旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

ASD(自閉スペクトラム)についての公開講座を拝聴しました。

2015年09月18日 14時10分25秒 | 医局

今日は先に一つ、記事を掲載しています。
特別支援学校の授業風景です。
そちらも是非、ご覧ください。

 

福井県と福井県医師会主催の、「平成27年度 子供の心の診療医養成研修」の公開講座(9月12日開催)に参加しました。

今回の会場は福井県済生会病院の研修講堂で、講堂は受講者でいっぱいでした。

2つの特別講演を拝聴しました。

特別講演1は、「あたし研究」著者の小道モコさんの講義、「まだまだあたし研究中」で、ASD当事者の立場からのお話を聴くことが出来ました。
ASDの方の感覚や、頭の中の情報処理の様子などを、体験談を交えながらいろいろ話して下さって、非常に参考になりました。
ASDと診断されるまではひどく体調を崩されることがあったという、毎日を過ごすためのエネルギーの消耗の大きさをうかがえるエピソードは、印象的でもありどこか納得できるものでもありました。

特別講演2は、児童精神科医の門眞一郎先生による「自閉スペクトラムとコミュニケーション」の講義でした。
ASDの発達におけるメリハリ(メリハリは凸凹ともいうが、凸凹というと均したくなってしまうので、メリハリという言葉を使っているとのこと。)、視覚の優位性や視覚的支援の実際、(デラウェア自閉症プログラムにおける)PECSといった内容について拝聴しました。
飽きさせない講義で、PECSについてなど具体的にわかりやすく、非常に有意義でした。

 

 

今回お聴きした内容を、今後の診療に活かしていければ、と思います。

余談かもしれませんが、小道モコさんのお洋服が素敵でした。

 

― 医局 Y ―


授業風景。

2015年09月18日 13時34分25秒 | 重症心身障害

数日前の、県立嶺北特別支援学校の授業風景です。

病棟のエレベーターホールで、2人の生徒さんが先生と一緒に、ケーキ(目で楽しむ専用)を作っていました。

誕生日を迎えたお友達へのプレゼントだそうです。

 

4人がとても楽しそうで、思わずシャッターをきった編集委員Yなのでした。

 


目で楽しむ用ケーキ。

 

お誕生日おめでとう。〇〇くん。