十数年前、沖縄戦を戦った東京都出身の元日本兵に話を聞いた。
その方が負傷と疲労で動けず、沖縄島南部のガマ(洞窟)に横になっていた時のことだ。岩をはさんだ隣のくぼみに重傷の若い兵隊がいた。ある日、轟音とともに手榴弾が破裂し、その兵隊が自決した。岩があったため、証言した人は無事だった。
直後にまわりの兵隊から罵声が飛んだ。
馬鹿野郎、死ぬんなら外に出て死にやがれ。
それまで、自らの死 . . . 本文を読む
写真は5月23日(月)のお昼頃に撮影したものだ。キャンプ・シュワブの第4ゲート周辺の工事状況だが、国道沿いから見下ろせる窪地を覆うように単管の足場が組まれている。
辺野古弾薬庫の新ゲート建設工事が進められているが、窪地で周辺から雨水が流れ込むため、これから地盤改良工事が行われるようだ。
米国のバイデン大統領が来日し、「台湾有事」で軍事介入するとの発言を行い . . . 本文を読む
23日(月)は午前11時16分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
K9護岸に接岸しているランプウェイ台船はなく、土砂の陸揚げは行っていなかった。
N2護岸には2隻のランプウェイ台船が接岸していたが、土砂は積まれてなく、ダンプカーの動きもなかった。
ガット船は3隻(國喜18、聖嘉、栄雄丸)が停泊し、ランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っていた。
前日の日曜日の . . . 本文を読む
19日(木)は午後2時54分頃、キャンプ・シュワブ工事用ゲート前に行き、この日3回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
市民40人ほどがゲート前に座り込んだり、歩道でプラカードを掲げて新基地建設に抗議した。
3回目は砂利を積んだダンプカー数台のほかは、K8護岸の延伸工事に使用される大きな岩が大量に運び込まれた。
K8護岸は辺野古崎から長島方向に伸ば . . . 本文を読む
17日(火)は午後12時前にキャンプ・シュワブの工事用ゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
前日は5・15の平和行進・県民集会の参加者がやって来て、ゲート前に500人ほどが集まったとのこと。工事車両を1時間ほど止めたようだが、人が集まればそういうことも可能となる。
今日の2回目は全体で20人ほどの市民が参加した。排除しようとする機動隊に対 . . . 本文を読む
5・15ということでいくつか抗議行動があったのだが、色々とやらねばならないことがあって参加できなかった。
日曜日は辺野古新基地建設の工事も休みだ。それでもこの日の景色を見ておこうと思い、午後2時35分頃、所用で移動の途中に瀬嵩の海岸に寄った。
K9護岸には土砂を積んだランプウェイ台船が2隻接岸したままで、明日の朝、ブルーシートをはずせばすぐにも土砂の陸揚げができるようになって . . . 本文を読む
14日は午後4時頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
連日の雨で水溜りができ、赤土でぬかるむなか、今日もK9・N2護岸から運ばれてきた土砂が、②区域に投入されていた。
1972年5月15日の施政権返還から、明日で50年となる。午後からは政府と沖縄県の共同で「記念式典」が催される。辺野古の工事現場を眺めていると、そんな「式典」などまやかしの茶番にすぎないこと . . . 本文を読む
5月14日付琉球新報に〈宮古島海保職員/部下の顔を殴打/容疑で書類送検〉という記事が載っている。内容は以下の通り。
〈第11管区海上保安本部(一条正浩本部長)は13日、部下の男性(42)の顔などを十数回殴打したとして暴行容疑で、宮古島海上保安部所属の巡視船機関長=当時=の男性海上保安官(57)を那覇地検に書類送検した。
11管によると、2月17日未明、那覇港に着岸中の巡視船内で男性海上保 . . . 本文を読む
写真は5月10日のお昼ごろに撮影したものだ。
キャンプ・シュワブの第4ゲート周辺は、国道329号線沿いの丘に生えていた木々がほとんど伐採されてしまった。
赤土の上を枯れた木々の枝や草が覆っている。まわりは若夏の木々の緑が鮮やかで、赤茶色の殺伐とした風景が際立っている。
第4ゲートから辺野古弾薬庫に向かう道沿いの谷間には、新たな商業用ゲー . . . 本文を読む
10日(火)は午前11時26分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
いつものようにK9・N2護岸から運ばれてきた土砂が②区域に投入され、嵩上げ工事が進められていた。
昨日・今日と工事用ゲートは閉まったままで、資材搬入は行われていない。5・15を前に警備体制が強化され、機動隊が動員されているのだろうか。
ただ、それは事前に分かっていたことで、生コンを . . . 本文を読む
9日(月)は午後2時42分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
緑色に見える所は黄金週間前に団粒化剤がまかれている。K9・N2護岸から運ばれてきた土砂が、②工区の5カ所に投入され、嵩上げ工事が進められていた。
大浦湾側で軟弱地盤の問題が明らかになり、本来なら大浦湾側の埋め立てのあとに予定されていた辺野古側の埋め立て工事が、先行して進められている。
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写真は4月25日に行われた「K9護岸着工5年に抗議する海上集会」の時に撮ったものである。
K9護岸にランプウェイ台船が接岸し、埋め立て用土砂の陸揚げを行っていた。それに対しカヌーチームがフロートを越えて抗議した。
海上保安官が拘束したあともカヌーを漕ぐのを止めなかったとして、海保のひとり(15番と記した銀色のテープを張った保安官)がカヌーメンバーからパドルを奪い取 . . . 本文を読む
部屋で本を読んだりパソコンに向かって作業をしながら窓の外に目をやると、隣の空き地の草むらにシロガシラの親子がやって来て、子育てをしている。
巣立ったばかりの雛を連れた何組もの親子が、入れ替わり立ち代わりやって来て、草の実を与えたり、自分で食べるように促している。
最初は口を開けて待っていた雛が、やがて親の真似をして草の実をついばみ始める。眺めていると気が安らぐ。
子どもの頃( . . . 本文を読む
まだ計画段階の南部の土砂がメディアやインターネット上で大きく話題になる一方で、現在進められている辺野古側の埋め立てに使用されている北部・本部半島の土砂は、どれだけ注目されているだろうか。軟弱地盤問題が取りざたされたときにも感じたが、これから先の計画に関心が集中し、いま進められている辺野古側海域の埋め立て工事には、ほとんど関心が向けられず、現場に抗議に来る人も少ない。これは一種の現実逃避ではないの . . . 本文を読む
以下の文章は、雑誌『越境広場』9号(2021年7月25日発行)に掲載された、私の時評「地を這う声のために」(3)の全文である。上下に分けて本ブログで紹介したい。
三月一日から六日にかけて沖縄県庁前広場で、沖縄戦戦没者の遺骨収集を行ってきたガマフャーの具志堅隆松さんが、ハンガーストライキを行った。辺野古新基地建設に沖縄島南部の土砂が使用されようとしていることに対し、遺骨が混じることを理由に採取 . . . 本文を読む