海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

年ぬ夜に

2011-12-31 22:56:15 | 米軍・自衛隊・基地問題
 所用で30、31日と八重山に行った。帰る前に竹富島にわたり、小雨の降る中、御嶽(おん)を中心に見て回った。小さな島に多くの御嶽や拝所があり、そのどれもが畏敬をもって大切にされているのが伝わってくる。暮らしのすぐそばに、神の存在を濃密に感じられ空間があり、それが島の秩序を守る大きな力となっていること。島の要所に配せられたこれらの御嶽なくして、集落の景観が守られることもなかったということ . . . 本文を読む

焦りから愚行を繰り返す沖縄防衛局

2011-12-30 03:09:28 | 米軍・自衛隊・基地問題
 12月29日の夜、沖縄防衛局が環境影響評価書の残部を県庁に運び込もうとし、緊急に駆けつけた市民に阻まれている。辺野古浜通信ほかいくつかのブログが状況を伝えている。深夜から集まり、寝ずの番をしている皆さんには頭が下がる。 http://henoko.ti-da.net/  それにしても沖縄防衛局というのは、本当に愚かで劣悪な集団だ。午前4時すぎの提出が大きな反発と批判を呼んでいるにもかかわらず . . . 本文を読む

環境影響評価書提出阻止行動/12月28日

2011-12-29 06:46:34 | 米軍・自衛隊・基地問題
 12月28日は、沖縄防衛局が午前4時過ぎに沖縄県庁東口守衛室に段ボール箱を置いていくという姑息かつ卑劣な手法で、環境影響評価書の提出を行ったことに対し、県にこれを受理しないよう求めて、1階の守衛室周辺や4階の環境生活部、6階の知事室前で座り込み行動が行われた。県当局は段ボール箱の中身を確認し、守衛室から持ち出そうとした。しかし、多くの市民が廊下に座り込んで抗議の意思を示し、国 . . . 本文を読む

どこまでも姑息な沖縄防衛局の未明の提出

2011-12-28 07:58:15 | 米軍・自衛隊・基地問題
 沖縄防衛局が辺野古新基地建設に向けた環境影響評価書を、午前4時頃に県庁に置いていっている。 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-185680-storytopic-53.html  まったくどこまで姑息かつ卑劣なのだろうか。このようなやり方で提出した、とさせてはならないし、県も受理すべきではない。市民の声と行動で受理を止めましょう。怒りをもって県庁に集まり . . . 本文を読む

環境影響評価書提出阻止行動/27日の様子

2011-12-28 02:11:41 | 米軍・自衛隊・基地問題
 12月27日も前日と同じスケジュールで、辺野古新基地建設に向けた環境影響評価書の提出阻止行動が取り組まれた。遅れて午前9時から参加したのだが、沖縄県庁の資材搬入口に通じる入口と、正面玄関に通じる入口の2カ所で監視・説得活動が行われ、郵便物や物品を運び入れる業者に、沖縄防衛局の品物ではないかを確認する取り組みが終日行われた。  午前11時20分頃と11時5 . . . 本文を読む

環境影響評価書提出阻止行動

2011-12-27 01:29:32 | 米軍・自衛隊・基地問題
 12月26日は早朝から、日本政府・防衛省が辺野古新基地建設に向けて環境影響評価書の年内提出を強行しようとしていることに対し、これに抗議し提出を阻止する行動が取り組まれた。午前7時半に沖縄県庁前の県民広場で集会が開かれ、8時前には県庁の各入口付近を市民・労組・学生団体や各政党の議員団、個人の参加者が分担して監視活動にあたった。  午前8時半の始業から午前10時まで . . . 本文を読む

仲井真知事が評価書提出容認

2011-12-24 16:38:43 | 米軍・自衛隊・基地問題
 今日12月24日に開かれた「沖縄政策協議会」についてのニュースで、NHKや時事通信、読売新聞など複数の大手メディアは、仲井真知事の「環境影響評価書の提出容認」を前面に打ち出して報じている。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111224/t10014878151000.html http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=201112 . . . 本文を読む

ジョー・フレージャー

2011-12-24 01:15:39 | 生活・文化
 年末になり新聞には今年の墓碑銘が載っている。その中にプロボクシング元世界ヘビー級王者、ジョー・フレージャーの名前と写真もある。11月7日に肝臓癌のため死去、67歳だった。 もう40年も前の1971年3月8日、モハメド・アリとの世界タイトルマッチを兄とふたりで見たのを思い出す。まだ白黒テレビで、沖縄では昼間の放送だった。 試合が近づくと、父がカシアス・クレイの凄さをしきりに話していた。ほら吹きクレ . . . 本文を読む

