海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

名護市の官製談合問題

2008-02-29 15:19:46 | 米軍・自衛隊・基地問題
 昨日はティダの会の全体会議が辺野古の事務所であったので参加した。  ティダの会は、名護市辺野古への米軍の新基地建設に反対する活動を取り組んでいる市民団体である。この問題が起こってから十年余、地域で反対運動を続けてきた辺野古のお年寄りたちを中心に、署名運動や名護市役所前での座り込み、キャンプ・シュワブ前での早朝アピールなどを続けている。  昨日の会議では、名護市議会議員の大城氏から名護市の「談合問 . . . 本文を読む

山崎行太郎氏の評論

2008-02-25 15:03:00 | 「集団自決」(強制集団死)
 今朝の琉球新報文化欄に文芸評論家の山崎行太郎氏の「大江岩波訴訟/保守論壇を憂う」という評論が載っている。  大江・岩波沖縄戦裁判が起こってから、あちこちのブログやホームページを見ているが、山崎氏の「毒蛇山荘ブログ」も、『沖縄ノート』をろくに読まずに言及している右派論壇への批判を始めた頃から時々読んでいた。同ブログでは『月刊日本』二月号に載った評論や『同』三月号に載った佐藤優氏との対談(一部)も載 . . . 本文を読む
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『沖縄 暴力論 2007』

2008-02-25 02:41:13 | 読書/書評
 東京外国語大学大学院・国際協力講座 編『沖縄 暴力論 2007』が送られてきた。昨年の11月10日(土)、11日(日)の二日間、東京外国語大学多摩キャンパスで行われた特別シンポジウム「沖縄・暴力論」の記録である。  私も二日目のシンポジウムにパネリストの一人として参加し、一日目のシンポジウムでも会場から発言した。11月9日が大阪地方裁判所で行われている大江・岩波沖縄戦裁判の本人尋問の日で、原告の . . . 本文を読む

『語りつぐ戦争 第1集』より3

2008-02-24 17:31:07 | 日本軍の住民虐殺
 岸本金光氏の証言から本部・今帰仁における日本軍の住民虐殺について見たい。  岸本氏は当時44歳。名護町役場で兵事主任を務める一方で、厚養館という旅館も経営していた。「見たこと、聞いたこと、出会ったことー兵事主任としてー」と題し、自らペンを取って記した文章で岸本氏は、昭和十七年に当時の羽地村長が、近畿地方に空襲があったとラジオ放送を聞き間違えて名護や近隣町村で混乱が起こったこと、名護市大兼久区出身 . . . 本文を読む

旧の十六日

2008-02-23 00:24:29 | 生活・文化
 昨日(22日)は旧の十六日なので墓掃除に行った。父方の墓は二十年ほど前に建てたもので、当時は周りにまだ墓は少なかったのだが、この数年で次々と新しい墓ができている。沖縄の墓は敷地面積をかなり取るので、あと十年もしないうちに一帯が墓で埋まりかねない様相になっている。元もと部落のはずれで、近くのシジムイという森には古い墓がならび、火葬場も近いから、墓が多くなるのも無理はないが。  祖父が墓を作った時、 . . . 本文を読む

高江の基地建設

2008-02-21 21:12:09 | 米軍・自衛隊・基地問題
 昨日の琉球新報夕刊に、高江でヘリパット建設の工事が再開された、という記事が載っていたので高江に行った。午前7時半頃に着いたのだが、しばらく様子を見ていて、すぐには工事関係者が来る気配がなかったので、新川に架かる橋の所まで歩いた。スミレや野いちごの花が咲き、早い木は新緑を見せ始めている。落ち葉が溜まった側溝をアカヒゲが進んでいくのを眺めながら新川橋まで行き、ダム湖と周囲の森を眺めた。風もなく澄み切 . . . 本文を読む

米兵の性暴力事件に抗議する

2008-02-19 19:29:56 | 米軍・自衛隊・基地問題
 昨日は「住基ネットに反対する市民ネットワーク沖縄」(反住基ネット沖縄)の会議に参加した。北谷町で起こった米兵による女子中学生への性暴力事件に関して、反住基ネット沖縄でも2月15日付で抗議声明を出した。以下に引用して紹介したい。                  米兵女子中学生暴行事件に抗議する声明  またしても恐れていた事件が起こってしまいました。2月10日、在沖米海兵隊所属の二等軍曹が、女子中 . . . 本文を読む

『語りつぐ戦争 第1集』より2

2008-02-19 17:23:11 | 日本軍の住民虐殺
 『語りつぐ戦争 第1集』は名護市発行のなので、収録されている証言は名護市民のものがほとんどである。その中にいくつか隣の今帰仁村の住民の証言が入っている。  その一つに「友軍に狙われて」と題した仲里一徳氏の証言がある。仲里氏は私の生家の近所に住んでいた方で、気性が激しく腕っ節が強いことで知られていた。仲里氏の証言に出てくる謝花喜睦氏の虐殺は、子どもの頃から私も聞かされていた。  前に〈福地廣昭著『 . . . 本文を読む

