海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

大浦湾で鋼管杭打ち試験とサンゴの移植に阻止・抗議行動を行う

2024-07-04 23:59:43 | 米軍・自衛隊・基地問題

 4日(木)はカヌー13艇と抗議船2隻(平和丸・不屈)で海上行動を行った。

 前日から大浦湾では大型のクレーン船を使い、鋼管杭の打ち込み作業が始まっている。

 大浦湾の埋め立てに向け、A護岸建設に着手するための試験であり、沖縄防衛局は8月から本格的な工事に入る、と打ち出している。

 海上行動チームは試験現場に近いK9護岸のフロート沿いで、監視・阻止・抗議行動を行った。

 前日と同じようにバージ船から鋼管杭を吊り上げたが、その先の工程になかなか進まない。

 夕方のNHKニュースによれば、何かトラブルがあったらしく、予定されていた試験は延期になったようだ。

 この日のカヌーチームは3班態勢を組み、1・2班はフロートを越えて鋼管杭打ち試験に抗議した。

 3班はフロートの外に残って試験や他の工事の状況を確認し、そのあとサンゴ移植の阻止行動に向かった。

 現在、サンゴの移植作業は、午前9時頃に沖縄防衛局にやとわれた船団が辺野古漁港や汀間漁港を出て、埋め立て予定地のサンゴ採取を行っている。

 その後、午前11時頃に移植場所に移動し、砕いて細かくしたサンゴを移植している。

 もともと健康に育っているサンゴを叩き割り、異なった環境の場所に「移植」するのだから、大半は死滅する。

 「移植」とは言葉遊びのきれいごとにすぎない。実態は米軍の新基地建設のためのサンゴの破壊行為でしかない。

 そんなでたらめな作業を政府の御用学者のお墨付きのもと、金のためなら何でもやる下司なダイバーたちが沖縄防衛局にやとわれてやっている。

 海保に拘束されなかった3班が午前11時21分頃、サンゴの移植現場に行くとダイバーたちは海から上がり、早めの昼食時間に入った。

 海上行動チームが昼食のため現場から陸に戻れば、すぐに移植作業を再開するのが明らかだったので、一部のカヌーメンバーは現場に残って、他のメンバーで昼食の対応をした。

 そうやって午後もカヌー9艇によってサンゴ移植の阻止行動が取り組まれた。

 午後2時20分後頃、瀬嵩の森から大浦湾を見た。

 鋼管杭の様子は、前日に打ち込んだ鋼管杭の上に継ぎ足したように見える。

 今日のトラブルの詳細は不明だが、明日以降も試験は続けられる。

 ぜひ多くの人にカヌーや抗議船で海上行動に参加してほしい。

 


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