海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

このA級戦犯の孫はどこまで暴走していくのか

2014-06-30 23:56:58 | 米軍・自衛隊・基地問題
 敗戦から69年、一夜明ければ集団的自衛権行使容認の閣議決定がなされ、自衛隊が海外で米軍の属軍として戦争を行いかねないという、歴史を画する状況がもたらされようとしている。首相官邸前の数万人のデモから上がる容認反対の声や、慎重審議を求める地方議会の決議、立憲主義の破壊を戒める憲法学者・文化人の批判、反対が多数を占める世論など、そのすべてを無視して、安倍晋三首相は戦争をできる国へと突っ走っている。 . . . 本文を読む

辺野古/海底ボーリング調査反対集会

2014-06-28 23:27:58 | 米軍・自衛隊・基地問題
 28日は午前中、辺野古の海岸で行われた「海底ボーリング調査反対集会」(主催・ヘリ基地反対協議会)に参加した。集会は午前10時からの予定だったが、すでに多くの人が集まっていたので、10分ほど早く始まった。  集会の前には、海上に小型船やカヌーが出て、「海底ボーリング調査反対」を訴える海上行動が行われている。集会を前に浜に戻ったあと、希望者をカヌーに乗せて練習も行っていた。 ht . . . 本文を読む

沖縄 6・23 祈り

2014-06-27 22:21:21 | 沖縄戦/アジア・太平洋戦争
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天皇の来沖に強く反対する!

2014-06-26 18:45:14 | 沖縄戦/アジア・太平洋戦争
 第64師団独立歩兵第13大隊第2中隊の兵士として、中国と沖縄の最前線で戦った近藤一氏は、〈山西省「慰安婦」事件第一次訴訟控訴審 陳述書〉(2003年11月17日)でこう述べている。  〈今沖縄戦と中国での戦争の実態を話すのは私1人しかいません。沖縄戦については最初から最後まで前線にいて生き残った者はほんの数名で、その後病気になったりして話せるのは私しかいないのです。又、中国の戦場を経験して帰っ . . . 本文を読む

仲井真知事の「平和宣言」がひどすぎる。

2014-06-25 18:00:10 | 沖縄戦/アジア・太平洋戦争
 昨日(24日)のブログで「沖縄全戦没者追悼式」における仲井真弘多知事の「平和宣言」について、その短さ、内容の貧しさを指摘したのだが、何度も読み返して、手抜きとしか言えないひどさに怒りが湧いてくる。以下に全文を引用する。                        仲井真弘多知事 平和宣言全文   69年目のこの日を、厳粛な気持ちで迎えることになりました。戦後このかた、 . . . 本文を読む

摩文仁の地に戦争の臭いをまき散らす男たち

2014-06-24 20:55:48 | 沖縄戦/アジア・太平洋戦争
 23日は沖縄県の慰霊の日で、糸満市へ行って「沖縄全戦没者追悼式」に参加し、健児の塔、島守の塔、ずゐせんの塔で行われた慰霊祭の様子を見た。最後は魂魄の塔に行き、海岸を歩いてから那覇に移動したのだが、各慰霊塔に向かって祈っているお年寄りの姿を見ていると、戦争で死んだ肉親、学友、同僚への思いがひしひしと伝わってきて、胸がつまった。  23日は沖縄の各地 . . . 本文を読む

相次ぐ米軍機の部品落下事故と反対運動つぶしを狙った嫌がらせ

2014-06-22 15:12:22 | 米軍・自衛隊・基地問題
 〈オスプレイ部品落下/本島周辺飛行中/通報、発生2日後〉 〈辺野古制限水域を拡大/日米合意/移設作業へ「臨時区域」〉 〈辺野古座り込みテント/展示物荒らされる/「暴力行為」関係者憤り〉  6月21日付琉球新報は、上のような見出しの米軍基地関連の記事を、1面や社会面に掲載している。23日の「慰霊の日」に向けて沖縄戦関連の記事が載っているとなりに、米軍関連の記事が並ぶ。戦争が遠い過去になりきらない . . . 本文を読む

普天間基地の辺野古「移設」工事計画に伴う漁業制限水域拡大への抗議

2014-06-20 18:20:01 | 米軍・自衛隊・基地問題
 19日は午後4時から、新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会が、辺野古海域の漁業制限水域拡大に抗議して、沖縄防衛局名護事務所に申し入れを行ったのに参加させてもらった。以下に抗議文を引用して紹介したい。   2014年6月19日沖縄防衛局名護事務所所長 杉山 真人 殿                                               新基地建設 . . . 本文を読む

