海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海水温が上昇するなか、サンゴの移植を強行する沖縄防衛局のでたらめさ

2024-07-12 23:24:43 | 米軍・自衛隊・基地問題

 沖縄も連日暑い日が続いているが、庭の隅では暑さに負けずカトレアが咲いている。

 西日があたる厳しい環境で、夕方涼しくなってから水を与えるだけだが、少なくとも25年以上こうやって花を咲かせている。

 沖縄だからこそ屋外でカトレアの花を楽しめるわけで、雪の降るヤマトゥでは無理だろう。

 どんな生物にも生存に適した環境がある。草木にとっては気温や土壌が生死を分ける条件で、移植するにも暑い夏は避けるのが普通だ。

 7月11日付沖縄タイムスに「沖縄の海 温度上昇」「サンゴ白化兆し」という見出しの記事が載っている。

 沖縄近海の海水温が各地で高くなっているという内容で、7月に入り沖縄本島北では31度を超えて過去最高を更新しているという。

 沿海部ではサンゴの色が薄くなるなど白化の前兆が見られているという。こういう条件下でサンゴの移植を行っていいはずがない。

 沖縄防衛局は大浦湾で行っているサンゴの移植作業を即座に中止すべきだ。

 沖縄防衛局はA護岸の建設に向けた鋼管杭の打ち込みで、サンゴを傷つける事故まで起こしている。

 移植もしないでA護岸の工事を進めるのは、サンゴの保全など眼中にない沖縄防衛局のでたらめさを示している。

 裏金問題やら自衛隊の大量処分やら、自公政権下で日本という国はどこまで自壊していくのだろうか。

 


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