銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

マーキュリー・ライジング

2014-09-06 00:09:36 | ま行
今宵は1998年制作の「マーキュリー・ライジング (COLLECTOR'S EDITION)」!
偶然国家機密のコードを読み解いてしまったことで、国家安全保障局(NSA)に命を狙われることになった自閉症の少年サイモン(ミコ・ヒューズ)と行き掛かり上、彼を守ることになったFBI 捜査官アート(ブルース・ウィリス)の逃亡劇を描いたサスペンス・アクション。

ある日、サイモンは手にしたパズルの本の中に、国家安全保障局(NSA)の技術者が20億ドルもの予算をかけて開発した防衛システム“マーキュリー”の暗号を密かに隠し込んでいたものを見つけ、読み解いてしまう。この事実が漏れると多額の開発費が無駄になるだけではなく、対立国へ潜入している仲間や多くの米国人が危機にさらされると判断したNSAのクドロー(アレック・ボールドウィン)はサイモンを闇に葬ることを画策するのだが・・・という設定。

まず、B・ウィリスは、はみ出し者の捜査官(刑事)役が相変わらず似合っていて、安心して観られる。また、サイモン役のM・ヒューズは、他人と視線を合わせないとか、建物に入るときは必ず右足からの拘りとか、見事に自閉症の少年を演じきっている。ただ、そんな少年に無償の愛を注いでいる両親が殺されてしまい、孤独に落とし込まれた彼の精神を想像すると、劇中とは言え、心が痛い。ラストはちょっとだけ、ホッとするけど。
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