銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

フォーン・ブース

2010-03-03 04:17:44 | は行
今宵は2002年制作の「フォーン・ブース」
口八丁手八丁で渡り歩いてきた宣伝マンのスチュ・シェパード(コリン・ファレル)が、鳴った電話ボックスの受話器を手に取った事から騒動に巻き込まれるサスペンス。舞台は路上のたった1つの電話ボックスのみと、なかなか意表を突いた作品。

自称ヤリ手の宣伝マンのスチュ(C・ファレル)は、今日もその口先を武器に仕事をしていた。ちょっとした浮気心で女優の卵に手をつけようと、いつもの公衆電話から電話をして立ち去ろうとした時、電話が鳴り、何気無く取り上げた受話器の向こうから「電話を切ったら命は無い」と告げられて・・・という導入。

何と10日間で撮影をしてしまったと言う驚異のスピードで仕上げた作品でありながら、安っぽさは微塵も無く、逆に精神的な奥行き描写がされていて、一気に観られる作品。撮影も時間の流れに沿って行なわれているので、映像の食い違い等も発生していないし、違和感無しで観られる。また、80分にまとめてあるのも飽きさせない、丁度の良い尺のように思える。しかし、キーファー・サザーランドの起用法はとっても贅沢だなぁ。

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