高江スラップ訴訟 最高裁が上告棄却

2014-06-18 17:05:16 | 米軍・自衛隊・基地問題
 高江で進められているヘリパッド建設工事に反対する住民を国が訴えたスラップ裁判で、高江区住民の伊佐さんの上告を最高裁が棄却した。 http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=73377 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-227168-storytopic-1.html http://www.youtube.c . . . 本文を読む

翁長那覇市長をめぐる2件の裁判

2014-06-17 14:20:41 | 米軍・自衛隊・基地問題
 5月20日に板屋清隆氏、同21日に金城テル氏という二人の市民が、翁長雄志那覇市長を訴えたということで、チャンネル桜が二人の記者会見の様子を放映し、それがユーチューブに投稿されている。金城テル氏の発言を見ていると、そもそもは若狭緑地に那覇市が龍柱を建設しようとしていることへの反発があるようだ。  記者会見の映像で、金城氏の横に座っている弁護士を見て、ああまたか、よくやるよ、と思った。徳永信一弁護 . . . 本文を読む

紹介:6・18「天皇制と対馬丸」シンポジウム

2014-06-16 23:44:07 | 沖縄戦/アジア・太平洋戦争
6・18「天皇制と対馬丸」シンポジウム 日時:6月18日 午後6時30分~9時(受付6時) 場所:浦添ベッテルハイムホール(前田紫雲閣向かい駐車場あり) 発言:①平良啓子さん(対馬丸生存者)………〈あれから70年、今思うこと〉     ②石原昌家さん(沖縄国際大学名誉教授)………〈「靖国」に合祀された対馬丸 . . . 本文を読む

『週刊新潮』の呆れた記事

2014-06-14 17:06:00 | 沖縄のネット右翼
 『週刊新潮』6月12日号に〈特集 沖縄県に自然発生した 〃親〃「米軍基地運動」〉という記事が載っている。普天間基地大山ゲート前で月~金曜日の早朝に取り組まれている米軍への抗議行動を揶揄し、「ハート・クリーン・プジェクト(HCP)」という親米団体を持ち上げて宣伝する内容で、いかにも『週刊新潮』らしく「親米軍基地」ぶり全開の記事である。  同記事の中にHCPのメンバーという男性理容師の発言が載って . . . 本文を読む

渡辺憲央著『逃げる兵』より3

2014-06-11 13:32:30 | 日本軍の住民虐殺
 6月9日付琉球新報の別紙には、沖縄戦に動員された学徒たちの学校名・戦後の通称と犠牲者数の一覧表が載っている。出展は「ひめゆり平和祈念資料館資料集4 沖縄戦の全学徒隊」(ひめゆり平和祈念資料館)より。  男子学徒が動員されたのは以下の12校とされる。( )内は現在の校名。 1 沖縄県師範学校男子部 2 県立第一中学校(首里高校)  3 県立第二中学校(那覇高校)  4 県立 . . . 本文を読む

渡辺憲央著『逃げる兵』より2

2014-06-10 12:40:44 | 日本軍の住民虐殺
 渡辺氏の著作が重要なのは、日本兵の側から見た住民虐殺の実例が示されていることだ。同書には、スパイ容疑で射殺された学生のことも記されている。  〈本部壕ではその夜、伝令の古川が中隊長に呼ばれ、米須に待機中の機関銃隊を呼び戻すよう命令された。大度と米須はわずか二キロ足らず。命令を受けた古川は深夜ひとり出発したが、米須に着いたときには夜が明けはじめていた。命令を伝えられた機関銃隊の芝山は、「よし、日 . . . 本文を読む

渡辺憲央著『逃げる兵』より1

2014-06-09 12:47:43 | 日本軍の住民虐殺
 2週間後の6月23日は沖縄戦慰霊の日である。69年前、6月中旬の2週間に沖縄の住民と兵士たちは、島の南端に追いつめられ、米軍の攻撃によって生き地獄を味わっていた。住民にとって敵は米軍だけではなかった。日本兵による住民虐殺、壕追い出し、食糧強奪も相次いだ。  渡辺憲央著『逃げる兵 高射砲は見ていた』(文芸社)には、戦友から聴き取った6月の摩文仁の状況が記されている。「軍隊は住民を守らない」と . . . 本文を読む