海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

日々の活動の積み重ねの大切さ。

2016-03-30 23:50:01 | 米軍・自衛隊・基地問題

 30日はカヌー5艇で松田ぬ浜を出発した。国と沖縄県の間で和解が成立し、埋め立て工事が中断している中で、多くの人が海上行動に集まるのは難しい。それでも、現場の状況を常に確認し、把握しておく必要がある。一見何もないかのように見えるこういう期間に、日々の行動を積み重ねていくことが大切なのだ。

 この日はカヌーが海に出る前に米軍がゴムボートを3隻出し訓練していた。カヌーを浜に出して準備していると、米軍のゴムボートはいったん浜に上がり、カヌーが通過するまで待機していた。空では米軍のヘリが6機編隊で北上していくのが見えた。北部訓練場に向かったのだろうか。海・空・陸と沖縄では連日、米軍による実戦さながらの訓練が行われている。

 キャンプ・シュワーブ内の映画館では前日に続き、作業員4人ほどが屋上で作業を行っていた。防水工事を行っているようだが、新基地建設にともない解体の対象となっている施設であり、中断期間中の工事は許されない、とカヌーから抗議した。

 いつものように長崎の岩場からフロートを越え、長崎周辺から弾薬庫下の小浜まで、陸上部での作業が行われていないかを見て回った。午前中、映画館の作業以外に、各場所での作業は行われていなかった。

 2基のスパッド台船と3隻のクレーン付き台船、長島近くに置かれたままのガイドパイプの様子も見て回ったが、いずれも特に変わった点はなかった。これらの地点は海域に変化があり、午前中で松田ぬ浜を往復するので、カヌーの練習にもちょうどいい。

 海保による規制がないので、今は大浦湾を自由に漕げる絶好の機会である。作業が行われていないからと気を抜くのでなく、カヌーの技量を維持し向上させるためにも、日々の監視・抗議活動に参加してほしい。

 平島で休憩をとってから松田ぬ浜に戻った。サップのメンバーが先に来ていて、ユンタクしながら交流を深めた。カヌーであれサップであれ、辺野古の海・大浦湾を守るための仲間をどんどん増やしたい。

 この日はあいにくの曇り空だったが、晴れた日の平島周辺の海を見たら誰でも、これを守りたい、と思うだろう。新しくカヌーを漕いでみたいという方は、ぜひカヌー練習に参加してほしい。

 この日は高江で沖縄防衛局により、ゲートを封鎖している車両撤去の動きがあったとのこと。3月31日午後2時から高江現地で緊急集会が開かれる。ただ眺めているだけでは、自然破壊は止まりません。沖縄の海と森を守るために一緒に行動しましょう。

 


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