海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古ゲート前抗議行動と土砂投入/ビラ配布

2021-02-04 23:59:13 | 小説

 4日(木)は午前11時58分頃、辺野古のキャンプ・シュワブゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に抗議する座り込みに参加した。

 連日、昼間は暑いくらいの日が続いている。名護市内は桜が満開だ。県内各地でプロ野球のキャンプも始まっているが、これまでのところ天気に恵まれている。ただ、それは埋め立て工事が順調に進められるということでもある。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、少人数で機動隊との接触を避ける取り組みを強いられている。ごぼう抜きされるまで粘りたい、という思いはあっても、今は我慢しなければならない。 

 もどかしい状況が続くが、志のある人は感染症対策をとって辺野古ゲート前や安和、塩川での抗議行動に参加してほしい。人との距離を取り、歩道に立ってプラカードやのぼりを掲げ、車両に訴えることも大切な取り組みだ。

 午前11時18分頃、辺野古弾薬庫近くの歩道から大浦湾を見ていると、ミキサー車が弾薬庫方向に移動していった。弾薬庫の改修工事に使用されるのだろう。

 キャンプ・シュワブに陸上自衛隊の水陸機動団が配備されれば、辺野古弾薬庫の使用も検討されるだろう。また、米軍が核兵器を小型化し、実用性を高めようとしているなか、辺野古弾薬庫にも秘密裏に持ち込まれる危険性を考えないといけない。

 海兵隊の北部への集中は、北部住民にとってとんでもない基地負担増大となる。断じて許してはならない。

 上の写真は昨日3日に撮影した辺野古ダムそばの歩道と茂みの様子。ボーリング調査の目隠しとして張られていたブルーシートは撤去されていた。森の中では、資材運搬の軌道を撤去しているらしい音と作業員の話し声が聞こえていた。調査報告書がまとめられれば名護市にも送られるはずだ。渡具知市長の判断が問われる。追及を強めたい。

 午後1時4分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。

 ゲートから入ったミキサー車が並び、K4護岸とK3護岸で生コンの打設工事が行われていた。K4護岸の完成した壁の前には、消波ブロックを設置する作業も行われていた。

 護岸工事と壁の建設、消波ブロックの制作に、これまでにどれだけのセメントが使用されただろうか。辺野古の海はここまで変わり果ててしまった。一部企業はもうかっているだろうが、そのために沖縄は基地問題にさらに苦しめられる。誰かが犠牲になり、多くの人が苦しめられるのだ。

 K4護岸のそばに砕石が運ばれ、掘削された場所に敷き詰める作業が続けられている。近くには大型の排水管らしき物が置かれているが、同じものは以前から②-1工区にも置かれたままとなっている。

  K4護岸内側の掘削箇所に砕石を敷き詰める作業の近くでは、土砂の投入も行われていた。やってくるダンプカーの数や勢いで、K9護岸でも土砂の陸揚げが行われているのが分かる。

午後1時22分頃、ガット船3隻(進朋、第八高砂丸、鶴美丸)が大浦湾を出ていき、入れ替わりに第八丸喜丸が大浦湾に入った。

 キャンプ・シュワブで米兵43人が新型コロナウイルスに集団感染したことと、辺野古新基地に陸上自衛隊水陸機動団が配備されようとしていることを批判するビラをティダの会で発行した。2時間ほどそれを配布してから、午後4時20分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。

 K9護岸では、ランプウェイ台船が2隻接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。

 K8護岸では、土砂の陸揚げが終わったばかりだったが、4時半を過ぎてから台船の入れ替えが行われていた。時間を目いっぱい使って、土砂を陸揚げ、投入しようとしていた。好天が続いていることもあるのだろう。時間の限りやって、残りは翌日に回すやり方だ。

 湾内には入ったばかりの第八丸喜丸のほか、かいおう丸、清明、栄雄丸の4隻のガット船が停泊し、前の2隻がランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っていた。

 

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