銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

ドクター・モローの島

2007-05-19 01:51:02 | た行
今宵は1977年制作の「ドクター・モローの島」
古典SFの巨匠H・G・ウェルズの「モロー博士の島」を映画化した作品で、マッド・サイエンティストの世界を描いている。1932年の「獣人島」(モローの描き方でウェルズが怒り、英国では公開されなかったらしい)のリメイクでもある。

赤道に近い太平洋上を一艘の救命用ボートが漂う。17日間後、ボートはある孤島にへと流れ着き、ブラドック(マイケル・ヨーク)は、九死に一生を得るのだったが、水を探し求めて密林を歩いているうちに不穏な気配を感じて走って逃げる途中、落し穴に落ちて気を失う。やがてベットで目覚めた彼の前にドクター・モロー(バート・ランカスター)という男が現れる、という展開。

原作が1896年刊行だから100年以上も前にDNA操作を扱っているとは、さすがウェルズ! 脱帽モノ。半獣人の姿は、いかにも年代を感じさせるものだが、かえってそれが話の内容に合っていて良い。ラストのマリア(バーバラ・カレラ)の意味深な容姿が、ちょいと不気味。

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