今宵は1979年制作の「アルカトラズからの脱出」!
サンフランシスコ湾に浮かぶ小島を丸ごと監獄にしたアルカトラズ刑務所は絶対脱獄不可能と呼ばれ、1963年まで実在していた。その脱獄不可能な連邦刑務所で、1962年に実際に起こったフランク・モリスとアングリン兄弟が監房から消えるという事件を基に描かれたサスペンス。
誰も脱獄に成功したことがないと称されるアルカトラズへ収監されたフランク・モリス(クリント・イーストウッド)は、脱獄の常習犯であった。そのため、早々に冷酷な所長(パトリック・マクグーハン)に目をつけられるが、隣の房のチャーリーや以前別の刑務所で知り合ったアングリン兄弟と仲間を増やしつつ、着々と脱獄計画を練り始め……という展開。
手に汗握る緊迫感の中で、ドキドキワクワクしながら観られた作品。イーストウッドが、あまりに格好良く脱獄するものだからフィクションかと思っていたら、後から実話と知ってビックリした覚えがある。この作品にしても、前述の「パピヨン」や「大脱走」にしても、収監先から上手く脱け出すという話は、スリルと絶望と希望と期待が入り乱れるような感覚で観られるので好きだなぁ。