海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

植物を育む沖縄・ヤンバルの自然の力

2019-07-07 23:58:08 | 生活・文化
 土・日は実家の雨漏り対策や庭木の選定、草刈りなどに時間を費やした。二日間とも雨が続いたのだが、雨の切れ間を縫って屋根を修理し、雨に濡れながらブーゲンビリアやマッコウ、ヒレサンショウなどの剪定にいそしんだ。  亜熱帯の沖縄の植物は生育が旺盛だ。いくら草刈りをして剪定しても切りがない。ほとほと疲れ果てる作業だが、ほったらかしにしていると庭が荒れ、周辺の草が茂るとパブが出てくるのでやらざるを得な . . . 本文を読む

天皇の世替わり騒動について書いたエッセー

2019-05-27 23:05:28 | 生活・文化
 5月1日付沖縄タイムスに「世代わりを問う 天皇制と沖縄」というシリーズで文章を書かせてもらった。〈利益目的のお祭り騒ぎ/騒動の裏で新基地建設 強行〉という見出しが付けられた。以下に全文を載せるので、ご一読願いたい。    新元号の発表がエープリルフールの4月1日で新天皇の即位がメーデーの5月1日。まるで冗談のような日程の組み方だが、その間に統一地方選挙があったことを見れば、ああそう . . . 本文を読む

ウミピヨシ(イソヒヨドリ)の子育て

2019-05-12 23:50:56 | 生活・文化
 やんばるは野鳥が子育ての季節だ。実家の軒下に巣を作っているウミピヨシ(イソヒヨドリ)も親鳥がムカデやヤモリなどを雛に運んでいた。上の色鮮やかなのがオス。  雛が成長してエサも大きくなってきたが、それにしてもこんな大きな物をよく食べるものだ。   . . . 本文を読む

ユリの花咲く若夏の季節

2019-05-05 23:55:34 | 生活・文化
 5月の沖縄はユリの季節だ。実家の庭もユリがあちこちで咲いている。  池にはヤゴがたくさんいて、時々、羽化したトンボが池のそばの木で翅が固くなるのを待っている。  軒下に海ピヨシ(イソヒヨドリ)が巣を作って子育てしている。親鳥は餌を運ぶのに忙しく、雛鳥の鳴き声が聞こえる。猫やハブが登って来られない所を探して巣を作っている。   辺野古の海でも多くの命が生まれ、育っている . . . 本文を読む

猫もあきれるマスコミの天皇翼賛報道=洗脳には踊らされたくないね

2019-05-01 21:09:16 | 生活・文化
 テレビや新聞は朝から晩までよくもまー、天皇がどうした令和がどうしたと、同じ内容の翼賛報道を繰り返しているものだ。テレビなんてどのチャンネルを回しても、同じ映像を何回も流している。はっきり言って、洗脳ですな、これは。オウム真理教や統一教会の手法を思い出した。ひどすぎる。  ほかに報道する価値のあるニュースはないというのか。北谷町の米兵による殺人事件はどうなったのか。破壊された辺野古の海や高江 . . . 本文を読む

旧正月

2019-02-05 23:59:24 | 生活・文化
 5日(火)は旧正月で海上行動は休みとなった。実家に帰って仏壇に手を合わせ、初拝み(はちうがん)を行ったあと、先週の桜祭りのときに買ってあったオキナワセッコクとセイシカの植え付けを行った。  高江に連日通っていた頃は、森の中でサクラツツジの花を見るのが楽しみだった。先だっては大浦湾に面した崖の上にケラマツツジの赤い花が咲いているのを目にした。厳しい抗議行動の合間に森に咲く花を目にすると心が休まる . . . 本文を読む

ハーウガミ(泉拝み)

2018-06-19 00:24:03 | 生活・文化
 18日は旧暦の5月5日で、祖先が使ったハー(泉)を拝む日なので、午後から今帰仁村に行き、父方の祖父が生まれ育った旧岸本部落のヤナジガーの清掃とウガン(拝み)を行った。あわせて母方の祖父母が水を汲んだ場所へのお通しもした。  首里・那覇では泉のことをカーというが、今帰仁ではハーという。首里・那覇の言葉でカ行がハ行となり、ハ行がパ行になるのがナチジンクトゥバ(今帰仁言葉)の特色である。例えば、風が . . . 本文を読む

