海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

資料:名護市議会の決議 2

2011-07-08 20:56:47 | 米軍・自衛隊・基地問題
   米海兵隊・垂直離着陸機MV-22オスプレイの2012年沖縄配備計画の撤回を求める決議

 政府ー防衛省・沖縄防衛局は、6月6日、米国ラパン副報道官による発表を転送する形で、米海兵隊垂直離着陸機MV-22オスプレイを2012年から第3海兵機動展開部隊(普天間飛行場)へ配備することを明らかにした。
 オスプレイの沖縄配備計画は、1996年SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意の当時から浮上していたが、これまで政府は、「米国からの正式な伝達がない」ことを理由に一貫して否定してきた。
 一方、米海兵隊は昨年9月29日、2012年10月に第561中隊12機を、2013年4月に第562中隊12機を普天間基地に配備するとした「2011会計年度海兵航空計画」を公表した。これを受け、本議会では昨年10月15日、第160回定例会において全会一致で「米海兵隊・垂直離着陸機MV-22オスプレイの沖縄配備の撤回を求める意見書」・「同決議」を採択し、配備計画の撤回を求めてきた経緯がある。
 しかも今回の通知は、関係自治体にFAXのみで米国防省の声明を送りつけたばかりか、「CH-46と比較した場合、MV-22はより安全で、一般的により静かで、相当に能力が高い」と、一方的に垂れ流すだけで、何の安全性の根拠も示さず、無責任極まりない許しがたい行為である。
 現状でのオスプレイ機配備は、墜落の危険性と騒音被害を拡大し、普天間基地の危険性をさらに増大させるものであることは明白だ。また北部訓練場やキャンプ・ハンセン、伊江島での訓練激化で、同様の危険性がさらに広がることも必至である。
 加えて6月21日開催された日米安協議(2プラス2)において、日米両政府は、普天間基地の辺野古移設を「V字型」工法で正式合意した。これはオスプレイ機の配備・運用を前提とした工法である。米国・米議会内部からも「辺野古は実現不可能」と公然と見直し論が出る中、県民無視の押し付け「合意」に断固抗議するとともに、オスプレイ機の配備も断じて許さない。 
 よって本議会は、名護市民と県民の生命と財産を守る立場と同時に、「普天間基地の早期閉鎖・返還を求め、辺野古移設・県内移設に反対し、国外・県外移設を求める」県民総体の意思を実践する立場から、オスプレイ機の沖縄配備に断固反対し、撤回を強く求めるものである。

 以上、決議する。

 平成23年6月27日
                                                  沖縄県名護市議会

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1 コメント

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加害性の高まり (宮坂亨)
2011-07-09 18:04:15
オスプレイの「能力が高い」とは「より人殺しをし易くなる」ということですよね。
普天間基地の危険性とは宜野湾市民などが被害を受ける危険性だけでなく、かつて、ベトナムやイラク他の民衆にとって沖縄が危険な・悪魔の島だったという意味の加害を与える危険な基地であるということになるのでしょう。

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