『語り継ぐ戦争 第1集』より1

2008-02-17 18:29:55 | 日本軍の住民虐殺
 名護市が発行している『語り継ぐ戦争 市民の戦時・戦後体験記録 第1集』(名護市戦争記録の会/名護市史編さん委員会(戦争部会)/名護市史編さん室:編集)に、「金城幸三・幸生兄弟虐殺ー五名の証言ー」という一節がある。名護市許田における日本軍の金城兄弟虐殺を五人の住民が証言したものである。五つの証言を突き合わせることによって、住民虐殺が起こった背景や日本兵の具体的な行動、事件に対する住民の意識などが浮 . . . 本文を読む
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「風流無談」番外篇

2008-02-13 16:22:43 | 「風流無談」
 『わしズム』2008年冬季号の「天籟」というエッセーで小林よしのり氏が、琉球新報社や私への批判を行っている。相も変わらず独りよがりで幼稚な議論を展開しているが、小林氏の文章を読んでいると、この人は沖縄戦に関する本をろくに読んでいないし、「集団自決」(強制集団死)をめぐる議論の経過についても無知であることがよく分かる。  同誌の9ページに、沖縄の新聞では「軍命」から「強制」という表現に変わっている . . . 本文を読む

「建国記念の日」反対集会と米兵の犯罪

2008-02-12 00:43:09 | 米軍・自衛隊・基地問題
 那覇市古島の教育福祉会館で開かれた〈「建国記念の日」に反対する2・11沖縄県民集会〉に参加した。  集会では、高教組の松田委員長の開会あいさつのあと、〈「沖縄戦」を語ること、伝えること〉と題したシンポジウムが行われた。パネリストは大城将保氏(沖縄平和ネットワーク)、中山きく氏(青春を語る会)、上江洲由直氏(高校教師)、津田則光氏(沖縄平和ネットワーク)の四氏。いずれも持ち時間の15分を超える熱の . . . 本文を読む

プロ野球キャンプ

2008-02-10 19:25:11 | 生活・文化
 沖縄は2月に入って雨模様の日が続いている。昨日は雨に加えて風もあり、沖縄にしては寒い一日だった。プロ野球団が八チームも来ているのに、各チームとも天候の悪さに練習スケジュールがうまくこなせず、グラウンド整備のスタッフも悩まされていることだろう。  今から15年前、1993年の日本ハムのキャンプでアルバイトをした。キャンプの一ヶ月間、グラウンド整備や球拾いその他、選手が練習しやすい環境を整えるため雑 . . . 本文を読む

「風流無談」第7回

2008-02-10 00:52:52 | 「風流無談」
 「風流無談」第7回 琉球新報2007年12月1日付朝刊掲載  去る十一月九日、大阪地方裁判所で大江・岩波沖縄戦裁判の本人尋問が行われた。原告の梅澤裕氏(元座間味島戦隊長)、赤松秀一氏(元渡嘉敷島戦隊長・赤松嘉次氏の弟)、被告の大江健三郎氏が法廷に立つということで、傍聴券を求めて六九十名余の人が裁判所の裏庭に集まった。  裏門の前では原告側を支援する団体がハンドマイクでアジテーションを行っていて、 . . . 本文を読む

「風流無談」第6回

2008-02-10 00:49:18 | 「風流無談」
 「風流無談」第6回 琉球新報2007年11月3日付朝刊掲載  漫画家の小林よしのり氏が雑誌「SAPIO」(小学館発行)11月14日号の「ゴーマニズム宣言」で「集団自決の真相を教えよう」という漫画を書いている。現在の沖縄を「全体主義の島」呼ばわりし、9・29県民大会の意義を否定するのに必死になっている。事実をねじ曲げる手法と内容のひどさには呆れるが、小林氏がどういう人物かを知るうえでは格好の素材か . . . 本文を読む

「風流無談」第5回

2008-02-10 00:47:03 | 「風流無談」
 「風流無談」第5回 琉球新報2007年10月6日付朝刊掲載  大学を卒業して間もない頃だから、もう二十年以上前になる。今帰仁村の運天港で半年間荷揚げ作業のアルバイトをやった。貨物船の船倉に降りて肥料や飼料などを板木に積んだり、トラックに乗せるために岸壁で積み換え作業をするのだが、炎天下の作業はなかなかのきつさだった。ふだん一緒に作業しているのは六名で、それで生活をしている人もいれば、漁の合間に作 . . . 本文を読む