韓国・済州島で「東アジアの文学的抗争と連帯」シンポジウムに参加。

2018-05-04 00:45:32 | 生活・文化
 辺野古の海で海上座り込みが行われた翌26日に韓国の済州島にわたり、27日に「東アジアの文学的抗争と連帯」と題されたシンポジウムに参加した。1948年に起こった「4・3事件」から今年は70年にあたり、関連する行事の一つに招かれて発言する機会を与えていただいた。  「4・3事件」を描いた小説『順伊おばさん』『地上に匙ひとつ』などの作者で、韓国・済州島を代表する小説家 . . . 本文を読む

とぅしびー(生年祝い)と米軍ヘリの不時着事故

2018-01-07 16:51:17 | 生活・文化
 6日(土)は今年最初の戌の日で、戌年生まれの人の生年祝いだった。今帰仁の実家に帰ってささやかな祝いをしたのだが、庭のスパンプ(つわぶき)が花盛りで、ミツバチが飛び交っていた。  新年早々、普天間基地所属のUH-1ヘリコプターが伊計島に不時着した。今日7日の報道では現場で解体作業が行われているという。 http://www.news24.jp/nnn/news890164401.htm . . . 本文を読む

映画『ザ・サークル』ほか

2017-11-12 23:58:54 | 生活・文化
 週末、『ザ・サークル』という映画を見た。インターネット社会におけるプライバシーや監視の問題を扱っていて、なかなか面白かった。 https://www.youtube.com/watch?v=Rva3D0NubKk  インターネットでも辺野古のことを知ることは、ある程度できる。しかし、あくまでも情報としてであり、実際に海に出て目の前で捨て石が投下されるのを目にするのとでは大きな違いがある。何よ . . . 本文を読む

仲宗根区の豊年祭

2017-11-06 23:43:16 | 生活・文化
 11月4日(日)は仲宗根区の豊年祭・村踊り(むらうどぅい)に参加した。4年に1度行われる区の行事で、これまでは土、日の2回行われていたのだが、今回から日曜日の1回になった。午後2時から道じゅねーを行い、旗頭を先頭に獅子や踊り、棒術の演者に各組(班)の踊りが続いて、仲宗根の町を華やかした。  子どもの頃は獅子のことをシーシーモーカーと呼んでいたのだが、獅子を追っかけまわして歓 . . . 本文を読む

正子・ロビンズ・サマーズさんの絵画展と屋敷拝ん

2017-10-01 23:53:52 | 生活・文化
 10月1日(日)は午後から、今帰仁村歴史文化センターで開かれている「正子 サマーズ さん絵画展」を見に行った。  正子さんは両親が今帰仁村出身で1928年に大阪で生まれている。同じ頃、私の祖父母も大阪で働いていて、同年に伯母が、2年後に父が生まれている。今帰仁村から出てきた者同士で、交流があったかもしれない、と思いながら作品を見た。  前日、母が同展を見て、ドキュメンタリーの . . . 本文を読む

旧暦の七月七日

2017-08-28 23:47:10 | 生活・文化
 28日は旧暦の7月7日で七夕だった。沖縄ではこの日に墓掃除をして、旧盆に備える。海上行動や山城さんの裁判など、参加したいのはいろいろあったが、体は一つしかないので墓掃除と実家の庭木の剪定作業を優先した。沖縄は9月3日から5日に旧盆を迎える。  写真は3年前、2014年夏の辺野古の海の様子だ。フロートが設置されて海底ボーリング調査が始まったころで、海保の弾圧は厳しく、拘束されて巡視船に運ばれ . . . 本文を読む

ぐんがちぐにちぬはーうがみ(旧暦5月5日の泉拝み)

2017-05-30 23:57:23 | 生活・文化
 30日はぐんがちぐにち(旧暦5月5日)で、はーうがみ(泉拝み)の行事があった。祖先が使ってきた泉を清掃し、お供えをして拝むのだが、夏を前に泉が枯れないようにする意味もあったのだろう。水道が整備されない時代には、泉が集落で最も大切な場所だった。草木が茂って湧き口が詰まったり、周囲の森を切り開いて水が枯れたりすることは、あってはならないことだった。  泉に住む大ウナギは神ウナギとして大 . . . 本文を読む

いちゅびぐゎーと「風音」のフランス語版ほか。

2017-05-05 23:33:59 | 生活・文化
 沖縄は若夏の季節を迎えている。先だって辺野古からの帰りに道路脇でいちゅびぐゎー(野苺)を見つけた。美味だったが、子どもの頃に祖父から、いちゅびやまちむむ(山桃)など木の実がなるところは小鳥が集まり、それを狙ってパブも出るので注意するように言われたのを思い出した。沖縄ではハブ咬傷注意報が出ている。  辺野古の新基地建設工事が休みなので、たまには小説の紹介をしたい。昨年秋、フランスで『 . . . 本文を読む