名護市民投票15年記念講演

2011-12-22 05:19:37 | 米軍・自衛隊・基地問題
 12月21日午後6時半から名護市労働福祉センターで「名護市民投票15年記念講演」が行われたので聴きに行った。主催者のヘリ基地反対協議会・安次富浩代表委員があいさつしたあと、前宜野湾市長の伊波洋一氏が「普天間基地と辺野古から沖縄と日本の平和を考える」と題して講演を行った。 1時間40分に及ぶ講演で伊波氏は、昨年来の米議会の動向やグアム移転の経過と内容、普天間基地の現状と問題点、米軍が打ち出して . . . 本文を読む

コザ暴動から41年

2011-12-20 23:28:14 | 米軍・自衛隊・基地問題
 1970年12月20日に起こったコザ暴動から41年を迎える。 以前、暴動という言葉へのこだわりについて書いたことがあるが、暴動という言葉を発した権力者側の、いったん暴れ出し、動き出したら抑えられない民衆に対する怯えや不安、恐怖、禍々しさへの感覚を想像したいと思う。 かつて60年安保闘争の時に、日本政府は自衛隊の治安出動を検討したが、最終的に見送られた。しかし、コザ暴動では武装した米兵が住民に銃口 . . . 本文を読む

26日にも評価書提出

2011-12-19 21:12:10 | 米軍・自衛隊・基地問題
 金正日総書記の死が報じられてから、テレビのニュース、ワイドショーは関連記事や解説を流し続けている。朝鮮半島の政治状況の変化は、沖縄の基地問題にも影響を与える。今日、那覇空港では緊急発進しようとした航空自衛隊のF15戦闘機が滑走路をはみ出し、民間機の欠航や大幅遅れをもたらすという事故を起こしている。まったく何をやっているのか、と思うのだが、これから朝鮮半島情勢の不安定化を強調して、自衛隊強化や辺野 . . . 本文を読む

飲酒運転が裁かれるのは当然のこと、密約にメスを

2011-12-17 08:12:17 | 米軍・自衛隊・基地問題
 米軍人・軍属が公的行事で飲酒し、交通事故を起こした場合、これまでは公務扱いにされて第一次裁判権は米国にあり、日本側は裁くことができなかった。12月16日、日米両政府は日米地位協定の運用見直しに合意し、公務扱いをやめて日本側が裁けるようになった。同日、玄葉外務大臣がそのことを仲井真知事に報告している。 12月17日付琉球新報は、このことについて以下のように記している。 〈政府はこれまで、米軍人・ . . . 本文を読む

彼に与えられた任務

2011-12-15 18:39:04 | 米軍・自衛隊・基地問題
2011年12月13日付琉球新報掲載 ・普天間基地「移設」にむけた環境影響評価書の提出時期について、レイプを比喩に使う。・一九九五年の少女暴行事件について、兵士に買春をすすめた米軍司令官の発言を肯定する。・薩摩の琉球侵略について、沖縄の非武装・平和指向を否定する。・審議官級の話として、来年夏までに「移設」できなければ、普天間基地は固定化すると脅す。 更迭された田中聡前沖縄防衛局長の一連の暴言に共 . . . 本文を読む

辺野古埋め立て代執行可能

2011-12-14 23:49:57 | 米軍・自衛隊・基地問題
 12月14日付県内紙の1面トップは、米上院の軍事委員会が在沖海兵隊のグアム移転の関連予算を、国防権限法案から全額削除することで合意したことに関するものである。普天間基地の辺野古「移設」が一段と困難になったという見方が広がる一方で、その記事の横には、仲井真知事が辺野古沖の公有水面埋め立てを承認しなかった場合、地方自治法に沿って国が代執行できるという政府答弁書が閣議決定された、という記事が載っている . . . 本文を読む

書評:比嘉康文著『我が身は炎となりて』(新星出版)

2011-12-13 16:48:20 | 読書/書評
 1967年11月11日午後5時45分頃、首相官邸正門前で一人の男性がガソリンをかぶり、焼身自殺をはかった。火だるまとなった男性は、虎ノ門病院に急患移送されたが、翌日の午後3時55分、息を引き取った。男性の名は由比忠之進、73歳の弁理士でエスペランチストであった。死の直前にエスペラント仲間に送った手紙には、次のように記されていた。  今晩の会合で古切手集めの件の外の原稿を総て拒否したのを不思 . . . 本文を読む