旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

平成22年度あわら病院活動報告会

2011年03月25日 21時19分52秒 | 様々な取り組み
今年で4回目となる「活動報告会(自慢大会または自画自賛大会ともいう)」が、先日、行われました。(今回も発表会についてのブログです…。)
診療、研究、教育および病院運営における、各部署や組織横断的チームでの活動や業績についての報告が、今年もなされました。
この報告会は「大自慢大会」でもありますが、今年はそれぞれがアウトカムを出し、年々、報告内容の精度が上がっています。優秀賞には、賞状と「次年度活動運営費として賞金」が授与されました。今年は例年の「院長賞、事務長賞、総看護師長賞、ポスター賞」に加え、「診療部長賞、サービス・広報委員長賞、奨励賞、敢闘賞」の4つが新設されました。



エントリーしたのは下記の12題でした。

1病棟: チーム医療の推進 ~医療スタッフと共に行なう栄養療法~
2病棟: 障害者病棟におけるレクリエーション活動
木の芽 : アクシデントZEROをめざして~危険防止対策・皆で安全対策を試みて~
木の芽 : 木の芽っ子の笑顔のために
わか葉病棟: どうにかしました!?~日々のケアから看護技術の追求~
外来: クリティカルパス運用拡大を目指して
外来: 寅年にトライした 小さな工夫
研究検査科: はじめての営業活動
研究検査科: 検査科リニューアル
放射線科: 胃ろう造影から胃・食道内24時間pH測定へ
地域医療連携室: 地域医療連携室の変遷と現状~発足から4年~
高齢者看護院内認定看護師委員会: 高齢者看護院内認定看護師委員会活動報告~おばば?会の1年~



6名の審査員(院長、事務長、総看護師長、診療部長、薬剤課長、サービス・広報委員長)による厳正な審査の結果、院長賞は「高齢者看護院内認定看護師委員会の活動」に対して授与されました。
メンバー達は謙遜して“おばば”なんて自称していますが、熟女パワー?で魅せて?くれました。



事務長賞は、研究検査科の「はじめての営業活動」でした。
当院の営業車(あわら号)を使って、検査技師自らがフットワーク軽く、当院の超音波検査のスキルについて売り込みに行き、徐々に成果を上げています。



総看護師長賞に輝いた発表は、外来の「クリティカルパス運用拡大を目指して」でした。
小規模病院の弱みを強みに活かし、「バースディ検診パス」というユニークなパスを使って、きめ細かく積極的な外来フォローをしています。このパスの運用の中心は医師でなく、外来クラークや看護師です。



 会場風景


   ポスター賞(画像小さすぎ?)


座長の I栄養室長の素敵な仕切とT係長の名(迷?)司会者ぶりが、報告会を更に盛り上げました。




今回は番外編として、“スリー幹部ズ”による「平成22年度あわら病院重大ニュース!」が発表されました。事前に職員の皆さんに「今年度の印象に残ったこと、トピックス」を募集したところ20余りが寄せられ、この20の出来事に対して職場毎に投票し、最後はニュース実行委員会の独断による判定!でランキングされました。


以下に、ランキング順に出来事を並べます。括弧内は重大ニュースたる所以です。
1.QC活動で近畿ブロック最優秀賞受賞
(チーム医療で積極的に行った栄養指導!)
2.デイケア棟の取り壊し、いよいよ新病棟新築始まるかな?
(患者視点での療養環境を、そして職員にとっても働きやすい職場環境を!!)
3.過去最大の患者数! 年度末賞与支給!! 金額も期待大!!!
(一人ひとりの頑張りが収支に集約されました。)
4.降雪多し…雪かきご苦労さま。
(除雪車5回出動。腰も痛いよ…。)
5.IT担当専任スタッフ導入
(コンピューター、ネットワーク等の維持管理向上!)
6.盛大に第4回高齢者医療研究会開催
(より良い終末期を目指した「リビングウイル」を考えよう。)
7.ホームページリニューアル
(ホームページを見て応募した人が!ブログも人気?)
7.医局に新顔登場、T医師・Mさん・O師長
(雰囲気も香り?も変わりました。)
9.報告会現在、入院患者さんにインフルエンザの発生ゼロ
(感染症への対応は基本の遵守から。)
10.血液検査予約でラベル採血管の前日発行開始
(ラベルの見やすさと採血管の確実さは医療安全に繋がります。)
10.院内コンサート2回開催
(女医さんも頑張る!?)

上位入賞にはビックな?プレゼントが贈られました。




夕方の開催ということで、サンドイッチなどの軽食が準備され、審査員の審議を待つ間、皆の小腹を満たしてくれましたよ。

最後に、院長からの挨拶がありました。
「各職場の創意工夫に溢れた活動がボトムアップとなって、組織の充実を生む」といった内容でした。
また、今年度最大の出来事は、この会の数日前に発生した「東北関東大震災」であること、そして被災地の病院に当院から2人の看護師が派遣されることに言及されました。未曾有の災害ですが、日本人の長所―勤勉さ、真面目さ―をもって、必ずや乗り切れると信じ、2名を送り出すとエールを送られて、閉会となりました。


あわら病院の活動は今日も続いています。