつもりはないけれど、中国(地方)5県下の観光案内なんてできっこない。逆に教えて貰いたいほどに郷里音痴なのである。
 この光景、我輩にとっては、いかにも不思議である。なんだか往年の「喫茶店の在るべき姿」を垣間見た気分である。何故か?きょうびの喫茶店、コーヒーを飲む目的で立ち寄り、コーヒーを飲めばさっさと引き上げていく。落ち着かなくて、落ち着けないのが今日的喫茶店の「典型」。如何にも情緒なき「空間」?空間にならない空間と解釈していたけれど、我輩的物差し尺度を以ってして、この喫茶店は「落ち着ける場所」として認定可能なのだ。

 落ち着ける場所としての喫茶店を発見する。事実、落ち着いて自分達の時間を過ごしている人たちを発見できるなんて、なんとも「うれしい」出来事なのだ。。。

 とにかく、
 斜め左?振り向きに様(ざま)に、デジカメのシャッターを押した。我輩がトイレに立った時から、或いはそれ以前から、友人の座っている位置から彼女達のテーブルは見通せるのである。旅のガイドブック「るるぶ山口県」を携え、何と5~6種類の旅行会社旅行案内パンフをとっかえひっかえ、なにやらこの2人は旅程を作っているようだ。
 さらに友人曰く、
 「世の中、時代が変わったねえ~・・・」
 「?・・・」
 「何と、携帯電話から『JRの時刻表』をチェックしながら、この場所で、彼女たち自ら旅程表を作っているんだからねえ~・・・」
 そう云われれば、そうだ・・・
 我輩は思った。
 「はやりそうなのだ。旅行専門家の商売が少なくなり、そのうち必要無くなる時代が来ているのか・・・」
 否、やはり旅行のプロは必要であろう。しかし半端なプロはすでに必要なく、本物のプロを必要とする時代か?


 記事にしたい「お話」、もう一つ、、、。

 喫茶店に入ってきた時からすでに我輩、2人の女性よりもその先に腰掛けて熱心にノートパソコンに立ち向かっているオジさんの方を気にしていた。
 友人曰く、
 「このテーブルの足元にもコンセントあるよ。気分転換?山荘から降りてパソコンやりたくなったら此処に来てやればいいさ・・・」
 な、なるほど・・・
 ここ「珈琲屋OB」のメニュー、どの商品を見てもそこそこの価格設定をしているのである。けっして安くないコーヒー代金は、
 「どうぞ、ごゆっくり遊ばせ。。お客様各自(各位!)におかれましては、マイペースの時間をお楽しみあれ・・・」
等と「コーヒー代金の設定」を正しく解釈し、
 我輩あらためてパソコンを持参し、ここでブログの更新などを楽しみたくなった次第である、、、。

 
 <・続く・・>