11日(木)に放映されたテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」で、玉川徹氏が沖縄で起こった米兵による性暴力事件を取材し、報告していた。
事件を隠蔽した日本政府の政治的意図を明らかにするだけでなく、沖縄県警を含めた隠蔽の構造に対する追及の弱さを、玉城デニー知事にも鋭く問うていて、見応えがあった。
番組の中で玉川氏が、沖縄以外の米軍基地でも同じような事件が起こり、隠蔽されていないか、調べる必要があるとの趣旨で発言していた。
7月6日(土)にキャンプ・シュワブゲート前で行われた県民大行動の際、東京から参加した人と話す機会があり、玉川氏と同じ内容のことを話し、東京に戻ったら調べるべきではないか、と問いかけた。
神奈川県の横須賀基地、厚木基地、東京都の横田基地をはじめ全国にある米軍基地の周辺で、どれだけ事件が発生し、地元自治体にどれだけ伝えられているのか。沖縄と同じように隠蔽されている事件はないのか。各地域でそのことを調べてほしい。
裏金問題で自民党が窮地に陥り、選挙で悪影響が出る事案はできるだけ隠蔽したい、という欲求はこれまで以上に強くなっているはずだ。
言うまでもなく、地方議会や首長選、国政選挙などへの影響は、沖縄以外の米軍基地が所在する自治体でも同じだ。
被害者の人権や地域住民の安全よりも、米軍と自公政権の利益を優先する。米国の「属国」と化した日本で、そこまで腐敗・堕落した政治家や官僚が跋扈しているのが実態ではないか。
番組では触れられていなかったが、過去には沖縄に観光で訪れた女性が米兵に襲われる事件も発生している。
修学旅行生をはじめ多くの観光客が訪れる沖縄で起こる米軍事件は、ヤマトゥに住んでいるから他人ごと、と思っていたら大きな間違いだ。