3月最後の日は旧暦の3月3日でパマウリ(浜下り)だった。
私が子どもの頃は、部落の班ごとに集まってご馳走を囲んだり、家族でピシ(干瀬)にわたって貝やタコを採って遊んだ。
ピシには子どもでも採れる小さなタコ(シガイ)が岩に張り付いていて、おつゆにして食べると美味しかった。
遠い思い出だが、浜下りはもともと女の子の体に海水を付けて清める行事だ。
子どもが好きなお菓子や苺を買ってき . . . 本文を読む
以下の文章は2025年1月21日付琉球新報に「季刊 目取真俊」40回として、〈自衛官の採用と少子化/戦闘員確保に苦慮/軍事より子育てに予算を〉という見出しで掲載されたものです。
数年前から2025年問題が話題になってきた。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、医療・介護など社会保障費の増大、労働力不足、空き家の増加など多方面で問題が発生するというものだ。
いよいよその . . . 本文を読む
チェコの『PLAV』という雑誌が沖縄の文学を翻訳・紹介している。
小説は大城立裕、又吉栄喜、目取真俊、崎山多美、詩は山之口獏、清田政信、高良勉、トーマ・ヒロコの作品がチェコ語に翻訳され、紹介されている。
ちなみに私の小説は「希望」の全体と「魂込め」の一部が掲載されている。
これまで沖縄の文学作品がチェコ語に翻訳されたことがあるかどうかは知らないが、新しい読者が得られるのはいいこと . . . 本文を読む
みーにし(新北風)が吹いて、沖縄も秋が深まりつつある。
家の近くの電柱には、毎日のようにサシバが羽を休めて、チンピ―とどこか物悲し気な声で鳴いている。
庭の池には赤とんぼがやってくるが、仲宗根政善著『沖縄/今帰仁方言辞典』(角川書店)によれば、赤とんぼを「あゕーㇵけーヂャ」と言うらしい。
仲宗根氏は今帰仁村東側の与那嶺部落の出身なので、西側の仲宗根部落とは発音が少し違う。仲宗 . . . 本文を読む
1903年(明治36年)5月生まれの父方の祖父が、生前、ウークイの時、ウチカビ(ハビジン/紙銭)を焼く理由について話していた。
グソー(あの世)には、子孫が絶えてしまい旧盆になっても、この世に帰れない者たちがいる。
ウヤパープージ(祖先)がグソーに戻る途中、道の傍らにいるそういう者たちに、この世の土産として分け与えるため、ハビジンを焼いて持たせる、とのことだった。
地域によってい . . . 本文を読む
庭のヒレザンショウにアゲハチョウの蛹が付いている。
台風3号が近づいているが、無事に羽化してほしいものだ。
20日(土)は午後から「島ぐるみ八重瀬の会」の総会で1時間ほど話をする機会があった。
今年に入って大浦湾で行われている工事を中心に、現場の状況を写真で示しながら話したのだが、講演後に同会議の総会にも参加させてもらった。
その中で「陸自訓練場を八重瀬だけにつくるな!」とい . . . 本文を読む
12日(水)は儀保ゆいさんが今帰仁村で街宣活動を行うということだったので、午前7時からの朝立ちのあと、道の駅そーれでの集まりやAコープ前、今帰仁村役場前などでの街宣活動に参加させてもらった。
この日の今帰仁村は大雨・土砂災害・洪水の警報が出る悪天候だったが、無事に各地域での活動を行えた。
国頭郡区は選挙区が広いので、離島を含めた各町村を回るのは大変な労力を要する。
儀 . . . 本文を読む
今日は小満で沖縄は明日から雨が続き梅雨(スーマンボースー)に入るようだ。
庭の草木も慈雨を喜ぶだろう。
生き物の活動も活発になり、この間は裏庭でテーラバチ(足長蜂)に手の甲を刺されて痛い目にあった。
家の辺りは昔からパブドゥクル(ハブがよく出る場所)なので、注意ワッシネーカラデージナンバーテー(注意を忘れると大変なことになる)。
我達(わった―)がふーせーぬばーと . . . 本文を読む
沖縄は朝から雨が降り続いている。
庭では芙蓉の花が咲き始めた。これから毎朝、大輪の花を咲かせるだろう。
庭のあちこちにユリが咲いていて、いい香りが漂っている。
沖縄は道路の脇に植えられたり、自生しているユリが満開で5月の雨に打たれている。
4月30日に『ヤンバルの深き森と海より』の増補新版が刊行された。新たに以下のインタビューと対談が加えられている。
「沖縄戦 記 . . . 本文を読む
今日の沖縄は朝から雨で、時おり激しい雷が鳴った。
旧暦の3月15日(3月ウマチー)で、そろそろスーマンボーシュー(梅雨)に入るようだ。
庭ではユリやアマリリスが咲いている。ユリは多かった頃の半分以下に減ったが、それでも小さいのも含めれば百数十本が生えている。
種が散って自然に増えたもので、沖縄の自然の豊かさだ。
少し前にはリュウキュウベンケイやカクチョウランが咲い . . . 本文を読む
家の裏に自然に生えたパパヤ―の実が色づいたので収穫した。
品種改良され1メートルちょっとの高さで20センチほどの大きさの実がなっている。
収穫しやすく味も甘いので有り難い。
こちらはピタンガの実。種をまくと簡単に生えてくる。
生で食べると甘酸っぱくてほのかな苦みがあり、個人的にはアセロラよりピタンガの方が美味しいし、種も1個なので食べやすい。
ビタミンが豊富で健康 . . . 本文を読む
3月も半ば、沖縄ではもうサクランボが色づいている。
裏庭のアテモヤは今年は2個しか収穫できなかったが、甘くてとても美味だった。
種が恐ろしく固いので、初めて食べる人は注意してほしい。間違えて思い切り種を噛むと、歯を痛めます。
摘果する時間が思うように取れなくて実が小さいが、ビワが大量になっている。甘酸っぱくておいしいが、とても食べきれないので大半は鳥がクワッチーしている。 . . . 本文を読む
くーやきゅうそーがちえいびん(今日は旧正月です)。
くとぅしん、ゆたしくうにげーさーびら(今年もよろしくお願いします)。
庭の桜にはそーみなー(めじろ)やはーべーるー(蝶)がやってきて蜜を吸っている。
アゲハチョウはブーゲンビリアにもしきりにやってきて蜜を吸っている。旧正月だが暖かいので蝶の数が多い。
旧正月と言えば、やはりこの曲を聴かねば。 . . . 本文を読む
沖縄は暖かい日が続いている。ヤンバルの桜は今が見ごろで、実家の裏庭の桜にはソーミナー(メジロ)やミツバチがしきりにやってきて蜜を吸っている。
数年前、花の色がきれいなので買ってきたツツジの枝を鉢に挿し木にしておいた。
根が増えたので少し前に庭に植え替えたら、小さいながらに花を咲かせている。
叔父が椿を挿し木で増やしていて、数本もらったのを庭に植えておいた。こちらも小さいな . . . 本文を読む
暖かい日が続いていて、庭の桜も少しずつ花が開いている。
今週末、1月20日(土)からは今帰仁城址で桜祭りが開催される。城壁がライトアップされて夜桜も楽しめる。
第17回今帰仁グスク桜まつり 開催決定|ニュース&イベント情報|一般社団法人今帰仁村観光協会|【公式】ホームページ (nakijinson.jp)
イッペーは盛りが過ぎて、毎日花が地面に落ちている。ちょうど桜にバ . . . 本文を読む